ページの本文です

AIをフル活用した小5国語科の授業づくり~「固有種が教えてくれること」「自然環境を守るために」全時間の指導アイデア&全プロンプト

連載
子供たちが前のめりになる学級経営&授業アイデア
連載
自治的な学級をつくる12か月のアイデア
関連タグ

宮城県公立小学校教諭

鈴木優太
AIをフル活用した小5国語科の授業づくり バナー

子どもたちが書いた意見文の添削が大変なばかりか、直せば直すほど子どもたちの「書かされ感」が強まっていく――。国語科屈指の難単元において、ほぼ全時間のAI活用により、子ども主体の深い学びを生み出す単元デザインを提案します。有料パートまでお読みいただけた方には、この単元で使える6種類のSkills(Gem)をまとめてプレゼント!生成AI時代の「書くこと」の指導における最先端の提案です。

執筆/鈴木優太(宮城県公立小学校教諭)

はじめに

「グラフなどの資料を使った意見文を書きましょう。」

5年生の国語科「自然環境を守るために」(光村図書)は、グラフや表などの資料を入れて、主張と根拠となるデータを結び付けて書く単元です。高学年の「書くこと」の中でも、屈指の難単元ではないでしょうか。

学級30人全員の文章を、教師一人が添削します。教師の負担が大きいにもかかわらず、力を入れて添削すればするほど、子どもたち自身の文章ではなくなっていきます。そもそもどう書いていいか分からず、手も足も出ないままくじけてしまう子もいます。

そこで、全10時間の単元に「生成AI」を取り入れた授業をデザインしました。
今回提案する授業のために開発、活用したGem(Skills)は、以下の6種類です。

① ✍【初め】【終わり】書いてくれるくん
② 💡要旨サポート「固有種が教えてくれること」
③ 📈資料調べるっち
④ 📈資料調べるっちⅡ
⑤ ✍【中】だけ書けるくん
⑥ 🍛なんでやねん兄貴

これらを活用した授業を実践した結果、学級の全員が、資料を用いた意見文を書き上げることができました。単元で活用した6種のプロンプトは、記事を最後まで読んでくださった方全員にプレゼントします。

0 まずは書く単元設計

多くの説明文教材は、次のような流れで学ぶようデザインされています。

説明文教材を読む
↓
学習したことを使って説明文を書く

「読む→書く」という設計です。しかし本実践ではあえて、「書く→読む→書く」という単元設計にしました。

まず『自然環境を守るために』の意見文を書いてみる
↓
『固有種が教えてくれること』を読み、生成AIを活用しながらリライトする
↓
学習したことを使って別テーマで『自然環境を守るために』の意見文を書く

説明文教材の旨味は、「繰り返し」の単元設計が可能なことです。これは、説明文が構成的に書かれているためです。単元の冒頭で「初め・終わり」をまず書いてみて、『固有種が教えてくれること』で読み取った資料の用い方を生かしながら「中」を書きます。書き方の型を学ぶのが、1周目の1〜6時間目です。従来の授業は、ここで完結していました。

今回の提案の目玉は、2周目となる7〜9時間目です。子どもたちは学習したことを総動員し、テーマも、資料も、そして生成AIを使うかどうかも自分自身で選びながら学びます。
生成AIが一人一人に寄り添ってくれる環境の中で、子どもたちにとっては「自分で書けた!」と実感できる学習体験となります。先生方にとっても、添削だけに追われてしまうことがありません。

↓単元計画

今回提案する単元計画表

書く媒体は、GoogleドキュメントやGoogleスライド、Canva、ロイロ・ノートなど、子どもたちが使いやすいデジタル媒体を選択しましょう(本記事では、ロイロ・ノートによる実践を掲載していますが、ロイロ特有の機能に依存する実践としてはまとめていません。そのため、他のアプリでも追試可能です)。
もちろん、手書きでも構いません。手書きした用紙を撮影するだけでデジタル媒体に蓄積することができるからです。ただし、最初からデジタル媒体を活用した方がグラフや表などをワンタップで貼り付けられる上、リライトの歩みを本人と級友、教師も一覧できるため、各学習過程がよりスムーズに進みます。

1 1時間目 まず書いてみる with 「✍書いてくれるくん」

単元の導入では、教科書の二次元コードから視聴できる動画を視聴します。自然環境をめぐる問題を知り、問題意識を持ちます。

参照:光村図書「まなびリンク」https://m-manabi.jp/06s/kokugo5/u10/p1/

続いて、以下のようなメモシートを書きます。

メモシート

1周目は、全員で同じテーマを選びました。「問題意識」の欄に記されたテーマのうち、①地球温暖化を〇で囲みます。この段階で書くメモは一言、二言の短いもので十分です。書き込んだら、メモシートを端末で写真撮影します。

