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生成AI時代のシン・学級経営②―生成AI時代だからこそ育てたい、「問いを立てる力」―【ストレスフリーの教室をめざして #56】

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ストレスフリーの教室をめざして
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春日智稀
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前回の記事では、「これからの教室は生成AIとどう向き合うか」について考えました。小学校段階では、まず教師が生成AIの位置づけを理解し、子どもたちが将来生成AIを上手に利活用できるような土台を育てていくことが大切だと整理しました。

その中で、生成AI時代に育てたい力として、①自分で考える力、②問いを立てる力、③情報をうのみにしない力、④自分の言葉で表現する力、⑤人と対話しながら学ぶ力、の5つを挙げました。

今回はその中から、「問いを立てる力」について考えていきます。

生成AIは、質問を入力すれば、瞬時にそれらしい答えを返してくれます。文章をまとめたり、理由を挙げたり、アイディアを出したりすることも得意です。だからこそ、これからの時代に大切になるのは、「答えを早く見つける力」だけではありません。むしろ、「何を問うのか」「どのように問うのか」「その問いによって、どのような学びが生まれるのか」を考える力が、これまで以上に大切になっていくでしょう。

本記事では、生成AI時代だからこそ小学校の教室で育てたい「問いを立てる力」について、その意義や具体的な活動例を整理していきます。

執筆/埼玉県公立小学校教諭・春日智稀

生成AI時代に「問いを立てる力」が大切な理由

生成AIに指示や質問を入力する文章は、「プロンプト」と呼ばれます。一般的には、プロンプトが具体的であればあるほど、生成AIから得られる回答も目的に合いやすくなると言われます。つまり生成AI時代には、単に答えを知っていること以上に、「何をどう尋ねるか」が重要になるのです。

ここまでお読みになった方の中には、「これって普段の学びでも同じじゃない?」と感じた方もおられることでしょう。その通りです!国語でも算数でもその他の教科でも、「どうしてだろう」「なぜそうなるのだろう」「本当にそうなのだろうか」「ほかの考え方はないのだろうか」といった問いを立てているはずです。つまり深い学びとは「問いを立てること」から始まり、その問いの精度を高めることが重要なのです。こうした問いがあるからこそ、子どもは調べたり、考えたり、話し合ったりすることができます。反対に、問いがないまま答えだけを受け取ると、そこに必要感や「知りたい!」というワクワク感はなく、学びは浅くなってしまいます。

これまでの学校教育でも、教師は子どもに問いを投げかけてきました。授業のめあてを示したり、考えを深める発問をしたり、友だちの考えを聞いて「自分はどう思うか」と問い返したりしてきました。生成AI時代だからといって、全く新しい力を育てる必要があるわけではありません。むしろ、これまでも大切にしてきた「問いをもつ力」「考え続ける力」を、より意識的に育てる必要があるのです。

「問い」と「質問」の違い

ここで一度、「問い」と「質問」の違いについて考えてみましょう。もちろん、この二つは重なり合う言葉です。しかし、教育活動の中では少し区別して考えると分かりやすくなります。

まず質問とは、「分からないことを尋ねる行為」です。

例えば、

「これは何ですか」
「いつ起きたのですか」
「どうやって計算するのですか」

といったものです。質問はとても大切です。分からないことをそのままにせず、尋ねる力は学びの基本です。

一方で問いとは、「学びを深める疑問」だと考えるとよいでしょう。そして質問との違いは、「答えが一つに決まらない」というところにあります。

例えば、

「なぜ、この人物はその行動をしたのだろう」
「この方法と別の方法では、どちらがよいと言えるだろう」
「自分だったらどうするだろう」
「みんなが安心して過ごすためには、何が必要だろう」

といったものです。授業研究の文脈では、「課題」「めあて」「学習問題」などとも呼ばれます。こうした問いは、単に答えを得るためだけでなく、考えを深めたり、対話を生んだり、自分の価値観を見つめたりするきっかけとしてそこに存在しています。例えば小学校6年生の社会の授業で、「どうして鎌倉幕府はわざわざその場所に置かれたのだろう」という問いがあったとすれば、「地形が影響しているのではないか」と地図帳を開いたり、「他の幕府はどこに置かれていたのだろう」と前後の場所を調べたりするかもしれません。問いひとつで、授業に深まりが生まれることが予想されます。

こうしたことを踏まえて、授業では単なる「質問」ではなく、「問い」をうまく活用することが大切で、最終的には子ども自身がこうした「問い」を立てられるようになることが重要です。

小学校で育てたい問いの種類

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