ページの本文です

日頃の人間関係づくりと「誰とどんな雰囲気で学ぶのか」を優先【「授業準備が間に合わない!」ピンチから学んだ授業づくり/先輩教師の体験談#10】

連載
「授業準備が間に合わない!」ピンチから学んだ授業づくり【先輩教師の体験談】
授業準備が間に合わない!

様々な業務に追われ、「授業準備の時間を確保できない」というピンチに直面した時、ベテランの先生方はどのように対処していたのでしょうか。本連載では、失敗例そして成功例を赤裸々に語っていただき、そこから得た気付きや学びに加え、授業準備に対するご自身の捉え方、効率化につながるアドバイスも教えていただきました。 今回は千葉県公立小学校教諭 飯村友和先生の体験談(後編)です。

飯村友和先生の体験談(前編)「動画やクイズ大会は諸刃の剣!」はこちら

体験談③ 「音読」を活用して乗り切るときの重要ポイント【国語】

15分間、3人で教科書をマル読み

多忙な日々だったことに加え、その日は長期欠席調査の締切日でギリギリまでその業務に追われ、国語科の授業の準備が間に合いませんでした。

単元が物語だったので、授業の冒頭15分間、3人組で教科書をマル読み(句点ごとの交代読み)をさせることにしました。私は何度か子供たちの間を見回って歩き、子供たちの様子を見守りつつ、その後の展開の準備をしました。

一人で読む活動では、15分間も集中力を保てない子もいますが、3人で交代して読むのでお互いの目もあり、ほとんどの子が最後まで集中して読んでいました。
なかには自分が読む順番が来るまで他のことをやってしまう子もいたものの、私が見回っているときにその場で指導を行うと、その後はきちんと活動することができました。

「教師の目が届いている」という雰囲気づくりと、日頃の学級経営が重要

事前に授業準備が間に合わない場合、子供に活動を任せてその間に準備をすることはよくあることでしょう。しかし、活動中ずっと教卓で作業するのではなく、途中で子供たちの間を歩いて、よくやっている子をほめるなど、「教師の目が届いている」という雰囲気をつくることが大事だと実感しました。

またこうした緊急事態に直面したときこそ、日頃の学級経営が活きてくるのだと感じました。「15分間、3人組でマル読み」という活動を行う上でも、多数の子がふざけてしまう状態であれば活動は成り立ちません。「日頃からやるべきことをきちんとやらせ切ること」「教師が子供たちに活動を任せきりにせず、きちんと見守ること」「活動後に評価すること」「ルールの共有と親和的な人間関係づくりができていること」など、学びの土台となる取組・関係性を積み重ねていくことが、いざというときに役立つのだと痛感しました。

構成/出浦文絵
イラスト/藤井昌子
企画/小学館インクリオ

この記事をシェアしよう!

フッターです。