撮影したメモシートは、生成AIで作成したカスタムプロンプト「✍【初め】【終わり】書いてくれるくん」(以下にURLとプロンプトを無料公開)の+アイコンからアップロードします。

✍【初め】【終わり】書いてくれるくんの初期画面

Gem「✍【初め】【終わり】書いてくれるくん」
https://gemini.google.com/gem/1z6jdqomDhJW-fwcJpvS2erntYQ3zjKEf?usp=sharing

プロンプト「✍【初め】【終わり】書いてくれるくん」
https://docs.google.com/document/d/1KBjVGrbS4-ZlYaxCPx_8FuDaCFeLBwjyGfwhYPIDlPA/edit?usp=drive_link

※「ファイル」→「コピーを作成」します。Geminiのチャット欄「+」からアップロードします。すると、あっという間に以下のような【初め】と【終わり】の文例が生成されます。

生成AIが作成した【初め】と【終わり】の文例

「中」は、単元を通して自分の力で書き上げる部分です。そのため、あえて空けておくようにプロンプトを組んであります。
従来の授業では意見文を書くことに手も足も出なかった子も、AIの力を借りれば、1時間目から「初め」と「終わり」が手元にあるわけです。ゴールの形が見えていることの安心感は絶大です。
この文例は、いったん各自がデジタル媒体にコピペします。これは完成品ではなく、あくまで出発点です。自分で書ける子、書きたい子たちは、早速リライトし始めます。

2 2時間目 要旨をつかんでリライト with 「💡要旨サポート」

2時間目には『固有種が教えてくれること』を読み、「初め」・「中」・「終わり」の構成をとらえます。そして、要旨をまとめます。要旨をまとめることは、高学年の説明文の授業で何度も繰り返し学習するにもかかわらず、子どもたちがとても苦手とすることの代表格です。

※要旨については、過去記事① 提案、②質問、③助言の3機能こそが王道 意外と簡単!「王道Gemトリオ」の作り方~国語科「要旨のまとめ」サポートGemをプレゼント!にも詳しい実践を掲載していますので、参考になさってください。

Gem「💡要旨サポート」の初期画面

Gem(Skills)「💡要旨サポート」を活用する際には、以下の3つのコースを用意しました。

★★★「要旨」を入力してみます(自分でまとめた要旨にAIからフィードバックをもらう)
★★☆「ヒントを教えて」(AIの質問に答えながらまとめる)
★☆☆「例文を教えて」(AIが生成した例文を参考にまとめる)

どのコースで学ぶかは、子どもたちの選択に任せます。ちなみに、「例文を教えて」と入力した場合、次のような例文が出力されます。

AIが出力した要旨の例文(3パターン)

こうして要旨をつかんだ状態で、1時間目に生成した文例のリライトにチャレンジします。
この学習プロセスでは、「主張が明確になること」が重要です。筆者は初めと終わりで自分の主張を繰り返しています。こうした具体的な主張の述べ方を学ぶことで、AIの文例の物足りなさが見えてきます。読むことがそのまま書くことの学びに結び付いていくのです。「即リライト」することが大切です。
※2時間目以降で活用する5種類のGem(Skills)は、最後の有料パートまでお読みいただけた方には、まとめてプレゼントします。

3 3・4時間目 資料の効果を読み解く

『固有種が教えてくれること』には、7つの資料が掲載されています。3時間目と4時間目では、それぞれの資料が本文のどの段落と対応しているかを見つけ、筆者の資料の使い方の工夫を自分の文章にどう活かすかを説明できるようにします。

「中」に具体的な資料(≒エビデンス)があると、説得力が増す―――。このことを子どもたちが実感することが、3・4時間目のねらいです。
グラフや表の題名、出典、目盛り、数値を正確に読み取るよう指導します。「資料〇を見ると」「□□に注目すると」という表現で、資料と主張を結び付けるよう促します。
教室には、「この資料は、〜を〜。」「いちばん多い(少ない)のは、〜です。」といった、グラフや表を用いて書くときに必要な言葉も掲示しておきます。黒板灯の覆いに掲示すると,インパクト大です(下写真)。

