先生の校内クラブで、学校を楽しくしよう!【マスターヨーダの喫茶室】

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マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~
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山田隆弘
マスターヨーダの喫茶室~

学校は、子どもたちが学び、育っていく神聖な場所。・・・であると同時に、先生たち大人同士では、職場でありコミュニティであるという性質も持っています。そんな場所だからこそ、毎日行くのが楽しくなるような、仕掛けがあっても良いですよね!
「楽しく教員を続けていく」 をモットーに長年教師生活を続け、後輩先生たちの信望もあつい山田隆弘(ようだたかひろ)先生、人呼んで「マスターヨーダ」のレシピを参考にしてみませんか? 今回はリアルな喫茶ネタも(笑)。
みなさんも、この居心地の良いカフェでひととき、マスターの話に耳を傾けてみてくださいね。

学校を楽しくしよう〜校内クラブのすすめ

学校の教員は、専門的な養成機関で養成されたり、免許をとるために通信教育やスクーリングを受講したりしながら、初めて教壇に立つことができます。

そして、この道に入れば、ひとつのコミュニティの中で退職まで過ごすことになります。

簡単にキャリアアップのために転職をするということはほとんどないし、できないです。

こういう環境ですから、職場のストレスを一人で解消していくというよりは、このコミュニティの中で解消していくことも一つの方法ではないかと思います。

えっ、職場の人間関係がストレスだから、アフター5で学校と関係ないところでストレス解消したいという方も多くなってきているのかもしれません。

まあ、そういうケースもあると思いますが、なかなか家庭の事情などでアフター5を使えない方も多いのではないでしょうか。

『同僚性』という言葉が、頻繁に飛び交った時期がありました。

学校の教員文化を表す言葉だと思います。

家族的なコミュニティを形成し、いたわり合いながらあるいは切磋琢磨しながら最高のパフォーマンスで子どもたちに接する環境をつくっていくというイメージでしょうか。

その同僚性を一歩進めたものが校内サークルです。

職務とは別に勝手にやっていきます。

しかも、そんなに手間もかかりません。

多少のルールがあるゆるい集まりです。

楽しくやれます。

副次的にストレス解消になります。

今までこんなことをやってみました。

校内教育研究サークル

わたしが初任の頃は、担任の20代率が8割の時代でした。

よく先輩から技を盗めと言われる時代でしたが、盗む先輩もいませんでした。

年代が偏っていて、先輩の先生からコーチングしてもらうこともできません。

そこで、同世代の若い教員が集まって、ちょっとしたトークサロンをつくりました。

月1回程度の開催です。

日時と場所を指定して、集まるだけです。

もちろん、運営の趣旨説明をして上司からの許可を得ました。

学級通信一枚をもっての軽い気持ちでの参加です。

学級通信には、学級でのできごと、子どもたちの作文などの作品、まあ定番の連絡事項などが書いてあります。

一人5分程度で学級通信を使って学級経営あるいは教科指導についてプレゼンをします。

あとは、質問やおしゃべりをしながら深めていきます。15分程度です。

だんだんと指導案の検討会になったり、子どもたちの指導で困ったことがあると相談会になったりと発展していきました。

校内教育研究サークル①
楽しく学ぶ研究サークルの一コマ。
校内教育研究サークル②
奥にマスターヨーダ。

当時の校長先生が附属小学校の教官として、教科指導や学級経営で活躍された方でした。

すごい実践力をおもちでした。

時々、講師として招くと、若手教員の守備範囲をはるかにこえて、大きな視点でのアドバイスをいただくことになりました。

昭和の時代でしたので、土曜の午後に開催するようになり、口コミで他校の若手教員も参加するようになり、それなりの規模のサークルに発展していきました。

そのうち、メンバーであちらこちらのセミナーや講座に参加するようになりました。

さらに、そこで学んだ研修レポートをするなど自由なスタイルでの学びの場になっていきました。

