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健康観察、黒板、立ち位置のポイント

特集
「それって正しい?」改めて問う!教師の基礎基本
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埼玉県東松山市教育委員会教育長職務代理者

稲垣孝章

学級経営・特別活動を長年、研究・実践してきた稲垣孝章先生が、教育現場で見て気になったことについて、ズバリと切り込みます。

文・稲垣孝章(元・埼玉県東松山市立公立小学校校長)

病気の子と元気な子のイラスト
イラスト/熊アート

指導すべき根拠を明確に?

新任の先生が出張で不在の日、私は、朝からそのクラスに入っていました。朝の挨拶の後、健康観察を始めたところ、とても落ち着きがなくざわざわしていました。そこで、健康観察の時、大切にしなければならないことを2点話しました。

「一つ目は、健康観察は、一人ひとりの健康状態を教師が知る大切なことなので、必ず私(担任)と目と目を合わせて健康状態を伝えることです」(子どもの前で自分のことを「先生」と呼ばないことも基本です)。

「二つ目は、学級内の友達の健康状態がわかっていないと、体育などで一緒に学習する時にとても困るので、必ず友達の健康状態を聞くことです」そして、「健康観察後には、具合の悪かった人は誰だったか、聞きますよ」(厳しく指導することも大切です)。

些細なことかもしれませんが、指導すべき根拠を明確にして、定着するまで根気強く指導することが学級経営の基盤となります。

黒板には何も貼らない?

6年生の教室で理科の授業中に板書をしていました。しかし、黒板の隅に「明日の持ち物」と書かれていた連絡事項がありました。この連絡が理科の板書の妨げになるので消そうとしたところ、子どもたちに止められました。

子どもたちにとって「連絡事項」を消されるのは困ることでしょう。しかし、板書は黒板全面を使って行うのが基本であり、全面を使って板書を構想して授業に臨みます。また、その授業以外のことを黒板に書いたままにしていると、子どもたちも授業に集中できません。

黒板には、授業以外のことは「何も書かないこと」「何も貼らないこと」が大切です。これは当たり前のことですが、意外にできていないクラスが多く見られます。また、当然のことですが、黒板は一切汚れがないように、常にきれいにしておくことも大切な基礎基本です。

体育時等で子どもを座らせて話すときの教師の位置は?

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