小４体育「ゴール型ゲーム【ゲーム】」指導アイデア

特集: 1人1台端末時代の｢教科指導のヒントとアイデア｣

授業改善

2024.04.26

プリント

単元名

パスをつないでゴールをめざせ！

年間計画表　

単元目標

●知識及び技能
ゴール型ゲームの行い方を知るとともに、基本的なボール操作とボールを持たないときの動きによって、易しいゲームをすることができるようにする。
●思考力、判断力、表現力等
規則を工夫したり、簡単な作戦を選んだりするとともに、考えたことを友達に伝えることができるようにする。
●学びに向かう力、人間性等
ゴール型ゲームに進んで取り組み、規則を守り誰とでも仲よく運動をしたり、勝敗を受け入れたり、友達の考えを認めたり、場や用具の安全に気を付けたりすることができるようにする。

授業づくりのポイント

①運動の特性

ゴール型ゲームは、コート内で攻守が入り交じり、ボールを手で操作したり、空いている場所に素早く動いたりする易しいゲームで、ゴールにシュートし、一定時間内に得点を競い合います。

②学習のねらい

ゴール型ゲームでは、投げる・受ける・運ぶ・手渡すといったボール操作と、ボール保持者からボールを受け取ることのできる場所に動くなどのボールを持たないときの動きによって、易しいゲームをすることがねらいとなります。

③子供の取組

ゲーム中の動きのなかでは、「ボールを持たないときの動き」が大部分を占めます。ボールを扱う運動が苦手な子供のなかには、ボール操作がうまくいかないということと同時に、「どこに動けばよいか分からない」ということが挙げられます。そこでボール操作の技能を習得するとともに、ボールを持たないときに、どこに動けばよいのかを理解し動けるようになれば、有効なパスが可能となり、ゲーム全体の質も向上し、誰もが楽しくゴール型ゲームを楽しむことができます。

④指導の手立て

そこで、運動の苦手な子供が恐怖心をもたず、かつ両手で扱いやすいソフトスポンジボールを使用します。学習活動の始めに、シュートやパスなどの主運動につながる動きをすることでボール操作の技能を高めていきます。タスクゲームやメインゲームではボールを持たないときの動きを身に付けるために、ゲームに出る人数を３人以下にし、ドリブルなしのゲームを基本とすることで、子供がどこに動けばよいのかを判断できるようにします。

⑤指導ポイント

誰もが運動の仕方を理解し、誰もができるようにするために、一人一人の活動量を確保したり、分かりやすい説明や分かりやすい動き方を意識したりして進めていきましょう。

単元計画（例）

単元の評価規準

●知識・技能
①ゴール型ゲームの行い方について、言ったり書いたりしている。
②パスを出したり、受けたり、シュートをしたりすることができる。
③ボール保持者と自分の間に守る者がいない空間に移動することができる。

●思考・判断・表現
①ボールを持っている人とボールを持っていない人の役割をふまえた作戦を選んでいる。
②パスを出したり、ゴールに持ち込んだりするときの工夫を友達に伝えている。

●主体的に学習に取り組む態度
①ゴール型ゲームに進んで取り組もうとしている。
②規則を守り、誰とでも仲よくしようとしている。
③用具などの準備や片付けを、友達と一緒にしようとしている。
④ゲームの勝敗を受け入れようとしている。
⑤友達の考えを認めようとしている。
⑥周囲を見て、場や用具の安全を確かめている。

楽しく運動しよう（第１時～第７時）

〇１チーム６人前後で班を編成します

他チームとの対戦は、３対３で行います。チームの人数は、学級の人数によって適宜決めます。

単元を通してのポイント

①ソフトスポンジボールの使用
ソフトスポンジボールを使用することで、ボールへの恐怖心が減り、パスキャッチやシュートが入りやすくなります。また、運動が苦手な子供も遠くにボールをパスしたりシュートしたりすることができます。

②ゲーム人数は３人
ゲーム人数を３人にすることで、一人一人の子供の活動量とボールに触れる回数を増やします。

③ドリブルなしのゲーム
ドリブルを禁止し、ボール保持者のボールを触ってはいけないという規則を設定することで、ボールを扱う運動が苦手な子供もボールに触れ、パスを出すことができます。ドリブルでボールが運べないので、ボールを持たない子供が、パスがもらえる有効な位置や、ボール保持者と自分の間に守る者がいない空間に移動することが求められます。

準備運動

３人組でボールと遊ぼう！ボールタッチゲーム！

イラスト／斉木のりこ

【関連記事】

1人1台端末時代の｢教科指導のヒントとアイデア｣シリーズはこちら！