教室に掲示された「グラフや表を用いて書くときの言葉」

4 5時間目 資料を選ぶ with 「📈資料調べるっち」

5時間目には、自分の文章の説得力を増すグラフや表などの資料を選びます。

ところが、ここに大きな壁が立ちはだかります。資料を入れることがマストの課題なのに、図書資料はデータが古すぎる。子どもたちが直接インターネットで検索すると、大人向けの難しい資料ばかりがヒットしてしまうのです。
そこで開発したのが、「📈資料調べるっち」です。自分の初めと終わりの文章を入力すると、小学生でも読み取れる資料が掲載されたURLを紹介してくれるようにプログラムしてあります。

「📈資料調べるっち」の初期画面

「だれが調べたデータ?」「どんなグラフ?」「注目してほしい数字」「あなたの主張とのつながり」。3・4時間目で学んだ資料を読む観点が、そのまま出力の型になっているのがポイントです。リンク先で資料を確かめ、最終的に選ぶのは子どもたち自身です。以下のような形でおすすめの資料が出力されます。

「資料調べるっち」がおすすめの資料を表示した画面
「資料調べるっち」が推薦した資料(環境省によるエアコンの設定温度のグラフ)

ただし、小学生向けの資料だけに限定すると近くの友達と資料が重複したり、自分の文章に合わない資料が出てきたりして、どうしても選択肢が絞られてしまいます。
その課題を解決するために作ったのが「📈資料調べるっちⅡ」です。中学生・高校生レベルまでの資料を紹介してくれます。

それでもうまく見つからない、と言う子には、「自分で自由にインターネット検索して調べていいよ。ただし、データが難しいから頑張って読んでね。」と伝えましょう。資料の探し方さえも、自分で選ぶよう促すのです。

5 6時間目 「中」のパートを書く with 「✍【中】だけ書けるくん」

6時間目の学習のゴールは、「選んだ資料の効果が伝わるように、中の文章を書くことができる」です。この時間が本単元の学習の本丸です。

まずは「✍【中】だけ書けるくん」に、「こんにちは」と話しかけます。

「✍【中】だけ書けるくん」の初期画面

すると、次のように返ってきます。

「【中】だけ書けるくん」の最初の反応画面

それぞれの子どもが選んだコースを可視化・共有するため、黒板に貼る名札というアナログツールと合わせても良いでしょう。誰がどのような学び方にチャレンジしているかが一目で分かり、学級全員の学び合いを促す仕掛けとして機能します。

自分の力で書ける子は、1のアドバイスコース。

2の質問コースを選んで資料の画像を貼ると、「このグラフは何を表しているのかな?」と番号付きの選択肢を添えて問いかけてきます。具体的には以下の画面のように問いかけてきます。

「【中】だけ書けるくん」が問いかけてきた画面

グラフの読み取りを、AIがスモールステップでサポートしてくれるのです。

画像を貼った後の応答画面

こうして子どもたちがAIの問いかけに対し選択肢の番号で答えたり、注目する数字を入力したりしていくうちに「中」の文章が少しずつできあがっていきます。

文章の完成に向けてアドバイスをくけれた画面

「最初から手も足も出ない…」という子は、3の文例コースを選びます。

全ての子がコースを選び終えたら、クラスの仲間たちとのペア活動を取り入れます。まずは、

どうしてその資料を選んだのですか?

という質問から始めます。さらに、「どういう効果をねらいましたか?」「選んだ資料の効果がもっと高まるには?」と深掘りしていきます。
生成AIの助言、質問、提案とのやりとりは、そのままペアで聞き合うやりとりのモデルにもなっています。ペア活動を通して友達から「どうして?」と問われて言語化すると、資料を用いることの効果への考えが深まります。その気付きがAIへの問い方を変え、出力結果を変えていきます。

ここまでの6時間目の学習を通して、学級の全員が「初め」・「資料&中」・「終わり」の文章をまとめる体験をしました。単元の1時間目で書いた文章に対し、その後の時間で「リライト」を重ねたことで、見通しを持ってまとめていくことができました。

ただし、統計資料の選択・読み取りを含む書く活動は、子どもたちにとって決して簡単ではありません。ペアで聞き合う「空中戦」だけで終わりにしないために、資料の注目点や選んだ理由を書いておき、それをAIにも渡すよう促します。こうして「地上戦」に落とし込めば、より資料と密接に結び付いた質の高い文章を書けることでしょう。

さて、ここまでの6時間の学習(1周目)を通して、教師も「教室の誰にどのようなアプローチをすればよいか」が明確になったはずです。
今回提案する単元デザインでは、その見取りを2周目の学習(7~10時間目)に活かしていきます。

