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教師の「説話」で大切な3つの視点と9つのポイント【子供の個性と能力を最大限に引き出す 学級経営の極意Ⅲ⑦】

連載
子供の個性と能力を最大限に引き出す 学級経営の極意Ⅲ
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埼玉県東松山市教育委員会教育長職務代理者

稲垣孝章
子供の個性と能力を最大限に引き出す 学級経営の極意Ⅲ バナー

子供の個性と能力を最大限に引き出すためには、教師はどのような指導をしていけばよいのでしょうか。学級経営を長年、研究・実践してきた稲垣孝章先生が、全15回のテーマ別に、学級の中で個々の子供の力を伸ばしていく方法について解説します。第7回は、教師の説話について解説します。

執筆/埼玉県東松山市教育委員会教育長職務代理者
 城西国際大学兼任講師
 日本女子体育大学非常勤講師・稲垣孝章

教師の「説話」は、子供の聞く態度を育て、学びを深める重要な指導の視点です。教師の「説話」のあり方は、子供への愛情の表れでもあります。教師の話を聞いている子供の姿を見れば、教師の説話の善し悪しが判断できるものです。

教師として、「何を話したか、どのように話したか」という視点も大切ですが、「子供にどのように伝わったか」ということが最も大切な視点です。そこで、教師がよりよい「説話」をすることができるように、次の3つのキーワード「説話の捉え方」「説話のポイント」「指導上の配慮点」でチェックしてみましょう。

CHECK① 説話の捉え方

教師の「説話」は、授業や学級経営上の様々な場面で行われます。子供の心に響くような教師の「説話」は、子供たちの「話を傾聴する態度」の育成に直結します。そこには、教師の温かな教育理念を基盤とした適切な説話の手法があります。まずは、話の内容を吟味するとともに、具体的に説話で配慮すべき視点を意識して話すことが求められます。

子供たちに「どのように伝わるか」という視点を重視します

仮に教師にとって深い内容の「説話」をしても、子供たちの心に響くものでなければ、それは価値のあるものとは言えません。まずは、目の前にいる子供たちの実態を適切に把握することが基盤です。その実態とは、単に学級集団全体を感覚的に捉えるだけでなく、発達障害のある子供を含めた、個に応じた指導を心がけることが重要です。

個々の子供の実態に応じて、全体での「説話」だけでは伝わりにくい場合には、個別に補足をするという視点をもつことも求められます。子供たち一人一人の心にどのように響いたかを見届けるように努めていきましょう。 

CHECK② 説話のポイント

教師の「説話」は、確かな子供理解からスタートします。その「説話」は、どの子も「取り残されない」「居場所のある」「必要とされる」という学級経営の理念を具現化することが基盤です。その上に立って、どのように「説話」を行うことが、子供たちにとって分かりやすく、心に響くものになるのかという具体的な説話のポイントを踏まえていきましょう。

子供に分かりやすい教師の「説話」のポイントを意識します

子供に分かりやすい教師の「説話」を行うためには、次のような「3つの視点」と「9つのポイント」を意識することが求められます。 

視点1:「短く、簡潔に」話す
①話のポイントが分かりやすくなるように「キーワード」を入れて話す。
②話したいことの中心が分かりやすくなるように「結論を先」に話す。       
③聞いている子供が話を聞きやすくなるように話の内容を「簡潔」に話す。

視点2:「印象に残る」ように話す
④子供の心情に響くように、言葉だけでなく「豊かな表情」で話す。    
⑤話の内容を具体的で分かりやすく「イメージ」しやすいように話す。      
⑥話の内容を理解しやすいように「具体物」などを提示しながら話す。

視点3:「理解しやすい」ように話す
⑦話の内容を理解しやすいように伝えたいことを「分割」しながら話す。      
⑧話し手の立場ではなく、子供の「聞き手としての立場」になって話す。      
⑨話の内容を理解しやすいように「具体例」を盛り込みながら話す。

このようなポイントを意識しながら、子供たちにとって分かりやすく、心に響く「説話」ができるように努めていきましょう。

CHECK③ 指導上の配慮点

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