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5分で打ち解ける空気感作り。小学校アイスブレイク8選

2019/3/18

著書『たった5分でクラスがひとつに! 学級アイスブレイク』(学陽書房)で多くの支持を集めている、江越喜代竹先生(千葉県公立小学校教諭)に、新学期の時期にクラスで行うのにピッタリのアイスブレイクと、活動のポイントをアドバイスしていただきました。

画像提供/PIXTA

教室で5分でできる!アイスブレイクの魅力

私はこれまで、学級開きや授業の導入など、さまざまな場面で「アイスブレイク」を取り入れてきました。例えば、授業冒頭のほんの5分間アイスブレイクをするだけで、少しダレ気味だったり、不安そうな子供たちも、みんな笑顔になり、心地よいクラスの空気が生まれます。

普段目立たない子や、気分にムラのある子も、お互いを認め合うような関わり合いを通してイキイキと輝き出し、「いままで一番楽しいクラスだった」と言ってくれるようになりました。

アイスブレイクには、子供たちとの信頼の絆を深めるさまざまなヒントが詰まっています。

そもそもアイスブレイクとは?

はじめて会う人たちが集まった時などの「緊張した固まった雰囲気=アイス」を「ほぐす= ブレイクする」ことから、「アイスブレイク」と言われています。入学してしばらくは、まだまだ同じ友達とばかり遊んでいる子も多いでしょう。

アイスブレイクをすると、自然とコミュニケーションの量が増えて、みんなと一緒に遊べるようになります。外遊びができない梅雨の時期などにも、上手にアイスブレイクを取り入れてみましょう。

成功のための4つのポイント

ポイント1:活動の時間を伝えておく

どの活動も5分程度でできる簡単なものです。しかし、盛り上がるとなかなか止められなくなるので、最初に「〇分だけやるよ」「3回挑戦したら終わりだよ」と活動する時間や回数を伝えておきましょう。

ポイント2: 教師が手本を見せ、失敗もしてみせる

まず教師が手本を見せます。さらに教師が先に失敗してみせると、子供たちも安心して取り組めるようになります。

ポイント3: 「アイスブレイクしよう」とは言わない

「アイスブレイク」という言葉の意味がわからず、不安に思う子もいます。「少しだけ遊ぼう」など、言い方を工夫しましょう。

ポイント4: たくさん声かけをして成功体験を与える

慣れてきたら、合図を出すなどリーダーシップは子供に譲り、教師は中に入って声かけをしましょう。「上手にできたね」「笑顔がいいね」など、一人ひとりの頑張りを認め、存在感や成功体験を与えてあげることが重要です。

(1)ハート・ビート

スキンシップをしながら、楽しく協力し合うことで気持ちの距離を近づけることができます。

〇進め方

  1. 2人一組のペアになって、それぞれ向かい合う。
  2. 胸の前で手を1回「パチン」と叩き、次に相手の友達と両手を「トン」と合わせる。
  3. 次に、もう一度胸の前で手を「パチン」と叩き、相手の友達と両手を2回「トン、トン」と合わせる。
  4. 同様に「パチン」「トン、トン、トン…」と3~5回まで増やし、その後、「トン」を5~1回まで減らしていく。
  5. 「トン」が1回まで終わったら、2人で「イエーイ!」とハイタッチをして、ペアを入れ替える。

POINT
座ったままでもできるので、昼休みの後などダラけやすい時間に取り入れたり、リズムを楽しみながら、音楽の時間の導入にするのもお薦めです。

(2)キャッチ

軽いスキンシップで心の距離を縮め、笑い飛ばす活動で明るい雰囲気をつくることができます。

〇進め方

  1. 全員で円になる。
  2. 左手の手のひらを広げて上に向ける。指は軽く閉じる。
  3. 右手は人差し指を立てて下に向け、隣の人の手のひらの上に置く。
  4. 「キャッチ!」と合図をしたら、右手は上に逃げて、左手は右手が逃げられないように捕まえる。

※ 「キャ、キャ、キャロット!」「キャ、キャ、キャベツ!」など、合図と違う言葉を入れると盛り上がる。慣れてきたら、右手と左手を入れ替えたり、合図を子供に言わせてもOK。

POINT
指先だけのスキンシップで誰とでも取り組みやすいので、男女交互になるように並ぶとよいでしょう。友達がけがをしないよう、爪を立てずに、優しくつかむよう声かけをします。

(3)こっち向いてお願い

目が合う、気持ちが通じ合うことの喜びと、ハイタッチの楽しさを経験することができます。

〇進め方

  1. 教師も含め全員で円になる。
  2. 先生が「こっち向いてお願い♪」と歌ったら、リズムに合わせてジャンプし、左右どちらかを向く。隣の人と向かい合い、目が合ったら、「イエーイ!」とハイタッチする。目が合わなかったら、「えーん」と泣くポーズをする。
  3. 慣れてきたら並び替えて、いろいろな子と取り組ませる。円にならずに、ランダムに並んでもOK。

