動画やクイズ大会は諸刃の剣!【「授業準備が間に合わない!」ピンチから学んだ授業づくり/先輩教師の体験談#9】

様々な業務に追われ、「授業準備の時間を確保できない」というピンチに直面した時、ベテランの先生方はどのように対処していたのでしょうか。本連載では、失敗例そして成功例を赤裸々に語っていただき、そこから得た気付きや学びに加え、授業準備に対するご自身の捉え方、効率化につながるアドバイスも教えていただきました。 今回は千葉県公立小学校教諭 飯村友和先生の体験談(前編)です。
目次
体験談① 時間稼ぎに「動画」を見せたときの反省点【理科】
子供に「動画」を見せている間に、準備をしようとしたものの…
日々の業務に追われて、十分な準備ができないまま授業に臨まざるを得ないことはあるものです。
そんなとき、「動画を見せる」「クイズをする」「子供だけで音読をしてもらう」といった対処法で乗り切ろうと考える方もいるのではないでしょうか?
そこで、私がこうした活動を取り入れた際の失敗談、成功談、そのときに学んだことを紹介したいと思います。
まずは様々な校務が重なり、当日まで準備が間に合わなかった中学年の理科の授業。
とりあえず、「NHK for School」の動画を見せて、前回の授業の内容の復習をさせることにしました。子供たちが動画を見ている間に、私は次の単元の準備をしようと考えたのです。急いで教科書を読み、単元のねらいを確認、そのねらいに沿った発問を用意できれば、なんとかその場をしのげるではないかと思っていました。
「動画」は1本が限界。それ以上は飽きてしまう子が続出
しかし、現実はそれほど甘くはありませんでした。
子供たちには10~15分程度の動画、1本が限界です。それ以上長い動画や2本以上見せようとすると飽きてしまうのです。勝手なことを始めたり、眠そうにしたりする子が続出、なかには本当に眠ってしまう子も出てきてしまいます。
私は同じ学年を担当した経験があり、なんとか10分程度で以前行った授業を思い出し対応することができましたが、初見の場合は乗り切ることは難しかったかもしれません。

動画は事前チェックが必須。見終わった後の活動を指示しておくとよい
また動画を見せる前に教師が「あらすじ」を見て、内容をチェックしておく必要があることもわかりました。
教科書は数年ごとに内容が変更になっていることもあるので、理解させたい内容が動画に盛り込まれていないこともあります。また「NHK for School 」 でも4年生の理科を対象とした番組は複数あります。どの動画が学習内容の単元と合致しているのかは、確認したほうがよいでしょう。内容を把握していれば、重要なポイントで動画を止めて「ここが大事だよ」と補足することもできます。
そして動画を見せる前に、「見終わった後、どんなことがわかったか、ノートに箇条書きにしてもらいます」などとその後の活動の指示をしておくと、子供たちは真剣に見るようになります。
構成/出浦文絵
イラスト/藤井昌子
企画/小学館インクリオ