現代令和の時代は、若い教員の研修体系が整備され公的に学びの場が提供されています。

メンター的な役割の方がかかわっていくスタイルが多いです。

コーチングでどんどん伸びていくことでしょう。

ですが、同じ世代のサロンも自由でいいものです。

ある世代は、同期で集まってこういった教育サークル的なサロンをつくっていたということで、文集というかレポート冊子までつくっていたようです。

すばらしいことです。

わたしの現在の勤務校では、大量若手教員採用時代にそなえて、『若手塾』というものが十数年前に発足していました。

こうして若手の先生が増えてきましたので、まさにジャストミートでした。

コーチング的な要素と若手教員の教育サロンサークル的なよさがコラボしています。

一応、この『若手塾』は、教頭先生や教務主任の先生が、コーディネートしてくれますが、運営や問題提起やまとめは若手の先生が行います。

実技研修(体育での指導、書写指導、図工指導など)や学級経営上の悩み(清掃指導、給食指導、係活動の指導など)や教科指導の相談などを提示し、それにあった先輩の先生にコーチングをしてもらうという流れです。

ただ単に先輩から講義や指導を受けるのではなく、若手の先生だけでの協議の時間をもちますので、やらされている感がありません。

自治体によっては、教育委員会ベースでやっているところもあるようです。

いずれにせよ、若手の教員にとってはかなりの学びの場になっています。

学校の事情に応じて、ぜひ校内研究サークルを立ち上げてみてはいかがでしょう。

おいしいものを食べる会

隣の席の先生と「今日何か食べて帰らない?」という軽い感じを越えて、もう少し大きなレベルで会の設定です。

金曜日の夜などに地元のレストラン、中華料理屋、居酒屋などなど幹事が設定してくれたところへ出撃します。

最初は、グルメの先輩が率先して企画をしてくれ、いろいろなお店に連れていってもらいました。

お酒が入るか入らないかは交通事情によりますが、田舎の自家用車通勤が主となっているところではアルコールはなしでただ食べるだけです。

新店舗開店情報、有名店だと称されるところの口コミ情報をもとにおいしいものを食べます。

おいしいもの効果で自己開示ができてきて、楽しい話題がたくさん出てきます。

場合によっては、日頃の悩みなどの交流も出てきます。

そういう場合も想定できるので、できるだけ予約の段階で個室をチョイスします。

それで個室で会食をします。

最近は、ネット検索で口コミなどで簡単に優良店を調べることができます。

こういったおいしいものを食べる会は、独身の時間がある人が対象になります。

子育て真っ最中のお母さん先生は、なかなかそういった機会がありません。

「あんたたちいいわねえ…。」

と見られがちです。

こそっとやればいいのですが、それもいやですねえ。

そういう時は、『女子会』です。

ある程度前々から企画しオープンに参加できる体制をとります。

どうにか都合をつけて参加してくれることも多いでしょう。

とにかくオープンにするだけでいいのです。

『男子会』もいいものです。

ただし、公式の学校宴会のように上司に気をつかうのは勘弁してほしいです(笑)。

初任の頃は、宴席でけっこう叱責されました。

叱責するときは、おごってくれるならわかるのですが、そうではありませんでした。

よく耐えたなあと思います(笑)。

今の時代は、上司に誘われてもプライベートの時間なのでと拒否することもあるかもしれませんね。

わたしはそんな風に若手の先生に嫌われるのがいやなので、自分で幹事になり企画することもありました。

何か特別の仕事をお願いしてそれが終わったら、「慰労会をするぞ」って。

先輩や上司の命で会に出なければならない感を防ぐために、全額ではないにせよ、ちょっとごちそうしました。

こういうのを絶対しない方もいらっしゃいますが…。

男子会でも女子会でも企画ものでないとだめです。

ただ、飲むなどということでは芸がありません。

行ってみたい!と思うネーミングをしていきます。

  • 寒くなったのですき焼きで日本酒を飲む会
  • タイ料理店にいって、トムヤンクンでシンハビールを飲む会
  • 焼き肉を食べながら新婚さんを祝う会(いじる会?)
  • 八代亜紀風あぶったイカで大吟醸冷酒を飲む会
  • 解禁!新酒ボジョレーヌーボーとチーズを楽しむ会

