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「ドキュメントGem」✕「エージェント型AI」で、100個のGemを一気に生成しよう!~そのまま使えるプロンプトをプレゼント!~

連載
子供たちが前のめりになる学級経営&授業アイデア
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自治的な学級をつくる12か月のアイデア
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宮城県公立小学校教諭

鈴木優太

今回は、「GoogleドキュメントにGemのプロンプトをコピペする」という、目からウロコのテクニックをご紹介。そうして生まれた「ドキュメントGem」と、現時点で20ドル以上の課金が必要な「エージェントAI」を掛け合わせることで、校務、授業づくり、そして子どもたちの学びを強力にサポートしてくれるGemを 短時間で大量に生産する方法を提案します。

執筆/鈴木優太(宮城県公立小学校教諭)

1 Gem活用の前に立ちはだかる三つの壁

Gemは、「いつものお願いを省けるショートカットAI」です。単元計画づくり、専科授業の調整、スピーチ文例づくり、所見文例の下書き、会議の記録、等々……。校務のあらゆる場面でGemは役立ちます。ところが、使い込むほどに以下の三つの壁が見えてきます。

壁① 作成したGemを検索できない。
壁② 一つのチャットに、一つのGemしか使えない。
壁③
 一つずつ手作業でしか作れない。

※上記はあくまで2026年8月現在の状況です。今後のアップデートで改善されることを望みます。

「検索できない」と書かれたスライド

この三つの悩み、実は全て解決することができます。
2026年7月28日に開催された小学館主催のオンライン講座でその解決法をお見せしたとき、画面越しに、「おおっ!」とどよめきが起こるのを感じました。
この記事ではその衝撃をそのままお届けしたいと思います。

今回最後まで記事を読んでくださった方には、校務に役立つGem50個と、子どもたちが授業で活用できるGem50個の「計100個のGem」を一気に作る方法と、そのまま入力できるプロンプトを共有します。

「生成AIでここまでできるのか!」という衝撃を、ぜひ体験してみてください。。

2 検索できる「ドキュメントGem」の作り方

Gemは「メタプロンプト」の発想で簡単に作成可能です。過去記事「Gemって何?」と言う人でも必ずできる! 超初心者向け!Gem作り「初めの一歩」でお示しした通り、Geminiに次のように入力します。

「〇〇のGemを作りたいです。プロンプトを生成してください。」

こうして生成されたGemのカスタム指示のプロンプトの正体は何でしょうか?
実は、ただの文章にすぎません。ですから次のテクニックで、三つの壁をあっさりと打破することができます。その方法はとても簡単です。

「Googleドキュメント」にGemのプロンプトをコピペする

これだけです。コピーしたプロンプトを、新規のGoogle ドキュメントにそのまま貼り付けるだけ。新しく覚えなければならない操作は一つもありません。

コピペするプロンプト


そして、Geminiのチャット欄の「+」ボタンを押し、このGoogleドキュメントを「ドライブから追加」します。

Googleドキュメントをドライブから追加する画面

じつはこれで、Gemを直接起動したのと同じ状態になるのです。

プロンプトをコピペしたGoogleドキュメント≒Gem
プロンプトをコピーしたGoogleドキュメントの初期画面

この「出力先がGoogleドキュメントになる『ドキュメントGem』」には、大きな利点があります。
それは、ドライブ上で「検索が可能になること」です。使いたいGemが、キーワード検索によってすぐに見つかるようになります。

「助言」というキーワードでGemを検索している画面

検索しやすいように、ドキュメントのタイトルをリネームしておくのがコツです。
例えば、『💡【提案型】自学ヒントくん』などのわかりやすい名前をつけます。

名前の前のアイコンにも意味を持たせています。💡は提案型,❓は質問型,👄は助言型。これは、過去記事① 提案、②質問、③助言の3機能こそが王道 意外と簡単!「王道Gemトリオ」の作り方~国語科「要旨のまとめ」サポートGemをプレゼント!で示したGemの王道3パターンです。

用途ごとに検索することが可能です。そして、フォルダを開いた瞬間に複数のGemが一覧できるため、「今日はどのGemに相談しようか」と考えるまでの時間を節約でき、より身近で使いやすいものになります。

3 新しい対話をもたらす「連続Gem」

これまではGemとのチャット中には、一つのGemしか使えませんでした。しかし、「ドキュメントGem」にすることによって、やりとりの途中で別のGemを追加で呼び出すことが可能になります。

連続Gem

以下に示すように、一つのチャット内で複数のGemを重ねて活用することが可能になります。
学級の子どもたちの落ち着きのなさに悩む初任者が活用しているシーンを例にして解説していきます。

まずはGeminiのチャット欄に「👄【助言】初任者サポートくん」のドキュメントを追加して、こう打ち込みます。

教師:最近、授業中に子どもたちの私語が多くて困っています。

AI:結論。まずは先生自身が話すのをやめ,教壇で無言で待つ時間をつくりましょう。そして、子どもへの指示は短く一つずつ出すようにします。

「👄【助言】初任者サポートくん」に相談する初期画面

ここで、同じチャットに『🔍【点検】学級経営くん』のドキュメントを追加します。するとAIは悩みの背景を理解した上で、客観的な点検を行います。

教師:給食の準備中や,授業の切り替わりの時間に多い気がします。

AI:準備中に私語が多くなるのは、子ども同士の人間関係に過度の緊張感がなく、コミュニケーションが取れている状態であるとも言えます。授業準備の物品が机上に整っておらず、それが手持ち無沙汰や私語が続く要因になっている可能性があります。

