チョウチョをゲットしたら、ぜひともチャレンジしてほしい吸蜜観察!
読者のみなさん! モンシロチョウやアゲハチョウが、野山に飛ぶ姿を何度も見ていると思います。網があれば、すぐにゲットしてみたいと思うのは、子どもも先生も皆同じです。
でも、チョウチョを採集した後って、どうしてますか? 採ることだけが楽しみで、すぐにリリースする人もいると思います。おうちに持ち帰って飼おうとする人もいるでしょう。
ここで、ぜひとも皆さんに試してもらいたい実験があるのです。それは、チョウが蜜を吸っている姿をライブで観察することです。間違いなく楽しくてワンダーですよ。
【連載】モンタ先生の自然はともだち #38
執筆/森田弘文
目次
チョウをゲットした後に…
モンシロチョウやアゲハチョウなどは、第3学年の学習で取り扱い、採集も可能でとても身近な生き物と言えます。ただゲットするだけでも楽しいことですが、せっかく生き物と向き合うわけですから、なるべく楽しく観察をさせたいものです。チョウの羽や触覚はどうなっているのか、足はどうなのかなど、体のつくりを学ぶよいチャンスといえます。

チョウは花によく止まり、蜜を吸っている姿が見られます。これを吸蜜活動といいます。人間が近づくとすぐに逃げてしまい、詳しい観察ができないのは残念ですよね。そこで、まずは、いろいろなチョウが吸蜜活動をしている写真をご覧ください。









チョウはどうやって花の蜜を見つけ出すの?
上の写真をよ~く見てください。チョウチョたちは、花の花弁をかき分けるようにして止まり、蜜を吸っているのに気づかれましたでしょうか。実はチョウの足には味覚センサーがついており、これを用いて、甘さや成分を感じ取っているのです。さらにチョウチョは、紫外線も見ることができ、花はこの特性を利用するために、蜜のありかを示すガイドを、紫外線の反射を使って示しています。蜜がある花弁は紫外線をたくさん反射して、目立つようになっているわけです。
チョウチョは視覚と触覚を使って、甘い蜜のありかを探しているわけですね。
ライブで見れば、感動・喜び間違いなし…チョウの吸蜜活動!
それではいよいよ本題です。チョウが蜜を吸う様子を観察してみましょう。チョウの口は細長い管状になっており、普段はくるくると巻いてコンパクトになっています。この管の中には神経が通っており、味も分かるようです。花びらに止まると、これをスルスルと伸ばして花弁の中に差し込み、蜜をストローのようにして吸います。その様子を確かめてみましょう。
材料
- スポーツ飲料
- シャーレ(小皿)
- ティッシュペーパー1枚
- 楊枝または、イネ科の細い茎等でもOKです。
方法
- スポーツ飲料をティッシュで湿らせ、小皿に入れ吸蜜のえさ場を作る。
(粉末のスポーツ飲料にして、濃度調整などすると自由研究などでも可) - チョウの羽部分を鱗粉が取れないように丁寧につかみ、えさ場に優しくつける。
- 丸まっている口(口吻)に、楊枝を入れて優しくゆっくり丁寧に伸ばす。
- 口(口吻)をティッシュに付けると、ほぼ100パーセント吸蜜します。
※アゲハチョウなど大型のチョウならベスト。


写真/モンタ先生

森田弘文(もりたひろふみ)
ナチュラリスト。元東京都公立小学校校長。公立小学校での教職歴は38年。東京都教育研究員・教員研究生を経て、兵庫教育大学大学院自然系理科専攻で修士学位取得。教員時代の約20数年間に執筆した「モンタ博士の自然だよりシリーズ」の総数は約2000編以上に至る。2024年3月まで日本女子大学非常勤講師。その他、東京都小学校理科教育研究会夏季研修会(植物)、八王子市生涯学習センター主催「市民自由講座」、よみうりカルチャーセンター「親子でわくわく理科実験・観察(植物編・昆虫編)」、日野市社会教育センター「モンタ博士のわくわくドキドキ しぜん探検LABO」、あきる野市公民館主催「親子自然観察会」、区市理科教育研修会、理科・総合学習の校内研究会等の講師を担当。著書として、新八王子市史自然編(植物調査執筆等担当)、理科教育関係の指導書数冊。趣味は山登り・里山歩き・街歩き、植物の種子採集(現在約500種)、貝殻採集、星空観察、植物学名ラテン語学習、読書、マラソン、ズンバ、家庭菜園等。公式ホームページはこちら。