などなど…。

職場に潤いが生まれます。

新刊ブッククラブ

「教師は読書をする時間がない」

とよく言われます。

でも、最近環境が変わってきて、Kindleなどの電子データでダウンロードすれば細切れ時間で読むことができます。

朝読書が定着している学校では、担任の先生が思い思いの本を持参して読んでいます。

図書館を利用して、毎度借りてきて読んでいる先生もいます。

ただし、お金がかかります。

積ん読や一度読んで終わりというものもあります。

BOOKOFFでは、本の価値より新しさが基準で値段が決められます。

生鮮食品と同じで、時期が経つとどんどん価値が下がるのはそれではもったいない。

そこで、考えたのがブッククラブです。

新聞などで書店の売れ筋などが紹介されていますので、そこでランキング一位から書籍を購入していきます。

月にいくらかの会費をいただき、その書籍ランキング一位から順に買っていきます。

それらの書籍を100円ショップで購入したクリアケースに入れてまわしていきます。

最初真新しい書籍を読むことができる『フレッシュ権』をもつ第一ランナーは本ごとに替えていきます。

書籍によって順番をローテーションしていきます。

会費で月数冊の書籍を購入し、一週間でまわします。

期限厳守です。

読み切れなかったときは、順番の最後に自分の名前を記入し、全員に回り終えたらその記入者にもう一度まわします。

そして、その本がどうしてもほしい、自分の所有にしたいという方は、半額で引き取ってもらいます。

誰も所有することを希望しなかった場合は、Amazonの中古市場に出して資金回収をします。

本が増えずスペースが確保される、リーズナブルで読めるとメリットが多いです。

思い出してみてどうしても欲しくなったら、自分でAmazon中古市場で購入すればいいわけです。

実はAmazonは、「巨大な貸本屋」だと言えます。

このクラブを運営していた時は職員の半分くらいのメンバーに入っていただいていたので、ダイナミックに運営できました。

コーヒー俱楽部

以前勤務した学校の校長先生が、とてもコーヒー好きでした。

自宅で生豆を購入し、焙煎室をつくり、ご自分で焙煎をしておられました。

一度ご自宅へお伺いしたとき、ご自慢のコーヒーカップと自家焙煎コーヒーをごちそうになりました。

ほんとうにカルチャーショックでした。

こんなにも深い味わいがあるのか…。

学生時代は、インスタントコーヒーはいやだったので、ちょっとお遊びでコーヒー豆を買ってきて、ミルで挽いて飲んでいました。

まあそこそこインスタントではないコーヒーを飲んでいました。

でも、そんなレベルではない味に魅了されました。

この時期にちょうど地元で焙煎コーヒーの店を知ることになりました。

そのお店のコンセプトは大量に焙煎しないで、少量ずつ売るというスタイルでした。

飲んでみると、まさに校長先生のご自宅で飲んだコーヒーのような感じがしました。

喫茶店の経営の経験もあるマスターから、

「大手のコーヒー会社から仕入れるコーヒーでは理想のコーヒーが提供できない。自分で焙煎をすることにして、喫茶店をしめて専門店にした。」

という話を聞きました。

そうか、新鮮な豆を使い、『煎りたて挽きたて淹れたて』がいちばんいいことがわかりました。

じゃあ、これを自分でやってみたいと思いました。

でも、一人用だと効率が悪いです。

そうか、これを集団でやればいいんだ。

コーヒーサーバー10名分が無料でレンタルできました。

朝コーヒーを入れます。

中間休みか昼休みはバタバタですが、もう一度入れます。

サーバーの残量によってもう一度入れます。

会員制にして仲間を募り、好きな時に本格的コーヒーを飲むことができるようにします。

自分が飲みたいので、1人分のコーヒーの手間プラスαでできてしまいます。

