雨で観察ができない! そんな日の理科授業の組み立て方|小4「雨水のゆくえ」【理科の壺】

今日は校庭で植物の観察の予定だったのに雨⋯⋯! 理科の授業では、天候によって予定変更を余儀なくされることがあります。とくに理科を担当し始めた先生にとっては、「予定していた観察ができない」「授業をどう組み立てよう」と悩む場面かもしれません。しかし、雨の日は決して「理科ができない日」ではありません。むしろ、子どもたちの考えを深めたり、次の観察への意欲を高めたりするチャンスでもあります。今回は、予定していた観察や実験ができなくなった日の授業の組み立て方を紹介します。優秀な先生たちの、ツボをおさえた指導法や指導アイデア。今回はどのような“ツボ”が見られるでしょうか?
執筆/東京学芸大学附属小金井小学校・河瀬正和
連載監修/國學院大學人間開発学部教授・寺本貴啓
雨の日こそ理科の学びを深めるチャンス!
理科の授業では観察や実験が重視されます。しかし、観察・実験そのものが目的ではありません。
子どもたちに身に付けさせたい力は、
- なぜそうなるのかを考えること
- 根拠をもって予想すること
- 結果を基に考察すること
- 新たな疑問を見いだすこと
などです。
そのため、観察ができなくなったからといって、別の単元を進めたり、無理に別の単元を進めたり、空いた時間をドリル学習に充てたりする必要はありません。
観察や実験の前後にある「考える活動」を充実させることで、理科の学びは十分成立します。
雨の日だからこそ「考える活動」を充実させる
雨で観察や実験ができなくなったとしても、理科の学びが止まるわけではありません。むしろ、普段は十分に時間をかけられない「考える活動」を充実させるよい機会です。
ここでは、雨の日に取り組みたい3つのポイントを紹介します。
①予想をじっくり交流する
観察や実験の前に、十分な予想や仮説を立てる時間を確保できているでしょうか。授業時間の都合で、子どもが少し考えただけで観察や実験に移ってしまうことも少なくありません。そんなときこそ、雨の日を活用します。
例えば4年生『雨水のゆくえ』であれば、「雨水はどこへ流れていくのだろう」という問いについて、じっくり考えることができます。
すると、
「低いところへ流れると思う」
「砂の場所はしみ込みそう」
「コンクリートはしみ込みにくそう」
など、様々な予想が出てきます。

ここで大切なのは、「正解はどれか」を決めることではありません。「なぜそう考えたのか」を交流することです。
予想の根拠を話し合うことで、子どもたちは観察するときの視点を明確にしていきます。
②これまでの学びを整理する
雨の日は、立ち止まって学習を振り返るよい機会でもあります。単元の途中になると、子供たちは意外と「今、何を調べているのか」「次に何を確かめるのか」を見失っていることがあります。
そんなときは、