6 7〜9時間目 2周目は「自走」しながら2つ目の文章を書き上げる

学習したことを使って、『自然環境を守るために』の2つ目の文章を書き上げます。
テーマは②〜⑤から選びます。資料は2つ以上入れます。3時間で書き上げます。ルールはそれだけです。

どんな資料にするか。図書資料を参考にするか。生成AIを使うか否か。
全てを自己選択して書き上げるチャレンジです。ゼロから自分の力で書いてみたい子には、そうしてもいいと伝えます。必要だと考えるなら、生成AIの力を借りてもかまいません。これまでのプロンプトは、いつでもすぐに呼び出すことができます。
この段階での教師の重要な役割は、1周目で見取った子どもたちの姿から2周目に適切なチャレンジレベルを選択できるよう支えることです。
例えば、1周目にほとんど生成AIの文例をコピペして書き終えた子には、「2周目は、まずは自分で書いてみる?」と促します。1周目で手応えを得た子どもたちには、自分に合った道筋を選び取り、それぞれのペースで書き進めていくよう伝えます。

すると、早々に「もうできました!」という子が現れます。「ほんまかいな」。そうツッコミたくなる場面のために開発したのが、次に紹介する「🍛なんでやねん兄貴」です。

「なんでやねん兄貴」の初期画面

教師が赤を入れて直せば直すほど、子どもにとっては「書かされた文章」になってしまう――ならばツッコミは生成AIに任せよう、というわけです。
最初に「🍛なんでやねん兄貴」に「こんにちは」と話しかけると、まずツッコミの辛さ(からさ)レベルを選ぶ画面が表示されます。

「こんにちは」と話しかけた後に表示される画面

レベル1の「甘口」からレベル5の「鬼辛」まで、ここでも自分で選択できます。
多くの子どもたちは大方の予想通り、5の「鬼辛」を選びたくなってしまうようです。途中で「鬼辛はきついわ…」と感じた場合、番号を伝え直せばすぐに対応を変えてくれます。
書いた文章をコピペする、スクショを撮ってアップする、PDFを貼る等の方法で入力します。使った資料の写真も一緒に入力します。「初め」・「中」・「終わり」が必ずしも全部そろっていなくても大丈夫です。

文章や資料の入力を促してきた画面

なぜ関西弁なのか? 結構キツイことを言われても、「そういう文化の言葉」と受け入れてしまう不思議な魅力を持っているからです。関西の学校であれば、あえて東北弁の兄貴を作って活用してみてもおもしろいかもしれません。

ある子は⑤大気汚染をテーマに選び、自分の力で書くことを選択しました。その文章に対して鬼辛の兄貴は、「どこが→なんでやねん→こうしたらええで」の型で、一文ずつズバズバとツッコんでくれます。

例えば以下のような具合です。

「なんでやねん兄貴」がツッコんできた画面

「いっぱい」という話し言葉、何の資料なのかの説明不足、出典と年の書き漏れ、数字を出した比べ方等々……。教科書で押さえる「出典を書く」というポイントもしっかり突いてきます。
そして極めつけが、以下に紹介するツッコミです。

画像

ツッコミの最後には,「【今日はここだけ直してみ】」と直すポイントを一つに絞って示し、【締め】ではその子の良さを全力で肯定してくれています。
子どもたちはこのようなAIとの壁打ちを通して、自分の文章を修正していきます。

子どもが書き直す前と後の文章を並べて表示した画面

書き言葉を使用する、具体的な数字を出す、出典を示す、資料の古さに気付く――。教師が一人一人に伝えて回らなくても、生成AIとのやりとりの中で自ら身に付けていきます。

子どもが書き直す前と後の「中」の文章並べて表示した画面

兄貴の提案は、「資料2は古すぎるから、別の新しい資料(Webとか)を探し直すか、思い切って資料1だけで【中】を深く書き直すか。どっちにするか作戦を立ててみ!」でした。

子どもが書き直していく「中」の文章

ところがこの子は、本のコーナーへ行って本を読み直すという第三の道を選びます。資料2はあえて残し、その歴史的な変化を表す「資料3」を新たに持ってきたのです。

第三の資料を使って子どもが書き直した文章

AIの提案と自分の考えとのズレ。これを自分で判断し、資料と資料をつなぐ問いに変えてしまいました。読む人に語りかけるという自分の良さは残したまま、反論を想定する意見文らしい書きぶりへと変わっています。

「なんでやねん兄貴」と一緒に子どもがまとめた「終わり」の文章

この子に「何回書き直したの?」と尋ねると、生成AIとのやりとりは5回以上、トータルでは10回以上とのこと。最後は「兄貴をクリアした!」と、まるでゲームをクリアしたかのように喜んでいました。

