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【小3・国語「モチモチの木」】「守・破・離」ではぐくむ自分で学びをデザインする力〈デジタル×深い学び〉[前編]

連載
「デジタル×深い学び」の授業デザインReport

子供が主体的に学ぶためには、「自由に任せる」だけでは十分ではありません。大切なのは、子供が自ら学びを進められる土台を、教師がどのようにつくるかです。
台東区立上野小学校では、「守・破・離」の考え方を学校全体で共有し、授業づくりの共通の指針として実践しています。今回は、上野小学校で共有されている「上野スタンダード」と、それをもとに設計された小3国語「モチモチの木」の学習プラン(倉澤貴文主幹教諭)を紹介します。

この記事は、連続企画『「デジタル×深い学び」の授業デザインReport』の44回目です。記事一覧はこちら

東京都台東区立上野小学校

「Team 上野小」を合言葉に、全教職員が力を合わせて学校教育を進めています。子供たちの幸せと、よりよい社会づくりをめざし、自立に向けた本物志向・未来志向の学びを大切にしています。一人一人の可能性を伸ばし、挑戦する力と豊かな心を育てる学校です。

「守・破・離」を軸にした
「上野スタンダード」

上野小学校では、「守・破・離」の考え方を授業づくりの共通の指針とし、「上野スタンダード」として学校全体で共有しています。

教育技術MOOK『特別復刊!教育技術小一~小六』(8月20日発売)では、「自由進度学習×協働学習 実践最前線」として、高橋純先生と上野小学校の実践を詳しく紹介しています。

「守」は学び方の基礎を身に付ける段階、「破」は学び方を広げる段階、「離」は自分に合った方法を選び、自律して学ぶ段階です。「守・破・離」と聞くと、低学年が「守」、中学年が「破」、高学年が「離」と考えてしまうかもしれません。しかし、「守・破・離」は学年によって機械的に区切るものではなく、例えば6年生でも、新しい仲間や先生との信頼関係を築く4月や、学習の進め方を確かめる単元の導入は、「守」に位置付けられます。

教師は、子供たちの成長に合わせた「守・破・離」を検討し、支援の量や学び方を少しずつ変えながら、「守」から「離」へと学びの主導権を子供へ渡していきます。
また「上野スタンダード」は、教員同士が研究授業や校内研修などで実践を共有し、学校全体で対話を重ねながら、今も磨き続けています。大切にしているのは、授業のやり方をそろえることではなく、「子供をどのように育てるか」という考え方を共有すること。その共通の考え方が、「上野スタンダード」を支えています。

「守・破・離」を生かした「モチモチの木」の学習プラン

倉澤先生の授業づくりは、単元ごとに「めざす子供の姿」と、「そのために、どのような学びをつくるのか」を整理するところから始まります。「モチモチの木」の単元で育てたいのは、物語を読む力だけではありません。叙述を根拠に考える国語科の力と、自ら問いを立て、見通しをもちながら学びを進める力。その両方を育てることを目標にしています。
今回の単元ではこの二つの力を段階的に育てるため、単元全体を「守」から「破」、そして「離」へと進む流れで構成されていました。

第1〜4時「守」
一斉指導を通して、物語を読むための基礎を身に付けます。
第5〜7時「破」
友達との対話を通して、考えを広げ、深めます。
第7〜9時「離」へ
自分で立てた問いをもとに探究を進め、自分なりの考えをまとめます。

教師が急に手を離すのではなく、単元を通して少しずつ学びの主導権を子供へ渡していくことが、この学習プランの大きな特徴です。

子供の「やりたい」を学びにつなげる授業デザイン

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