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【小6・国語「デジタル機器とよりよく付き合うための提案書を書こう」】自分で選び、学びを更新する授業〈デジタル×深い学び〉

連載
「デジタル×深い学び」の授業デザインReport

6月26日、春日井市立出川小学校で校内授業研究会が行われました。今回紹介するのは、小学6年生の国語「デジタル機器とよりよく付き合うための提案書を書こう」(長縄 学教諭)です。この授業ではデジタル機器の使用状況などの統計資料から自ら課題を設定し、筋道の通った提案書をつくる学習に取り組みました(全8時)。
第6時となる本時では、子どもたちが生成AIや友達からの助言を取り入れながら、自分の文章を見直し、より説得力のある表現や構成へと練り直していきます。自分で学習を進め、必要な手段や相手を選びながら、学びを深めていく姿を追いました。

この記事は、連続企画『「デジタル×深い学び」の授業デザインReport』の47回目です。記事一覧はこちら

愛知県春日井市立出川小学校

「自分で課題を見つけ、主体的に判断し、豊かな人間性を発揮しながらよりよく問題を解決していける児童の育成 ~生き抜く力を備えた児童~」を学校教育目標に掲げています。ICTや生成AIも学びの道具として活用し、自分で学習を調整しながら、自ら課題を解決していく力を育成。一人ひとりが主体的に学びを進め、考えを深めていく授業づくりに取り組んでいます。

[授業のはじめ]
自分の現在地を確かめ、学習をスタート

第1時では、デジタル機器の課題点を知り、自分の学習課題を設定。その後、テーマに沿って情報を集め、事実や体験をもとに提案内容を検討しました。さらに、提案書の構成を考え、文章の下書きを作成。本時(第6時)では、その下書きを自分や他者の視点から見直し、より説得力と具体性のある文章へと練り直していきます。
本時のめあては、「友達に評価をしてもらい、より説得力のある文章にしよう」。授業は、前時までの学習内容や進捗を確認した後、この時間の学習の進め方を全体で共有しました。

子どもたちは、下書きに書かれた教師からのコメントなども確認しながら、自分が今どこまで進んでいて、次に何をすればよいのかを確かめます。この時間に取り組むことがわかった子どもから、それぞれの学習へ入っていきました。

[授業のなか①]
「Geminiチェック」で文章をもう一度見直す

子どもたちが文章を練り直すために活用していたのが、生成AIのGeminiです。
本時で使用するGeminiには、本単元の評価規準や「思考の深まり」の定義があらかじめ組み込まれています。子どもが提案書を入力すると、「事実と意見が明確に分けられているか」「より説得力のある文章にするにはどうすればよいか」といった視点から、フィードバックが返ってきます。

この専用のGeminiを使った「Geminiチェック」を取り入れた背景には、文章を書き終えたところで満足し、構成や表現を十分に見直さない子どもの姿がありました。そこで、もう一度自分の文章に立ち戻るきっかけとして、生成AIを取り入れたといいます。「Geminiがなくても進められる子もいるものの、よりよい文章にするために、今回は一度通るものとして位置づけました」と長縄先生は振り返ります。

長縄先生は、一人ひとりの進み具合を見取りながら、必要なところで声をかけていきます。

授業では、生成AIを使うこと自体が目的ではありません。「もっと説得力のある文章にするには、どこを変えればよいか」。子どもたちはAIとのやりとりを手がかりに、自分の文章を読み直し、よりよい表現や構成を探っていました。
また、単元の初めには、5年生までの学習をもとに、「説得力のある文章」に必要な要素を子どもたちと共有しました。統計資料やグラフなどをただ盛り込むのではなく、相手を納得させるためにどう使うのか。そうした視点を生かしながら、子どもたちは文章を練り直していました。

[授業のなか②]
AIの助言を友達の目でも確かめる

生成AIからアドバイスを受けて文章を練り直したあとは、友達にも読んでもらいます。自分では「伝わる文章になった」と思っていても、実際の読み手にはどう伝わるのか。友達に読んでもらい、自分の意図がきちんと伝わっているかを確かめます。

子どもたちは、Geminiや長縄先生、友達からの意見を確認しながら、自分の文章の表現や構成をもう一度見直していきました。


この活動には、事前に行ったサブ授業を受けて変更した点がありました。サブ授業では、友達の文章全体を読んでコメントする活動を取り入れていましたが、一人ひとりテーマが異なることもあり、「資料があって見やすい」といった当たり障りのないアドバイスになりがちだったといいます。
そこで本時では、「Geminiチェック」のアドバイスをもとに練り直した文章を、友達に評価してもらう形に変更しました。授業では、文章に使われているグラフをきちんと読み取りながら、アドバイスする子どもの姿も見られました。
AIからのフィードバックに加えて、実際の読み手である友達からも評価を受けることで、自分の文章をもう一度見直すことができます。子どもたちは、それぞれの助言を手がかりにしながら、より説得力のある文章をめざして、表現や構成をさらに練り直していました。

[授業のおわり]
「説得力」のコツを、自分の言葉にする

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