小1体育「水遊び」指導のポイント

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執筆/熊本県公立小学校教諭・村上公英
編集委員/前スポーツ庁政策課教科調査官・高田彬成、熊本県公立小学校教頭・村上剛史

小1体育「水遊び」指導のポイント

授業づくりのポイント

楽しい水の世界を冒険しよう!

小学校生活の楽しみの一つは、プールでの学習です。「プールは広いな」「プールに入って、友達と遊びたいな」と、子どもたちはワクワクしています。

「水遊び」では、水を全身に浴びることの心地よさや、日常では味わうことのできない浮力や抵抗などの感覚を味わうことができます。また、未知の世界を冒険するような楽しさも生まれることでしょう。

一年生では、水泳系領域の導入として、「水の中を移動する運動遊び」と「もぐる・浮く運動遊び」を行うことで、水中での基本的な動きを効果的に身に付ける必要があります。

その際、水に対する恐怖心や水が苦手だという気持ちをもっている子どもがいることを忘れてはいけません。すべての子どもが「水遊びが大好き!」と思えるような学習を展開しましょう。

単元計画(例)

単元計画(例)
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安全面や健康面については、毎時間必ず確認することが重要です。子どもの実態に応じてスモールステップで行います。

楽しむ① 水の中を移動する運動遊びや、もぐる・浮く運動遊びで楽しく遊ぼう

子どもたちのドキドキ、ワクワクした気持ちを楽しさにつなげるために、まず、プールを安全に使用するための約束を確認しましょう。

また、不安や恐怖心を和らげるために、はじめのうちは一つ一つ丁寧に声をかけながらスモールステップで水に入ります。水の中を移動したり、もぐったりする際には、単に動作だけを行うのではなく、遊んでいるうちに自然と移動したり、もぐったりしているという状態をつくりたいですね。

一緒に水遊びをしている友達の存在は、不安を減らし楽しさを何倍にもします。教師も子どもの想像力を膨らませるような声かけをしながら、すべての子どもを称賛していくことが大切です。

学習① 水の中を移動する運動遊びを楽しもう

水かけっこ

水かけっこ
目をつぶったほうが負けだよ。次は、前を向いて勝負してみよう。

電車ごっこ

電車ごっこ
ぼくは、少し怖いから、真ん中に入るね。次の駅まで出発だー!

鬼遊び

鬼遊び
手つなぎ鬼は楽しいな。友達と手をつないでいるから怖くないよ。

リレー遊び

リレー遊び

動物まねっこ遊び

動物まねっこ遊び

ここはジャングルかな。たくさんの動物がいるねー。あのカエルさんは、ジャンプ力がすごいよ。今度はワニさんで、水の中をのぞいてみよう。

学習② もぐる・浮く運動遊びを楽しもう

水中じゃんけん

水中じゃんけん

くらげ浮き

くらげ浮き

ボビングやバブリング

ボビングやバブリング
ブクブク、パッ!

石拾い

石拾い

補助具を使って浮く遊び

補助具を使って浮く遊び
ぷかぷか水に浮いて、気持ちいいな。

輪くぐり

輪くぐり

体の力を抜くと浮きやすいよ。浮いている友達をゆっくり運んでみても楽しいよ。

楽しむ② 友達と一緒に水遊びをすると、もっと楽しくなるよ

水遊びにも慣れてきたら、友達とグループをつくって協力して遊んだり、競争したりすると楽しさが増します。

しかし、競争に夢中になると、約束を守れなかったり、周囲の友達に気付かなかったりすることがあります。 けがなく安全に遊ぶことで楽しさが続くので、安全面に対する目配りや声かけができるように、教師が全体を見渡せる位置にいることが重要です。

グループで活動することで、友達のよいところを多く発見でき、水遊びでの学びも深まります。

学習① 水の中を移動する運動遊びの工夫

ボール運びリレー

ボール運びリレー
手を後ろで組むと、やりやすいよ。今度は二人組みでボールを押してやってみたいな
ボール運びリレー
みんなが大きな声で応援したり、教えたりしてくれるから、上手にできたよ。

ムカデ競争リレー

ムカデ競争リレー
みんなで声を出して、スピードを合わせていこうよ。なかなか進めなくてきついけど、体が温まって楽しいね。

みんなが楽しむために、約束をきちんと守ってね。最初に行った競争を少し変えて、もっと楽しめるようにできないかな。グループで少し話し合ってみよう。用具を変えたり、行い方や人数を変えたりしても面白そうだね。

学習② もぐる・浮く運動遊びの工夫

メリーゴーラウンド

メリーゴーラウンド
2人は浮かんで、他のみんなでメリーゴーラウンドみたいに回ろう。何回できるか他のグループと競争だ。

宝さがし大会

宝さがし大会
ぼくは、赤色の石を2つで4点取ったよ。チームで合わせて20点だ。やったー。

宝には色が付いていて、点数が違うよ。5人ずつのチームで協力してたくさん点数を取ろう。お宝ハンターのみなさん、準備はいいかな。他のチームとも仲よくできたら、ボーナス点がもらえるよ。

それまでに学習したことを生かして、子どもたちがどんな遊びをしたいのかグループで意見を出し合い、教師の例示した活動を工夫していきます。

例えば、リレーの用具を変える、ペアで並んでリレーするなどの工夫ができます。また、いくつかの選択肢の中から選ぶ方法もあります。

【水遊びが苦手な子、意欲的でない子への配慮】
少しでもできたことを称賛しながら、できることを増やしていきます。得意な子どもと苦手な子どもの両方が楽しめるような活動の配慮が必要です。意欲的でない子どもに対しては、友達同士でよさを認め合う機会を設けます。

イラスト/たなかあさこ、横井智美

『教育技術 小一小二』2019年7/8月号より

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