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【小5・社会「西東京米農家お助けプロジェクト」】自分で学び方を選び、次の学びにつなげる社会科[第1回]〈デジタル×深い学び〉

連載
「デジタル×深い学び」の授業デザインReport

2026年6月、西東京市立上向台小学校で行われた研究授業では、小学5年生の社会「西東京米農家お助けプロジェクト(米づくりのさかんな地域)」(花俣博己主任教諭)が行われました。この授業では子どもたちが「米づくりアドバイザー」となり、これからもおいしい米を作り続けるために大切なことを考えていきます。授業では、一人で進めるか、友達と学ぶかも、自分の状況に合わせて選択。教師は一人ひとりの学びを見取りながら、必要に応じて問いやヒントを投げかけます。子供が自分で学びを進めるために、どのような授業がつくられているのでしょうか。

この記事は、連続企画『「デジタル×深い学び」の授業デザインReport』の48回目です。記事一覧はこちら

東京都西東京市立上向台小学校

学校教育目標は、「人にやさしさ 自分につよさ 生き抜くかしこさ」。高学年では教科担任制を取り入れ、学校全体で「自立した学習者」という子ども像の育成に取り組んでいる。

身近な「お米」から、学習のミッションへ

本単元は全10時間。第1・2時では、まず子供たちにとって身近な「お米」に目を向けるところから学習を始めました。花俣先生は事前に「お米アンケート」を行い、「お米は好きですか」「どのくらい食べますか」などを調査。約96%の子供が「米が好き」「米をよく食べる」と答えていました。給食でご飯が出た日を取り上げるなど、普段の生活と結びつけながら、米への関心を高めていきます。
その一方で、米の生産量や消費量、農業従事者の減少、近年の異常気象の影響など、米づくりを取り巻く課題も提示しました。日頃から身近に食べている米と、生産現場が抱える課題とのギャップに気づかせることで、「もっと知りたい」という課題意識につなげていきます。
そこで示されたのが、「米づくりアドバイザー」として、農家に「これからもおいしい米を作り続けるために大切なこと」をアドバイスするというミッションです。子供たちは「時間」「空間」「人間」という社会科の視点を手がかりに、何を調べればよいかを考え、学習計画を立てていきました。

「米づくりアドバイザー」という役割を明確にし、子供たちがミッションを自分事として捉えられるように工夫された授業のスライド。イラストや問いかけを使い、これから始まる学習への期待を高めています。
2時は米袋に記載されている情報を読み取ったあと、日本穀物検定協会の「食味ランキング」も確認。生産量が少ない地域にも「特A」の品種があることから、米づくりでは量だけでなく質も大切にされていることに気付き、農家の思いや願いへと目を向けていきました。
教室と廊下には、さまざまな産地の米袋を掲示されていました。

[授業のはじめ]
ゴールを確かめ、自分に合った学び方を選ぶ

第5時のはじめには、単元のゴールを改めて確認します。アドバイスを考える手がかりとなるのが、「時間」「空間」「人間」という3つの視点です。花俣先生は、社会科で物事を考えるときのポイントを、この3つに分けてわかりやすく示しています。子供たちは、「どのように変わってきたのか」「どこで、どのように広がっているのか」「どんな人が関わっているのか」といったことに目を向けながら、集めた情報を整理していきます。

「時間」「空間」「人間」の3つの視点を示した掲示は、他校を視察した際に教えてもらったもの。

そして花俣先生は、さらに考えを深められそうな子供には、調べたことをまとめるだけでなく、「これからの農業をどうしていったらよいか」まで考えてみようと声をかけました。続いて確認したのが、この時間の学び方です

自分の状況に合わせて、友達とやるか、一人でやったほうがいいか、そこは自分で選べるといいかな。

一人で集中して進めるのか、友達と話しながら考えるのか。子供たちは、自分の進み具合に合わせて学び方を選び、それぞれの問いの追究に入っていきました。

授業のはじめには、評価のポイントも子供たちと共有。「時間」「空間」「人間」の3つの視点で学習したことを整理し、具体的なアドバイスにつなげることを示すことで、何を意識して学べばよいかをわかりやすくしています。

[授業のなか①]
一人で? 友達と? 必要な学び方を選ぶ

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