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水泳嫌いを生まない指導のコツ! 泳げない子を追い込まない、令和のプール授業

連載
マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~

元山形県公立学校教頭

山田隆弘

プール開きの季節。目を輝かせる子がいる一方で、「去年、泳げなかったから嫌だな」と表情を曇らせる子もいます。私たちはつい「泳げるように」と熱くなりますが、その善意が知らず知らずのうちに水泳嫌いを生んでいることはないでしょうか。大切なのは、泳力向上だけでなく、「またプールに入りたい」と思える授業をつくることなのです。

水泳が嫌じゃなくなった子

【連載】マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~

執筆/元山形県公立学校教頭・山田隆弘(ようだたかひろ)

優れた指導者ほど、児童の気持ちに注目する

今までの教職生活の中で、私はたくさんの子どもたちのプール指導に関わってきました。その指導の質を高めるため、自分自身も改めてスイミングスクールで水泳を学び、ベテランコーチたちの指導に触れる機会を得ました。

そこで気づいたのは、優れた指導者ほど泳法より先に、児童の気持ちに目を向けているということでした。

学校の水泳は、競泳選手を育てる場ではないですよね。

まずは、水と仲良くなること。
そして、「できた!」という小さな成功体験を積み重ねること。

その積み重ねこそが、水泳嫌いを生まない指導につながっていくのです。

水泳は児童にとって、特別に難しい運動です

私たちは、ときどき水泳の難しさを忘れてしまいます。

陸上の運動なら、足は地面についています。自分の体がどう動いているのか感じやすく、教師の助言も理解しやすいものです。

しかし、水泳は違います。

顔を水につける不安。
息ができない苦しさ。
浮くことへの恐怖。
自分の手足がどう動いているのか分からない感覚。

しかも、呼吸をしながら、手を動かし、足を動かし、水に浮かなければなりません。小さい子にとっては、かなり高度な複合運動なのです。

それなのに、水泳が苦手な子に対して、

「もっと頑張って!」
「しっかり!」
「なんでできないの?」

という言葉をかけてもほとんど効果はありません。

子どもの側からすれば、

「どう頑張ればいいの?」
「何をしっかりやればいいの?」

と、戸惑う思いだけが残ってしまうからです。

若い教員ほど陥る「全部直したい病」

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