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意外とできていない「健康観察での指導のポイント」は?

2019/6/20

学級経営・特別活動を長年、研究・実践してきた稲垣孝章先生が、教育現場で見て気になったことについて、ズバリと切り込みます。

文・稲垣孝章(元・埼玉県東松山市立公立小学校校長)

病気の子と元気な子のイラスト
イラスト/熊アート

指導すべき根拠を明確に?

新任の先生が出張で不在の日、私は、朝からそのクラスに入っていました。朝の挨拶の後、健康観察を始めたところ、とても落ち着きがなくざわざわしていました。そこで、健康観察の時、大切にしなければならないことを2点話しました。

「一つ目は、健康観察は、一人ひとりの健康状態を教師が知る大切なことなので、必ず私(担任)と目と目を合わせて健康状態を伝えることです」(子どもの前で自分のことを「先生」と呼ばないことも基本です)。

「二つ目は、学級内の友達の健康状態がわかっていないと、体育などで一緒に学習する時にとても困るので、必ず友達の健康状態を聞くことです」そして、「健康観察後には、具合の悪かった人は誰だったか、聞きますよ」(厳しく指導することも大切です)。

些細なことかもしれませんが、指導すべき根拠を明確にして、定着するまで根気強く指導することが学級経営の基盤となります。

黒板には何も貼らない?

6年生の教室で理科の授業中に板書をしていました。しかし、黒板の隅に「明日の持ち物」と書かれていた連絡事項がありました。この連絡が理科の板書の妨げになるので消そうとしたところ、子どもたちに止められました。子どもたちにとって「連絡事項」を消されるのは困ることでしょう。しかし、板書は黒板全面を使って行うのが基本であり、全面を使って板書を構想して授業に臨みます。また、その授業以外のことを黒板に書いたままにしていると、子どもたちも授業に集中できません。黒板には、授業以外のことは「何も書かないこと」「何も貼らないこと」が大切です。これは当たり前のことですが、意外にできていないクラスが多く見られます。また、当然のことですが、黒板は一切汚れがないように、常にきれいにしておくことも大切な基礎基本です。

体育時等で子どもを座らせて話すときの教師の位置は?

新任の先生が、体育時に子どもを4列縦隊で座らせて話していました。一番前の子は先生の顔を大きく見上げています。後ろの子は、とても日差しでまぶしそうな顔をして先生を見ています。

ここで問題です。

(問)
子どもを座らせて話すとき、基本的に何を配慮する必要があるのでしょうか。

体育等で子どもを4列縦隊で座らせ、話をする時があります。その時は、まず子どもたちに横を向かせ、4列横隊の中央に教師が移動します。次に、その列から 一歩下がって、最前列の子が教師を見上げなくてもよいような位置に移動します。また、日差しの強い時、教師は、子どもたちが眩しくないような位置に立つように配慮することも重要です。


『小一~小六教育技術』2014年4月号~2016年2/3月号連載「正襟危座--伝えたい--耳に痛いかもしれないけれど、教室で大切な基礎基本」より

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