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初心に立ち返ろう「教師という仕事が10倍楽しくなるヒント」きっとおもしろい発見がある! #37

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教師という仕事が10倍楽しくなるヒント~きっとおもしろい発見がある!~
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帝京平成大学教授

吉藤玲子
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「教師という仕事が10倍楽しくなるヒント」の37回目のテーマは、「初心に立ち返ろう」です。新年度の始まりに、一度、自分自身の原点を見つめ直してみてはいかがでしょう。初心の熱い思いを思い出してみてくださいというお話です。教師の仕事は決して楽な仕事とは言えません。「毎日がつらいなあ」と感じている先生はぜひヒントにしてください。小学校の教師ならではの魅力を再度考えてみましょう。

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執筆/吉藤玲子(よしふじれいこ)
帝京平成大学教授。1961年、東京都生まれ。日本女子大学卒業後、小学校教員・校長としての経歴を含め、38年間、東京都の教育活動に携わる。専門は社会科教育。学級経営の傍ら、文部科学省「中央教育審議会教育課程部社会科」審議員等、様々な委員を兼務。校長になってからは、女性初の全国小学校社会科研究協議会会長、東京都小学校社会科研究会会長職を担う。2022年から現職。現在、小学校の教員を目指す学生を教えている。学校経営、社会科に関わる文献等著書多数。現在、日本・中国・韓国の初等教育において、異文化理解教育の推進に関する実践と研究にも携わっている。

なぜ教師を目指したのか

この春、卒業した学生から、「先生、ぜひ授業を見に来てください」と言われることがよくあります。その声かけの中には、どんな子供たちと出会うのだろうか、どんな学校なのだろうか、初めての職場でうまくやっていけるのだろうかと不安がいっぱいあると思います。でもその不安よりも教師という仕事についた学生の「教師になれた」という希望と期待の気持ちの大きさを感じるのです。

日本の春は、桜が本当にきれいな特別な季節です。毎年、この桜を見ながら、卒業式や入学式を迎え、気持ちを新たにできることは教師という仕事の大きな魅力の1つだと思います。日本では、新年度が4月始まりなので、いろいろなところで新しくスタートをする様子を見ます。子供たちだけでなく、教員にとっても異動や新しい出会いの季節です。

私自身、今でも自分が初めて教員になって学校の門をくぐった日の緊張や期待、初めての異動で新しい職場に向かったときの不安、管理職として着任した学校の職員や保護者に歓迎してもらったときのうれしさは、よく覚えています。

新年度はリフレッシュした気分で、ぜひスタートを切ってほしいと思います。しかし、一方で、「あ~あ、4月だ。正直、つらいな」「また1年が始まるのか」と感じている先生もいるかもしれません。もし、そう感じているなら、一度立ち止まり、初心に立ち返って、「なぜ先生を目指したのか」を思い出してみてください

吉藤先生イラスト初心に立ち返ろう

教師になるために勉強したこと

まず思い出してほしいのは、教師になるためにしたことの努力です。大学時代、教員免許を取得するために普通の学生よりは多くの単位を取得し、模擬授業などに頑張った日々。社会人経験者の先生は、仕事をしながら通信教育などで資格取得に励んだことでしょう。教員になる資格を得る過程で、皆多くの時間とエネルギーを費やしたはずです

中でも教育実習が1つの大きなきっかけとなり、教員になりたいという思いを強めた先生もいるのではないでしょうか。教育実習では、子供たちからきっと慕われたと思います。最後の授業で子供からもらった手紙など大事に今でも持っているのではないでしょうか。授業づくりや教材研究にもいろいろ悩み、帰宅が遅くなったことでしょう。でもそのときは、「教師になりたい」という強い思いをもっていたはずです。その気持ちを思い出しましょう。

なぜ教師の道を選んだのか

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