「個」を「チーム」に変える学級レクのアイデア(高学年)~みんなで楽しくスポレクをして、ガッチリ学級経営につなげよう~【学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア#19】
子どもたちにとって、日々の学校生活の気分転換になり、新しい友だちづくりのきっかけにもなる学級レク。しかし、ただ楽しいだけでは何も残らず、もったいないですね。そこで、レクによって、クラスがチームとして動くようになる仕掛けを入れて、学級経営にも有効なイベントにしませんか?
難易度の高い集団行動にも対応できる高学年にピッタリの、スポーツを使った活動です。

執筆/環太平洋大学准教授・内田仁志
協力:教師実践研究塾(実践塾)
目次
なぜスポレクを行うの?
楽しませることの先に、学級の変わった姿を思い描こう
レクで、子どもたちが笑い、声をかけあって思い切り楽しむことは、健やかな成長のためにとても大切ですね。しかし、ただ「楽しいなあ」で終わってしまうと、活動後の教室には何も残りません。日常の関係をなぞっただけになってしまい、非常にもったいないです。
そこで導入してみたいのがスポレクです。その目的はズバリ、「個」を「チーム」に変えること。
子どもたち一人一人が自分だけで動くのではなく、同じチームの仲間を見ながら動く。失敗した子に声をかける。得意な子が前に出るだけでなく、応援する子、作戦を考える子、得点を確認する子にも役割が生まれる。そうした経験を通して、学級の中の関係を豊かにしていこう、というわけです。
活動の成否を決めるチーム編成
4チームに分け、色で所属を明確にします
クラスを赤・白・青・黄の4チームに分けます。1チームは7人から8人程度とし、男女混合にしましょう。
4チームに分けることで、待ち時間を短くしながら、対戦や順位づけをしやすくします。また、赤・白・青・黄という色をつけることで、子どもたちは自分の所属をすぐに意識できます。色別のハチマキを用意し、簡易的でよいので、それぞれのチームの旗も準備します。出来合いのものがない場合、凝りすぎずに、名前やチーム名を書いた目印程度のものを作ります。ここで装飾に時間をかけすぎると、集会の中心が競技ではなく制作になってしまうからです。
最初にキャプテンを決めます
チーム編成で最初に行うのは、4人のキャプテンを決めることです。これはとても重要です。先にキャプテンを決めておくことで、各チームに中心ができます。競技が始まったとき、「次は誰が行くか」「どこを狙うか」「どう並ぶか」を考える軸が生まれます。
キャプテンには、先ほど用意した旗を持ってもらい、その役割を共有します。キャプテンは、チームとして動くための中心となること。声をかける、順番を確認する、困っている子を促す。そのような役割を担ってもらうようにしましょう。その子が先にいることで、チームは格段にまとまりやすくなります。
チームは50m走のタイム順で機械的に割り振ります
キャプテンを決めた後、50m走のタイム順に子どもを4チームへ機械的に割り振ります。
教師の感情的な配慮はさしはさまないようにしてください。
「この子とこの子は仲がよいから」「この子はあの子と一緒がよいだろう」と調整し始めると、結局いつもの関係になってしまいます。さらに、子ども同士の不公平感や仲間外れ感を強めることもあります。
機械的に分けるからこそ、子どもは「このメンバーでやるしかない」と受け止めます。最初は戸惑いがあっても、競技が始まれば、同じ色のハチマキをつけた仲間として動き始めます。ここに、クラス集会の大きな意味があります。普段の関係を少しずらし、新しい関わりが生まれる場をつくるのです。
