クラスが落ち着かない時におススメの室内レク|沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

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国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

6月は雨の日が続くことも多く、子供たちもストレスがたまりがち。今回は「ダンシング掃除」や「プロジェクト制」など、子供たちの自主性を引き出す斬新でユニークな実践が話題の「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生 に、クラスが落ち着かないときにおススメの室内レクを紹介していただきます。

沼田晶弘先生

心の中で30秒をカウントする「30秒ゲーム」

6月は雨の日が続いたり、疲れがたまったりして、クラスが落ち着かなくなることが多い。

今回は、子供たちがザワザワとしてクラスが落ち着かないときや、気持ちを静めてから授業や次の活動に移りたいときにおススメのレクリエーションを紹介しよう。

やり方

子供たちは全員席に着き、目を閉じる。

②教師はストップウォッチを持ち、子供たちに「心の中で30秒数えて、30秒経ったと思ったら静かに手を挙げてね」と伝える。その後、「スタート」と声をかけて30秒をカウントする。

室内レクイラスト

③30秒経ったと思ったら静かに手を挙げる。その後、全員が手を挙げ終えたら「終了」と言って目を開けさせる。

室内レクイラスト

④30秒ちょうどに手を挙げた子、もしくは最も30秒に近かった子供を発表してみんなで拍手する。そして、「30秒よりも何人早かった」「Aさんは20秒で手を挙げていたよ」などとその他の結果を伝える。

ねらいは、子供たちの気持ちを落ち着かせること

このゲームは、「どれだけ正確に時間をカウントできるかを競うゲーム」のように思わせつつ、実は「クラスの状態を把握」し、「子供たちの気持ちを落ち着かせること」が本当のねらいなんだ。

クラスが落ち着かない時は、実際の秒数よりも早く数えがち。だから、30秒よりも早く手を挙げる子が多くなる。

そんなときは、もう一度トライさせてみよう。30秒ではなく、「1分」「1分30秒」と少し時間を延ばしてもいいだろう。

数え方が早すぎる、ということに気付き、目を閉じてゆっくり心の中で数を数えようと意識することで少しずつ気持ちも落ち着いてくるはず。 実際の秒数に近いタイミングで手を挙げる子が増えてきたら、クラスが落ち着いてきたという証拠。

子供たちを眠らせたいときにも◎

校外学習の帰りのバスの中でやるのもおススメ。

カウントする数を3分など少し長めに設定すると、次第に手を挙げる子が少なくなる。

カウントしている間に寝てしまうからだ。
たくさん活動して疲れたときなどに取り組ませてみよう。

ボクの著書『子どもが「話せる 」「聞ける」クラスに変わる!学級あそび 』では、雨の日に使えるいろいろな室内レクを紹介しているのでぜひ参考にしてほしい。

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沼田晶弘先生
沼田晶弘先生

沼田晶弘(ぬまたあきひろ)●1975年東京都生まれ。国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。東京学芸大学教育学部卒業後、アメリカ・インディアナ州立ボールステイト大学大学院にて修士課程を修了。2006年から現職。著書に『板書で分かる世界一のクラスの作り方 ぬまっちの1年生奮闘記 』(中央公論新社)他。 沼田先生のオンラインサロンはこちら>> https://lounge.dmm.com/detail/2955/

取材・構成・文/出浦文絵 イラスト/藤井昌子

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