Gemを重ねて起動し、活用している画面

さらに同じチャットに、「💡【提案】学級レクくん」も追加します。

教師:なるほど。明日の朝、その仕組みを伝えるために、少し楽しい雰囲気でレクをしたいです。黙々と切り替えることの良さを実感できるようなレクを提案してください。

AI:今回は朝の教室での実施を想定し、条件に合わせて三つの案をご提案します。1 テレパシーカウント、2 サイレントバースデーチェーン、3 全員起立ウェーブ、です。

三つ目のGemを起動して活用している画面

三つの異なるGemを渡り歩いて使っても、チャット画面は一つのままです。
つまり、前のやりとり(文脈)が、そのまま次のGemの材料になるのです。Gemを開き直すたびに「もう一度、最初から背景を説明し直す」というあの面倒な手間がまるごと消滅します。文脈は残したまま、AIの役割だけを着せ替えるイメージです。だからAIと同じ土俵の上で新たな対話が可能になるのです。「さっきAIに出させた案に対して、別のAIの目線でツッコミを入れる」という荒技も可能です。

また、入力欄の左の「+」を押し、「ドライブから追加」を選ぶ際、一度に貼り付けることのできる「Googleドキュメント」は1個に限りません。最初から3個同時に読み込ませることだって可能なのです。

同時に3個のGemを読み込ませている画面

一つのチャットの中に、機能の違う三つのGemが三位一体となって同居するわけです。

三つのGemが一つのチャット内に同居していることが分かる画面

実際の活用イメージは、次の通りです。子どもたち自身に活用してもらいましょう。

児童「まず、5年生が家でできる自学のアイデアを10個出してください。」

(AIが提案型として10案を返す)

児童「次は、今日の私はどんなことに興味がありそうか、質問で深掘りしてください。」

(AIが「今、頭に浮かんだことはある?」と問い返す)

児童「これが実際に書いてみたノートの写真です。どうかな?」

(AIがノートの記述を分析し、フィードバックする)

子ども自身が活用している際の、AIとのやり取りを示した画像

教師が校務サポートに活用することはもちろん、上の例のように子どもたち自身が必要なAIを選び、対話を進めることができます。提案し、質問し、助言する。一人で三役をこなすGemが、一つの画面の中でシームレスに動くのです。

4 エージェント型AIによる「量産Gem」

さらに驚愕の発展技を一つ紹介します
通常の作成画面からGemを作ろうとすると、どんなに手順を削ぎ落としたとしても、一つ完成させるのに数分はかかってしまいます。もし100個作るとなれば、まる1日がかりの重労働になるでしょう。
しかし、中身がGoogleドキュメントであれば話は別です。
ここで、強力な助っ人を召喚します。

エージェント型AI

エージェント型AIとは、人間が「〇〇をして」と目標を与えるだけで自律的に計画を立て、パソコンの操作(今回の場合はGoogleドライブへのフォルダ作成やドキュメントの連続生成)を代行するAIです。これを使えば、人間が一つひとつプロンプトをコピペする手間すら不要になります。

そこで私は、この技術を使って100個のGemを一気に生成してみました!

筆者が一気に生成した100個のGem

本稿を執筆している時点で、私が私用しているエージェント型AIは、アンソロピック社の「Claude Code」です。他にも、OpenAI社の「Codex」や、Google社の「Anti Gravity」などのエージェントAIがあります。現時点ではどれも20ドル以上の課金が必要ですし、これらはデスクトップ版アプリのため、最初にパソコンへのダウンロードが必要となります。

この先の有料パートでは、エージェント型AIの驚愕の実力をさらに解説します。
校務DXの観点からは、20ドル以上払っても十分すぎる投資効果があります。そのままコピペして使えるエージェントAI用のプロンプトも共有しますので、ぜひお試しください。

スライド13

本記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。 早速、💎Gem「100個」を一気に作成するプロンプトを共有します。先生方の校務の強力なサポート役として、どうぞご活用ください。

例えば次のようなシンプルな指示でも、エージェント型AIは自律的に動き出します。

【指示文】

小学校教諭が校務で使用すると便利なGemのプロンプトを「〇個」生成します。

Googleドキュメントに1つずつプロンプトを貼ります。

タイトルは以下のようにアイコンと役割が分かるように付けます。

💡【提案】自学アイデアくん

❓【質問】自学アイデアくん

👄【助言】自学アイデアくん

以下のGoogleドライブのフォルダ内にデータを保存します。

💎Gem

(フォルダのURL)

鈴木優太(すずき・ゆうた)先生プロフィール
宮城県公立小学校教諭。1985年生まれ。2013年より教育サークル縁太会を主宰し、アイデアに富む教育実践と学びの場づくりに定評がある。最近著に『クラス全員が「聞ける」「話せる」!ペア活動図鑑100』(学陽書房・3月31日発売予定)があり、『教室ギア55』(東洋館出版社)、『「日常アレンジ」大全』(明治図書出版)はベストセラーを記録。みんなの教育技術では5年にわたり連載を担当、現在は『「個」も「集団」も育つ 学級経営&授業アイデア』を連載中。

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③初めて子どもがAIを活用して学ぶ授業 国語編

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