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【小学校トラブル対処】学級の「もの隠し」を止める!担任と管理職の役割分担と3つの手順

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教育コンサルタント

田畑栄一
防犯教室のイメージ

学級で多発する「もの隠し」や「盗難」。誰がやっているか見当はついても、証拠がないため事を荒立てたくない……と悩む先生方は多いのではないでしょうか。本記事では、4年続いた「もの隠し」を止めた新任校長の事例をもとに、子ども同士の関係を壊さず、犯人の名前を出さずに問題を解決する「3つの手順」を解説します。ポイントは、担任と管理職の「役割分担」です。

執筆/教育コンサルタント・田畑栄一

なぜ「もの隠し」は道徳の指導だけでは止まらないのか

新任の校長として着任した小学校で、「もの隠し」が4年続いていました。あまりにも頻繁なため、誰がやっているのかは見当がついていました。しかし、証拠がないから名前を出せない状況です。
こんなとき「事を荒立てず、担任と子どもたちの間でおさめたい」と考える先生は多いですが、それでは被害にあっている子を守れません。

財布のお金、赤白帽子、教科書、ソプラノ笛など、なくなる物はさまざまで、被害にあう子も順番に入れ替わっていました。また大抵の場合、なくなったものは後で出てきましたから、いたずらの延長とも捉えられたのかも知れません。前の担任は「学校は警察ではないので、犯人捜しはしません。心に訴えて、人間的な成長を願います」と話していたそうです。

これは教育者としては正しい言葉かもしれませんが、正しいからこそ誰も異を唱えられず、4年間誰も止められなかったのです。担任が代わっても「犯人捜しはしない」という方針だけが残り、誰が何年目の被害なのか、誰も数えていませんでした。引き継がれたのは方針で、被害の事実ではなかったのです。

担任と子どもが陥る「関係を守りたい」という板ばさみ

長引いた理由は、突き詰めれば担任も子どもたちも「関係を守りたい」と思っていたことにあります。

例えば、5年生の林間学校で、同じ部屋の子の靴がなくなる事件が起きました。みんなが騒ぎ出したとき、ベッドの底から靴をしらじらしく見つけてきたのは、周りの子が「もしかして」と疑っていた、その子自身でした。

それでも担任は「特定したら、子どもたちが4年かけて守ってきたものを、私が壊すことになる」と考え、名前を出せませんでした。子どもたちも同様に、見当はついていても、友だちとの関係が変わることを恐れて「お前だ」とは言いません。

担任の「犯人捜しはしない」も、子どもたちの「お前だとは言わない」も、どちらも関係を守るための悪意のない行動です。ただ、その結果として、被害にあっている子だけが守られていないという事実が残りました。

解決の鍵は「役割を分ける」こと

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