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学級開きで子どもたちも保護者も心をつかむ「教師の印象戦略」とは

2019/3/18

企業研修などでコミュニケーションスキル育成の指導をしている、印象戦略家のちとせさん。学校の先生も、子どもたちが自分に対してどんな印象をもってほしいか、意識して教室に立つことが大切だと説いています。新学期スタートにあたり、先生が心がけておきたい印象戦略について教えていただきました。

印象戦略家 ちとせさん

印象をマネジメントすると、学級経営がスムーズに

――なぜ教師にとって「印象戦略」が重要なのでしょうか?

ちとせ 人は常に些細な言動からあらゆる印象を受け取っています。日々、子どもや保護者に見つめられる立場である「先生」ならばなおさら、自分が相手に与える「印象」を意識し、マネジメントすることが大切です。

学級経営をスムーズに進めるためにも、先生方には一学期の早い段階で、好印象を与える知識とテクニックを身に付けていただきたいですね。

――具体的にはどのようなことを意識するとよいのでしょうか?

ちとせ 人の印象は、目から入る情報をマネジメントすることで大きく印象が変わります。

子どもたちによい印象を持ってもらうためのキーワードは優しさよりも、「柔らかさ」。

特に色・形・動きの3つを意識して柔らかい雰囲気を出すように心がけましょう。

表情は、無理に優しい笑顔をつくろうとするよりも、曲線をつくるイメージをもつことで自然な笑顔になり、柔らかい雰囲気を出すことができます。服装の色やデザイン、動きや声もできるだけ柔らかさ・曲線をイメージしてみましょう。

「仲良くなりたい」をアピールする4つのポイント

――5月以降、クラスに慣れてきたころにはどのような工夫をするとよいのでしょうか?

ちとせ 子どもたちがクラスに慣れてくるタイミングでは、今後も安心して楽しく学校生活を過ごしてもらうために、「仲よくなりたい」という「親和欲求」をアピールしましょう。

この親和欲求を伝えるために効果的な4つのチャンネルがあります。

1.「物理的距離」
挨拶するときも、遠くから声をかけるよりも、近くで声をかけられたり、肩をポンとタッチされながら言われたりするほうがうれしいものです。

2.「笑顔の数」
たくさん笑顔で話しかけられることで、自分は好かれていると感じ、安心できるのです。

3.「アイコンタクト」
2〜3秒ほど目が合うことで、自分をちゃんと見ていてくれていることが伝わり、信頼感が生まれます。

4.「話題の親密性」
先生のプライベートな話や失敗談などを聞くことで、親しみを感じ、親密度がアップします。
※6秒以上のアイコンタクトは威圧感を与えることがあるので、注意しましょう。

保護者との関係づくりでは、相手の思いを推察する

――保護者の信頼を得るために意識するポイントはありますか?

ちとせ 保護者と接するときのポイントは、自分がどう思われるかではなく、相手が自分に何を期待しているかを考えることです。

一方的に自分の話や思いを伝えるのではなく、相手の心の温度、相手のペースに合わせることで、和やかな関係をつくれます。

また保護者に対して「怖そう」「厳しそう」などネガティブな感情をもっていると、相手のマイナス面にばかり目が行ってしまいます。

「素敵な人に違いない」と思って接することで、プラスの面に意識が向き、共感できるようになります。

信頼されることをゴールにしてしまうと、つい自分の評価を上げようとしてしまいがちです。

まずは目の前の保護者がどうすれば安心できるのか、相手の期待する状態をつくることをゴールにすることで、自然と信頼を得られるようになるはずです。

――今回お聞きした内容が、『信頼される先生への4分2秒』に書かれているのですね。「4分2秒」というキーワードも気になりますが、それはこの本を読んで研究させていただきます。


『 信頼される先生への4分2秒 自分の印象、大丈夫ですか?』
 ちとせ・著 定価: 1200円+税 ISBN978-4-09-840192-5 https://www.shogakukan.co.jp/books/09840192

「先生に大切のは、誠実さと実力。“印象”なんて・・・」と思っていませんか。その大切な誠実さと実力を後押ししてくれるものこそ、実は印象なのです。「教師としてもっと成長したい」「保護者とうまく付き合っていきたい」「子どもにうまく伝えたい」・・・ 印象戦略についての少しの知識とトレーニングが必ず役立ち、成果を出してくれます。あなたが無意識で相手に与えている印象の力は、絶大です。


『教育技術』2018年5月号より

インタビュー/EDUPEDIA まとめ/出浦文絵
●これと関連したインタビュー記事が「EDUPEDIA」でも配信されます。

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