学校に行かない選択をした子どもたちの校外学習~「花まるエレメンタリースクール」初の著書を片手に、地元の書店で営業してみました!
「自分たちで作ったPOPを書店に置きたい!」。不登校の小学生たちが集まるフリースクール「花まるエレメンタリースクール」(以下、略称の花メン)の子どもたちのその一言がきっかけでした。2026年6月30日に発売された花メン初の著書『不登校だから、輝ける! ~花まるエレメンタリースクールの挑戦~』を片手に、子どもたちと一緒に花メンの地元、東京・吉祥寺の5つの書店を巡った記録です。

目次
はじめに
当日、「書店巡りに一緒に行きたい人!」。ハヤトカゲが子どもたちに軽く声をかけると、「行く!」「行きたい!」と、自然と12人の「営業軍団」ができあがりました。そこにあるのは、「自分たちの本や想いを書店へ届けてみたい!」というシンプルな気持ちです。それでは、早速、GO!!!
紀伊國屋書店吉祥寺東急店
記念すべき一軒目は、「紀伊國屋書店吉祥寺東急店」です。齊藤弘昭さんが丁寧にご対応くださり、子どもたちを売り場へと案内。そこで、子どもたち手作りのPOPの贈呈式(?)が行われました。
最後にお店の前で齊藤さんと一緒に記念写真を1枚。齊藤さん、ありがとうございました。

紀伊國屋書店 吉祥寺東急店 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目3−1 東急百貨店吉祥寺店 8F https://x.com/Kino_Kichijoji?lang=ja
BOOKS ルーエ

ブックスルーエ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-3 https://x.com/BOOKSRUHE
2軒目にお邪魔したのは、吉祥寺を代表するお洒落な書店「BOOKS ルーエ」です。
書店間の移動途中に、子どもたちに「どんなポップ作ったの?」と声をかけたら、見せてくれました(下写真)。

当日はたまたま、ご担当者がお休みだったため、恐れ多くも代表取締役の永井 健さん(下写真)におもてなしいただきました。社長室脇の応接室が子どもたちであふれかえってしまいました…。

「不登校だから、輝ける!」は、1階の入り口付近の目立つ場所にたくさん並べてあって、感謝感激。
「頑張ってね!!売れるといいね!」と、永井さんは子どもたちに温かい声援を送ってくれました。
ありがとうございました。
ジュンク堂書店 吉祥寺店
続いてお邪魔したのは吉祥寺で一、二を争う大型書店、「ジュンク堂書店吉祥寺店」。

ジュンク堂書店 吉祥寺店 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5 コピス吉祥寺B館6.7F https://x.com/junk_kichijoji

ご担当の井手さんにポップをお渡しすると…。

なんと、その場でポップを設置して下さいました!!!

このPOPがまた、感動的な名作なのです。
井手さん、突然お邪魔したにもかかわらず、ご親切にありがとうございました!
ブックファースト アトレ吉祥寺店
駅ビル内にある「ブックファーストアトレ吉祥寺店」さんには先日、既に子どもたちが主体的に「営業」に赴き、既に以下のようなポップが飾られていました!「ちょっとおバカな先生が書いた本」…。これは名コピー。勉強になります。
アトレ吉祥寺店リーダーの岡村優二さんが、素敵な笑顔で売り場を案内してくれました。発売間もないのに、早くも何冊か売れているようでした。岡村さん、ありがとうございました。

ブックファースト アトレ吉祥寺店 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-24 アトレ吉祥寺 本館2階 4番街 https://x.com/book1st_1996/status/1848229732032397732
紀伊國屋書店キラリナ京王吉祥寺店
最後のお店は2フロアにまたがる超大型店「紀伊國屋書店キラリナ京王吉祥寺店」。
こちらのお店では、久富咲紀さんが素敵な笑顔で子どもたちを迎え、案内してくれました。
なんと、「話題の本」と「保育 教育心理」の棚、両方の棚に置いて下さっています。有難いことです。久富さんには、子どもたちが翌日、改めて入念に作り込んだPOPをお届けしました。何度もご対応いただき、感謝申し上げます。
ご近所にお住まいの方はぜひ立ち寄って覗いてみてください。