最後に届く兄貴からの肯定的励ましのメッセージ

この学びはもちろん、AIとのやりとりだけでは完結させません。8時間目の真ん中と9時間目の冒頭には、友達とのペアによる「壁打ちタイム」を設けました。兄貴のツッコミが、いつも自分の意図と合っているとは限らないからです。

ペアトークで学ぶ子どもたちの写真

そのズレを、ペアで聞き合いながら言語化していきます。直すか、直さないか。最後に決めるのは子どもたち自身です。

今回の授業の板書と教室環境

アナログな工夫も散りばめながら、2周目も学級全員が自分の文章を書き上げることができました。最後まで手も足も出ず、何も書けなかったと言う子は、学年の中に誰一人いませんでした。
生成AIを使うか使わないかも含め、自分で選んだ道筋で全員が「自分で書けた!」にたどり着いたのです。

7 10時間目 読み合い、よさを伝え合う

10時間目は友達の文章を読み合い、よかったところを伝え合う時間です。

ここでもアナログな工夫を掛け合わせます。「スバラシイ」と大きく書かれた用紙に、友達へのファンレターを書いて送り合うのです。

「スバラシイ」と大きく書かれた友達へのファンレター

友達からの具体的な言葉は、AIからのフィードバックとは質が違う、温かな承認となって届きます。

8 生成AI「と」ペア活動の往還が、全員を書き手にする

生成AIは、答えをもらうだけの相手ではありません。選んで関わる相手です。

文例を示してもらうのか、質問してもらうのか、鬼辛でツッコんでもらうのか。
それとも使わないのか…。

「どう関わってもらいたいか」を自分で決める経験の積み重ねが、最終的に「自分で選び直して書こうとする力」を育てます。そしてその学びの合間に、AIとのやりとりで生まれた「ズレ」を、生身の友達と聞き合います。生成AIとの壁打ちと、ペアとの壁打ち。この往還こそが全員を書き手にした原動力です。

AIが子どもたち一人一人への一次対応を担ってくれるおかげで、教師は「誰に、どのようなアプローチをすればよいか」を見取ることに専念できます。
全員の文章を添削するのではなく、全員が書き上げるまで伴走する。
生成AI時代の「書くこと」の指導は、ここから始まるのではないでしょうか。

鈴木優太(すずき・ゆうた)先生プロフィール
宮城県公立小学校教諭。1985年生まれ。2013年より教育サークル縁太会を主宰し、アイデアに富む教育実践と学びの場づくりに定評がある。最近著に『クラス全員が「聞ける」「話せる」!ペア活動図鑑100』(学陽書房・3月31日発売予定)があり、『教室ギア55』(東洋館出版社)、『「日常アレンジ」大全』(明治図書出版)はベストセラーを記録。みんなの教育技術では5年にわたり連載を担当、現在は『「個」も「集団」も育つ 学級経営&授業アイデア』を連載中。

AI初心者用の入門特集も!最新ムック、予約受付中です!

↓大反響!「生成AIフル活用シリーズ」、魅惑のラインアップはこちら!

①AIが通知表の下書きを作ってくれる!

②Kahoot問題生成Gem

③初めて子どもがAIを活用して学ぶ授業 国語編

④初めて子どもがAIを活用して学ぶ授業 算数編

⑤=AI活用 「個別コメント・システム」の作り方)

⑥「◯◯の資料どこ?」と聞くだけで、AIが秒で答えてくれる!

⑦学級開きで子どもたちの心を鷲づかみ!AI活用「オンリーワン絵本」の作り方

⑧ボタン一つで学年全員のカレンダーに予定表が届く! GAS × Googleカレンダーで「自動予定共有システム」を実現しよう

⑨AIがスピーチの腕を磨いてくれる!Gem「自己紹介お師匠」と「自己紹介応援団長」をプレゼント!

⑩NotebookLM✕Gemini活用 学習指導要領に基づく「ルーブリック」を作る方法

⑪作り直しも超簡単!「円盤型当番表楽々作成アプリ」をプレゼント!

⑫ 子ども同士の対話のテーマを自動出力してくれる!~独自開発アプリ「ペアトークテーマメーカー」をプレゼント

⑬校内研、初任研、公開授業の事後協議が爆発的に充実する! ~参観メモと同時に時間を自動記録!「自動タイムスタンプ授業記録アプリ」~

⑭ランダム指名を実現する「くじ引きアプリ」をプレゼント!

この記事をシェアしよう!

フッターです。