新学期におススメの学級レク⑤「TAKE2」

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沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」【毎週土曜10時更新】
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国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

「ダンシング掃除」や「プロジェクト制」など、子供たちの自主性を引き出す斬新でユニークな実践が話題の「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生 。子供たちの仲を深め、クラスが盛り上がる、新学期におススメの学級あそびを紹介していただきます。

沼田晶弘先生

楽しくやり直しができる「TAKE2」

今回は、授業で使えるゲーム的な活動を紹介しよう。

授業を通して学んでほしいこと、慣れさせたいことをゲーム化することで、楽しくクラスのルールが学べるし、授業にも積極的に取り組むようになるので、新学期に取り組んでみるとよいと思う。

今回紹介する「TAKE2」もその一つ。
授業中、質問をすると子供たちは張り切って手を挙げてくれるけれど、いざ指名すると、答えたいことを忘れてしまったり、うまく話せなくて「どうしよう」と焦ってしまうことがあるよね。
そんなときに、楽しく明るく「再挑戦」させるための活動だ。

やり方

①授業中、教師の質問に対して挙手をして当てられた子供や、全員の前で何かを発表する子供が、緊張して答えを忘れてしまったり、うまく話し出せずに発表を止めてしまったりすることがある。

TAKE2イラスト

② やり直せそうな場合は教師から「TAKE2(テイク・ツー)いく?」と声をかける。

声をかけられた子も、もう一度やり直したいと思ったら「TAKE2お願いします!」と言う。

TAKE2イラスト

挙手した子がもう一度発言にトライするときには、 周囲の子は「TAKE2、よーい、アクション!」と声をかけて、「TAKE2」に挑戦する子を応援する。

「間違っても大丈夫」という環境をつくり、発言を促す

「TAKE2」は、ドラマや映画の撮影でNGを出したときに、同じシーンを再度取り直すときに使われる用語だ。

要するに、「もう一回」ということなんだけど、子供たちは「もう一回やり直そう」と言われるよりも、「TAKE2する?」と聞かれたほうが緊張がほぐれ、気軽に挑戦しやすくなるみたいだ。また慣れてくると子供から「TAKE2お願いします!」と言ってくれるようになる。

ポイントは、「間違ってもやり直せばいい。やり直すことは恥ずかしくない」という意識をもってもらうこと。

せっかく手を挙げてくれても、みんなの前で発言するときに間違えてしまったり、発言内容をうっかり忘れてしまったりすると、誰でもちょっと恥ずかしいよね。もう絶対に手を挙げたくないと思ってしまう子もいるかもしれない。また、答えがわかっていても「間違えたらどうしよう」と不安で手を挙げない子もいるだろう。

だから教師は日頃から「間違えてもいいから手を挙げてみよう」と伝えるわけだけれど、間違えた後のフォローも大事だと思っている。

自由な発想を大切にする温かなクラスづくりにも役立つ

「間違えないようにしよう」と気をつけても誰でも間違ってしまうもの。ただ、「間違えたりしたときにどうすればよいのか」があらかじめわかっていると、うっかり間違えても、落ち着いて対応できるよね。

普段から「間違えても大丈夫。やり直しのチャンスがある」という環境をつくっておくことで、手を挙げる子が増えるし、みんなと違う意見でも発言してみようと思えるようになり、自由で多様な意見の交流にもつながるだろう。

そして教師側も、手を挙げない子をあえて指名し、「君はどう思う?」と意見を聞きやすくなる。

ふいにあてられた子も、最初慌てるけれど、「TAKE2」を知っているので、凝り固まることなく、やり直しながら発言してくれるので、決まった子しか発言しないということを防ぐことができる。

また、がんばって何度もチャレンジするクラスメイトをみんなで明るく応援することができるので、クラスの雰囲気もよくなるというメリットも。

できるだけたくさんの子の発言を促し、温かいクラスづくりにも役立つ実践だ。

本格的にカチンコを作り、監督役を子供に任せても盛り上がるよ。
ボクの著書『子どもが「話せる 」「聞ける」クラスに変わる!学級あそび 』では、授業で使える いろいろなレクを、教科別で紹介しているのでぜひ参考してほしい。

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沼田晶弘先生
沼田晶弘先生

沼田晶弘(ぬまたあきひろ)●1975年東京都生まれ。国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。東京学芸大学教育学部卒業後、アメリカ・インディアナ州立ボールステイト大学大学院にて修士課程を修了。2006年から現職。著書に『板書で分かる世界一のクラスの作り方 ぬまっちの1年生奮闘記 』(中央公論新社)他。 沼田先生のオンラインサロンはこちら>> https://lounge.dmm.com/detail/2955/

取材・構成・文/出浦文絵 イラスト/藤井昌子

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