行き当たりばったりの授業でも、工夫次第で子供は伸ばせる!【「授業準備が間に合わない!」ピンチから学んだ授業づくり/先輩教師の体験談#19】

行事指導や様々な校務・雑務などにより「授業準備の時間を確保できない……」という状況に直面したことのある先生も多いはず。本連載は、そんなときにベテランの先生方はどのように対処してきたのか、成功例そして失敗例を赤裸々に語っていただく体験談集。今回は千葉県公立小学校教諭・猪野亜里砂先生の体験談の前編を紹介します。
目次
体験談①:「言わせ放題」「ホワイトボード活用」で子供の能力が開花した【5年生・社会】
育児と仕事の両立で、思うように授業準備の時間が取れなくなった
5年生の担任だったころ。結婚し自分に子供が生まれていたこともあり、独身時代のように自分の思い通りに時間が使えなくなっていました。幼稚園への送り迎えや、習い事の付き添いなども必要だったので、自宅に持ち帰って残業をすることは難しく、仕事は学校にいる時間に終わらせなくてはならず、授業準備が間に合わないことも増えました。
ミニホワイトボードを活用し、少人数グループで話合いを展開
それでも、社会は資料が勝負だと思っていたので、どんなに忙しくても、使用する資料と、授業を最終的にどのようにまとめたいのか、ということだけは決めて、授業を行っていました。
そして、単元の初めの大きな学習問題を掴む場面では、3人ずつのグループを作り、資料から気づいたことをグループで話し合い、100円ショップで購入した小さなホワイトボードにそれぞれの意見を書かせた後、全体で発表し合う授業をよく行っていました。
たとえば、京都の川の写真を見せます。そしてその写真についてグループで話合いを行います。
「花見をしているね。こっちではバーベキューしているよ」
「ゴミを川に捨ててるよ!」
「洗濯機まである!」
「なんでこんなことするのかな?」
など、気づいたことを自由に発言し、どんどんホワイトボードに書いてもらいます。

構成/出浦文絵
イラスト/藤井昌子
企画/小学館インクリオ