わたしの勤務校で細々とやっていたら、ほかの学校へ転勤していった同僚がやはりあの味が忘れられないということで、立ち上げたようです。

現在はかなりの数でわたしの方法でやっています。

わたしが元祖です。

コーヒークラブ
本格的なコーヒーメーカーはやっぱり美味しい。

リタイア再任用でいった学校で、やはりコーヒークラブがありました。

「ヨーダ先生、コーヒークラブっていうおいしいコーヒークラブがあるんですよ。いいですよお。ぜひご入会を。」

と若手の先生から言われました。

元祖としては入ってもよかったのですが、もはやわたしはその日の気分でコーヒーを換えるレベルになっています。

自分が飲む分をポットに入れてもっているので、その申し出は不要でした。

コーヒーを入れる係は回り番でやっているようです。

おいしいコーヒーはほっとします。

ストレス解消になります。

小腹クラブ

学校では、お金を出し合ってコーヒーブレイクのお菓子を買うことがあります。

半強制的な会費徴収で運営することが多いですが、体の問題、嗜好の問題で食べられない方もいらっしゃいます。

なかなか食べる機会もないし、好きなお菓子もないしということでお金をとられるなんて…という不満も見受けられます。

これは受益者負担が基本かもしれないです。

自分で持参して自分だけ食べているのもなあ…。

ということで、『小腹クラブ』というものをつくったことがあります。

いわゆる『置きビジネス』から生まれた発想です。

置いておいて自分の好きなものを購入して食べるわけです。

最近は、社食感覚で軽昼食が提供されチンして食べるという業態も出てきて驚きです。

コンビニが遠いところは重宝するでしょう。

小腹くらぶ
見ているだけでテンションが上がりますね!

小腹クラブではリクエストにより、チョコやせんべい、スナック、クッキーなどを用意し、150円、100円、50円、2個で50円などの価格帯を設定します。

働き方改革で、だいぶ深夜勤務はなくなりましたが、仕事が多く残って仕事をしなくてはならない時に、ちょっと小腹を満たすのに便利です。

もちろん、黒字にも赤字にもならないように運営するのには苦労しますが、感謝されるのでいい方法だと思います。

ミニカップ麺を置いたことがありますが、それでも不足で堂々のカップ麺が必要な方もいました。

長期保存のきく酵母パンなども人気です。

お菓子メーカーでは、季節ごとに期間限定品を出します。

そういったものも人気があり、楽しくなります。


  こんな問題を抱えているよこんな悩みがあるよ、という方のメッセージをお待ちしています!

その他にも、マスターヨーダに是非聞いてみたい質問やアドバイス、応援メッセージも大募集しています! マスターはすべての書き込みに目を通してますよ!


マスターヨーダの喫茶室シリーズ 毎週土曜連載中!

山田隆弘(ようだたかひろ)
1960年生まれ。姓は、珍しい読み方で「ようだ」と読みます。この呼び名は人名辞典などにもきちんと載っています。名前だけで目立ってしまいます。
公立小学校で37年間教職につき、管理職なども務め退職した後、再任用教職員として、教科指導、教育相談、初任者指導などにあたっています。
現職教員時代は、民間教育サークルでたくさんの人と出会い、さまざまな分野を学びました。
また、現職研修で大学院で教育経営学を学び、学級経営論や校内研究論などをまとめたり、教育月刊誌などで授業実践を発表したりしてきました。
『楽しく教員を続けていく』ということをライフワークにしています。
ここ数年ボランティアで、教員採用試験や管理職選考試験に挑む人たちを支援しています。興味のあるものが多岐にわたり、さまざまな資格にも挑戦しているところです。

イラスト/したらみ  写真/マスターヨーダ

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