「目標とする教師や、子供を惹きつけるコツは?」という質問にぬまっちは……

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沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」【毎週土曜10時更新】
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国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

子供たちの自主性を引き出す斬新でユニークな実践が話題の「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生 。今回は、「ぬまっち先生は、 誰か目標としている人はいますか? またどのようにして子供たちの心を惹きつけられるようになったのですか?」という読者からの質問に答えていただきました。

沼田晶弘先生

誰かを目標にするのではなく、自分の信じる道を歩いてきた

まず、ボクの理想とする教師像は誰かと聞かれたら、「誰もいない」と答えるだろう。

と言うと、「道なき道を歩いてきた」とか、「あえて人のやらないことをやってきた」と捉えられてしまいそうだけれど、そういう意味ではない。「こうしたほうがよいな」「このほうが子供たちにとってよさそうだ」と思って、その都度自分なりに選んできた道が、たまたま他の人と違っていただけ。

ボクの指導法は、「ユニーク」とか「斬新」と言われるけれど、「誰もやらないことをやろう」と考えているわけではないし、むしろ自分の中では普通のことだと思っている。

「子供を惹きつけよう」とは考えていない

「なぜ子供たちを惹きつけられるのか」という質問に対しては、ボクは子供を自分に惹きつけようとは考えていないんだよね。「惹きつける」って、外見的にものすごくかっこいい人とか、美しい人がやるものじゃないかな?(笑)。

そもそもボクには自分がクラスや子供たちの中心にいたいという発想はない。

ボクはとにかく「どうしたら子供たちが話を聞いてくれるかな?」「どうしたら子供たちは自分で考えるようになるのかな?」と考えているだけ。

そして、子供たちに自分の頭で考えてもらうために、自分事化できるような伝え方やアプローチの方法を工夫しているつもりだ。

そういう意味では、子供たちが何かを自分事化し自分で考え出したら、ボクからどんどん離れていってもいいと思っている。

参考にしているのは、落語家やアナウンサーの「話し方」

ボクが努力していることといえば、「話し方」「伝え方」のスキルを向上させることかな。

教師を目指す時、大学ではさまざまな指導法や児童心理を勉強するけれど、「話し方」は学ばないよね。教師になった後も、研究授業などで授業実践を共有し改善点を話し合うけれど、「話し方」に着目することは少ない。

でも教師って毎日ものすごくたくさん話す仕事だよね。そして話し方や伝え方によって、教育効果は全く変わってくるので、ボクは教師も「話し方」「伝え方」を日々学び、訓練をする必要があると思っている。

ボクが参考にしているのは、落語家さんや漫才師、そしてアナウンサーなど。いわゆる、「話すプロ」「笑わせるプロ」「伝えるプロ」の話し方を観察している。

とくに落語はすごいよね。同じ演目でも面白さは噺家によって全然違う。

だから話し方はもちろん、表情、間の取り方含めてよく観察して、どうすれば自分の「話すスキル」「伝えるスキル」を向上できるか考えながら見るようにしているよ。

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沼田晶弘先生
沼田晶弘先生

沼田晶弘(ぬまたあきひろ)●1975年東京都生まれ。国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。東京学芸大学教育学部卒業後、アメリカ・インディアナ州立ボールステイト大学大学院にて修士課程を修了。2006年から現職。著書に『板書で分かる世界一のクラスの作り方 ぬまっちの1年生奮闘記 』(中央公論新社)他。 沼田先生のオンラインサロンはこちら>> https://lounge.dmm.com/detail/2955/

取材・構成・文/出浦文絵

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