POINT
体を動かしてワイワイ楽しめる活動です。活動が終わったら、「目が合ったらどんな気持ちだった?」とふり返りをし、気持ちを共有しましょう。

(4)言うこと一緒

間違いを笑い飛ばして楽しむ体験を通し、「間違えても大丈夫」と思える温かなクラスをつくることができます。

〇進め方

  1. 教師も含めて円になり、隣の人と手をつなぐ。「“言うこと一緒 やること一緒 ” と言ったら、その後に先生が言う “お題 ” の通りに動いてください」と説明する。
  2. 「言うこと一緒、やること一緒!」に続けて「前」や「後ろ」などお題を出す。子供たちは、「前!」「後ろ!」などと言いながら、お題の通り、前や後ろにジャンプする。

※ 慣れてきたら「言うこと一緒、やること逆!」と言い換えて動きも変える。「言うこと一緒、やること逆♪」では、「前!」とお題が出たら、「前」と言いながら、後ろにジャンプをする。

POINT
複雑な動きに教師も混乱して間違えてしまいますが、どんどん失敗してOK。テンポよく、お互いに失敗を笑い飛ばしながら楽しみましょう。

(5)瞑想

静かな心地よい時間を体験させながら、気持ちを落ち着かせることができます。

〇進め方

  1. 「静かにする」のではなく、「静かをつくる」活動。「30秒間、できるだけ音を立てないようにして、静かな時間をつくってみよう」と声をかけ、タイマーをセット。
  2. 時間になったら、「静かをつくるって気持ちいいね」「静かな時間をつくったらどんな音が聞こえてきた?」とふり返りをする。

※ アレンジで、授業の最初と最後に、3 秒間絶対に動かない時間をつくる「3 秒の我慢」という活動もお薦め。授業の始まりと終わりの挨拶の後、3秒待ってから、ノートを開いたり、片付けたりする。この活動を積み重ねることで、気持ちの切り替えが早くなる。

POINT
「瞑想って知ってる? 今注目されていて、頭がすっきりらしいするよ」など、興味を駆り立てる説明をするとよいでしょう。最初は10 秒程度でもOK。休み時間の後など、子供たちが興奮している時、授業の導入に取り入れると、その後授業に入りやすくなります。

(6)ほめほめじゃんけん

ほめ合う活動を通して、お互いのよさに気づかせ、「心地よい学級」の土台をつくることができます。

〇進め方

  1. 「みんなでじゃんけんをします。ただのじゃんけんではなく、負けた人は勝った人をほめる“ほめほめじゃんけん” です」と説明し、「きちんと心を込めてほめてあげてください。ほめられた人は “ありがとう” と言い、ハイタッチをして交代します」とルールを伝える。
  2. 男女を交える形でペアや3人組をつくって活動。

※ 初めはほめ言葉が出てこないので、「元気がよい」「歌(絵)(字)が上手」「掃除を頑張っているね」など、例を板書しておく。

POINT
普段話をしない子同士を組み合わせて交流させ、コミュニケーションの量を増やすこと。恥ずかしがる子や言葉が見つからない子がいたら、先生が「A さん、鉄棒頑張っているよね」などと、ヒントを与えてあげましょう。

(7)パッチンリレー

一つの目標に向かってクラス全体で取り組む体験を通し、団結力を育みます。

〇進め方

  1. 教師も含めて全員で円になる。
  2. まず教師が左隣の人の前で、1回「パチン」と手を叩く。目の前で「パチン」とされた人は、同じように自分の左隣の人の前でパチンと手を叩く。これを続けて、1周するまでにかかる時間を計る。

※ 慣れてきたら教師は円を外れて、タイムを黒板に書き、「次は何秒でできるかな?」と目標を設定させ、目標に向かって何度も取り組ませる。

POINT
タイムの変化を黒板に書いて見えるようにすることで、真剣度も増します。「どうしたらもっと速くできる?」などと声をかけて、タイムを縮めるアイディアを出させて挑戦するのもよいでしょう。

(8)絵のしりとり

違いを認め合う活動を通して、お互いを尊重する関係づくりを学びます。

〇進め方

  1. 4~5人でグループをつくり、グループに1枚ずつ画用紙を配る。
  2. 先生が次々とお題を出し、グループで一人ずつ順番に、そのお題を聞いてイメージした絵を描く。(例)「お題」大きな木があります→ 木の上に鳥がとまりました→人が歩いています・・・など。
  3. 子供たちは、お題に合わせて前の人の絵につなげるように絵を次々と描き、最後に、その絵を使ってお話をつくってもらう。

POINT
友達が描いているときは口を出さないのがルール。「鳥」というお題に対し、カラスを描く子もいれば、スズメを描く子もいます。同じ言葉でも伝わり方、表現の仕方が違うことに気づかせ、「みんな違うから楽しいね」と感想を共有します。

『小一教育技術』2017年6月号より

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