この本を必要としている方のもとへ、一冊でも多く届きますように――。著者の一人として、そう願わずにはいられません。
紀伊國屋書店キラリナ京王吉祥寺店 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-1-25キラリナ京王吉祥寺7F https://x.com/Kino_kirakichi
番外編
書店行脚中の一幕をご紹介します。

「ちょうだい!」「ちょうだい!」と、あっという間に子どもたちに囲まれていました。どうやら、大人の世界のツール「名刺」が気になって仕方ないようです。
「不登校だった」が武器になる未来
花メンのフリーマーケットで本を手売りしたときにも感じたことですが、子どもたちは、この本を「自分たちの本」として受け止めています。「私たちの学校のことが載っているんだよ」「読んでみて」と、大人に対して誇らしげに声をかける姿が、印象に残りました。
一方で、ある大人からは、「不登校の子が書籍で顔を出しているんですね」と、驚かれることもありました。もちろん、そう感じる方がいるのも自然なことです。しかし、当の子どもたちには、「顔を出すことへの不安」よりも、「自分たちの学校を知ってほしい」「自分たちの日常を伝えたい」という気持ちの方が、ずっと大きいのでしょう。
著者の林 隼人校長(通称・ハヤトカゲ)は言います。
花メンの子どもたちは、不登校という言葉がポジティブなイメージを持つ少し先の未来を、既に生き始めているのです。
かつて、「不良」という言葉にポジティブなイメージはありませんでした。でも今では、「昔、ヤンチャしてて…」などと話す時には、「若い頃は元気と勢いがあった」というポジティブなニュアンス、自慢のニュアンスが含まれています。
「オタク」という言葉も当初は暗いイメージでしたが、今は「何かを極めた人」という意味合いで使われています。ヒップホップ(※)は、アメリカで出てきた当初は、「怖いもの」「よくわからないもの」として扱われていましたが、今では常にビルボードチャートを席巻しています(注・本のカバー袖に記されたハヤトカゲのプロフィールは、「魂はヒップホップ」で締めくくられています)。言葉の意味は、時代とともに変化していきます。不登校を経験した子どもたちの、その後のポジティブな姿が社会に認知され始めれば、「不登校経験のある子だから、むしろ採用したい」と考える経営者が、きっと増えていくと思います。
深く悩んだ経験がある。自分で自分を問い直した経験がある。一回立ち止まって、それでも前に進んできた……。そうしたことは、本来すごく力のいることだからです。だから僕たちは、書籍でもインスタでも、あえて子どもたちの顔を出す形で発信しています。花メンの子どもたちは、不登校という言葉がポジティブなイメージを持つ少し先の未来を、既に生き始めているのです(下の過去記事をご参照ください)。
不登校だった子どもたち連続インタビュー「私たちがフリースクールで手に入れたもの」~現役中学生が「小学校時代の不登校」を振り返る③~
不登校を経験した子どもたちの、いきいきとした日常や前向きな姿が、社会に伝わる。その第一歩となるのがこの本、『不登校だから、輝ける! ~花まるエレメンタリースクールの挑戦~』なのではないか――。子どもたちの様子を見ながら、そんなことを感じました。

花まるエレメンタリースクール 「メシが食える大人に育てる」花まる学習会が運営するフリースクール。これからの時代に必要な力を「体験」を通して「五感」を使って身につける。不登校の子、不登校でなくても才能を伸ばす新たな学びの場を探している子が通っている。HPは、コチラ。インスタグラムは、コチラ。
取材・文 / 楢戸ひかる(ならと・ひかる)
ライター。「ギフテッド」や花まるエレメンタリースクール取材を通じて、教育に選択肢を作ることを探究している。自身のサイト「主婦er」内に「ギフテッド関連記事のリンク集」と「不登校関連記事のリンク集」がある。
