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地域との連携を進めるためのポイントと留意点【子供の個性と能力を最大限に引き出す 学級経営の極意Ⅲ⑬】

連載
子供の個性と能力を最大限に引き出す 学級経営の極意Ⅲ
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埼玉県東松山市教育委員会教育長職務代理者

稲垣孝章
子供の個性と能力を最大限に引き出す 学級経営の極意Ⅲ バナー

子供の個性と能力を最大限に引き出すためには、教師はどのような指導をしていけばよいのでしょうか。学級経営を長年、研究・実践してきた稲垣孝章先生が、全15回のテーマ別に、学級の中で個々の子供の力を伸ばしていく方法について解説します。第13回は、学校と地域との連携について解説します。

執筆/埼玉県東松山市教育委員会教育長職務代理者
 城西国際大学兼任講師
 日本女子体育大学非常勤講師・稲垣孝章

「地域との連携」を図った教育活動は、子供のよりよい成長を促す貴重な指導の場です。学校での教育活動は、地域からの支援を得ることによって、子供のたくましく生きる力、学力の向上などの課題に対応する一助になります。同時に地域にとっても地域での課題に向き合うことにもつながり、住民の自治能力の向上にも寄与するという側面があります。そこで、「地域との連携」を図った指導を展開するにあたって、次の3つのキーワード「地域との連携を図る指導の意義」「地域との連携を図る指導のポイント」「指導上の配慮点」でチェックしてみましょう。

CHECK① 地域との連携を図る指導の意義

学校と地域との連携には、授業での支援などの教育活動としての連携、学校運営や環境整備面での連携があります。また、地域としては、子供たちが地域の行事に参加するなどして地域を活性化したり、地域の課題解決に向けて貢献したりするという側面もあります。学校と地域の連携は、地域や学校の実態に即して、形式的にならず、双方向としての連携になるようにしていきましょう。

地域との連携を図る教育活動の意義を踏まえます

地域との連携を図った教育活動を展開することによって、教師が地域に目を向けるようになり、地域学習が進展していきます。また、子供が地域の人材と出会うことによって、地域の発展と自らの生き方を見直すきっかけにもなります。特に、地域の方をゲストティーチャーとして招くことは、地域の生産活動や地域の様々な活動を学ぶことになり、それはアクティブ・ラーニングや課題解決の学習の場にもなります。さらに、学校と地域の連携は、地域住民や保護者の学校運営や学校支援への参画につながり、子供を育てるという視点での社会的な分担意識を促進することにもつながります。まずは、学校から積極的に地域に関わるような活動を意図的・計画的に推進していきましょう。 

CHECK② 地域との連携を図る指導のポイント

「学校と地域との連携」とは、子供のよりよい成長を支援するという同じ目的の実現を目指し、連絡を取り合いながら具体的な実践を展開することです。子供は、学校教育だけで育つものではありません。「子供は地域の宝」とのフレーズを取り上げる自治体も多く見られます。家庭を中核とした地域が一体となって、いかに学校教育との連携を図るかが問われます。そのきっかけをつくるのは学校です。学校と地域が双方向での効果的な連携になるように努めていきましょう

双方向での効果的な連携を図ります

教育面での連携」としては、次のような実践が見られます。

  • 地域住民を「ゲストティーチャー」として学校に招き、地元の産業や歴史、自然環境などについて授業に参画してもらう。
    ⇒専門的な知識や経験をもつ地域の方が協働的な授業をすることで、子供の学びが深まる。
  • 地域をフィールドとした探究学習「フィールドワーク」を行い、地域の課題や魅力を発見し、発信する学習を展開する。
  • 地域のお祭りや伝統文化をテーマに学習し、地域の大人から直接、地域の歴史や文化について学ぶ「郷土の学習」を展開する機会を設定する。
  • 環境教育と地域貢献の側面から、地域の「環境保全活動」に学校職員が参加できるようにする。
    例:絶滅危惧種のオオサンショウウオを飼育するため、動物公園の専門職員を地域ボランティアとして招き、共同で活動する。
地域の人に町とお祭りについて取材する子供たち

学校運営・環境整備での連携」としては、次のような実践が見られます。

  • 保護者や地域ボランティアが「学校応援団」として「登下校の見守り」活動に参加し、子供の安全確保に協力する。
  • 学校施設を活用」するという観点から地域住民に協力を仰ぎ、学校の畑で子供たちと一緒に作物を育てる。また、学校図書館を地域住民に開放する。
  • 地域住民と協力して学校の除草作業や花壇の手入れなどの「学校美化活動」を実践する。 
  • 学校での動物の飼育」について、長期休業中に保護者や地域住民が協力して世話をする。
    ⇒教員の負担軽減にもつながり、命を大切にするという子供たちの心を育てる。

地域の活性化や課題解決への取組」として次のような実践があります。

  • 子供たちが地域の夏祭りや運動会、伝統的な行事の運営など「地域行事へ参加」することで、地域づくりに主体的に関わる機会を設ける。
  • 高学年が高齢者宅のゴミ出しを手伝うなど「高齢者支援」を通して、地域のボランティア活動に参加するように促す。

相互理解を深める活動」としては、次のような実践があります。

  • 地域住民が学習支援や遊びの指導を行い、「放課後子ども教室」として子供たちの多様な活動をサポートする。
  • 学校運営に地域住民が参加する「コミュニティ・スクール」の仕組みを通じて、学校と地域の課題や教育方針について定期的に協議する。
  • 地域の問題を共有するため、教員と地域の民生委員が連携し、不登校児等に関する「情報交換会」を行う。

CHECK③ 指導上の配慮点

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