絵本で学ぼう!不登校の背景にある「過緊張」への寄り添い方~千葉孝司先生オリジナル絵本「べリべと森の学校」を初公開!

いじめ、不登校対応のエキスパートにして、文章と絵の二刀流クリエイターでもある千葉孝司先生から、最新のご提案が届きました。キーワードは「過緊張」です。しかも今回は、千葉先生ご自身が文を書き、絵も描いて完成させた、不登校の子どもの気持ちを描いた絵本「べリべと森の学校」を初公開! 主人公のシマエナガがあまりに可愛らしく、心を揺さぶられる傑作ですので、絵本の本文は有料記事とさせていただきます。皆様、ぜひお読みください。
執筆&絵/千葉孝司(元・北海道公立中学校教諭))
目次
「過緊張」とは何か
学校へ向かおうとすると足がすくんでしまう子どもたちがいます。 私は、そうした子どもたちと30年以上向き合ってきました。
近年、その子どもたちの状態を的確に表す言葉として 「過緊張」 という概念に出会いました。 過緊張とは、持続的な不安や心理的負荷が身体の反応として現れ、行動が制限されてしまう状態を指します。
子どもたちは日常的に、 「失敗したらどうしよう」「ちゃんとやらなければ」「みんなの目が気になる」 といった思いを抱えています。 こうした不安が積み重なると、脳は状況を“脅威”と判断し、身体は闘争・逃走反応を起こします。その結果、動けなくなる、教室に入れない、胸がざわざわするなどの形でSOSが表れるのです。
しかし、子ども自身はその理由を言語化できません。 「なんか嫌だ」という曖昧な表現しかできないのは、身体反応が先に起こり、認知が追いつかないためです。
学校は、子どもにとって緊張を伴う場面が多い環境です。 「これができないと後で困るよ」といった指導が、意図せずプレッシャーとなることもあります。 教師からの期待や周囲の視線、リラックスの機会の不足、成功体験の乏しさ—— これらが重なると不安は強まり、過緊張が固定化されてしまいます。
一度高まった緊張を解くには時間が必要です。
年度途中の学級復帰が難しいのは、緊張状態が短期間では回復しにくいためです。
プレッシャーをかけるほど緊張は長引き、逆効果になることもあります。
子どもが本来の力を取り戻すために必要なのは、安心感です。
安心できる環境の中で過ごすことで、自分らしさが回復し、
「人と関わりたい」
「誰かに会いたい」
という気持ちが自然に芽生えます。
自分の価値を感じ、世界の安全さを再確認することで、子どもは再び前に進む力を取り戻します。
不登校の子どもたちにそうした安心感を届けたいという願いからこのたび、「べリべと森の学校」というタイトルの絵本を作りました。主人公はシマエナガの子ども、べリべです。
この物語を通して、あなたのクラスにいる子どもたちの姿に、そっと思いを寄せていただけたら幸いです。

↓以下、絵本の本文は有料パートとなります。けっして損はさせませんので、ぜひご購読ください。
<千葉孝司 プロフィール>
ちば・こうじ。1970年北海道生まれ。元・公立中学校教諭。ピンクシャツデーとかち発起人代表。いじめ防止や不登校対応に関する啓発活動に取り組み、カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努める。著書に「いじめと戦う!プロの対応術」(小学館)、「令和型不登校対応マップ」「WHYとHOWでよくわかる!いじめ 困ったときの指導法」「WHYとHOWでよくわかる!不登校 困ったときの対応術」(いずれも明治図書出版)等がある。
千葉孝司先生のご著書(必読の名著!)、好評発売中です。

