小1算数「なかまづくりとかず」の単元構想&授業アイデア【算数科の「深い学び」授業アイデア 第8回】

文部科学省学習指導要領解説を踏まえた、小1算数科「なかまづくりとかず」の単元構想と授業アイデアです。今回は、提示されたものの中から集合を捉え、集合の要素の数を合成・分解する実践を紹介します。本実践では、これまでの経験や既有知識が大きく異なる1年生に合わせた学習形態で、知識を相互に関連付ける機会を繰り返し設け、身近な具体物・半具体物を使った活動を通して「集合の個数を表す数」としての意味理解から、次単元の「順序を表す数」の学習につながる深い学びを目指します。
執筆/大田区立赤松小学校・成川雅昭
▼この連載についての解説はこちらから(第1回)↓
単元や題材などのまとまりを見通した算数科の「深い学び」授業アイデア|第1回 《基調解説》算数科の「深い学び」とは?(加固希支男)
目次
該当学年と単元名
1年生 なかまづくりとかず
関連のある既習事項
日常生活、学校生活
単元の評価規準
(知識・技能)10までの数について、1対1対応により集合の要素の個数を比べる方法や数の読み方、書き方、数の構成などを理解し、数字を読んだり書いたり、数の合成、分解をしたりすることができる。
(思考・判断・表現)集合の要素の個数に着目し、数の意味や数の大きさの比べ方、数え方を考え、言葉やブロックなどを用いて表現することができる。
(主体的に学習に取り組む態度)集合の要素の個数をもとに数の意味や構成、数え方を考えたことを振り返り、学習したことを生活や学習に生かそうとしている。
単元を見通した「深い学び」を実現するためのポイント
本単元では、以下の2つの着目すべき視点を単元を通して意識することによって学習をつなげ、単元を見通した「深い学び」の実現を目指しました。
- ものの特徴に着目して集合を作れているか
- 集合の要素の数を正しく表したり、比べたりできるか。
◆数の概念について理解し、その表し方や数の性質について考察すること
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説算数編の第2章第2節の2「各領域の内容の概観」の「A 数と計算」には、「① 数の概念について理解し、その表し方や数の性質について考察すること」について、以下のように書かれています。
整数は,ものの個数を表したり,ものの順番を表したりするときに用いられる。(中略)第1学年では整数のことを数(かず)と呼んで指導し,第3学年からは小数や分数と区別するために整数という用語を用いるようにする。
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説【算数編】p.43-44(下線は筆者による)
第1学年では,数のまとまりに着目し,ものとものとを対応させることによって個数を比べること,個数や順番を正しく数えたり表したりすること,数を大小の順に並べること,一つの数をほかの数の和や差としてみることなどを指導して,整数の意味について理解できるようにする。
◆集合を明確に捉えること
また、小学校学習指導要領(平成29年告示)解説算数編の第3章第1節の2「第1学年の内容」の 「A数と計算」には、「個数や順番を数えること」について、以下のように書かれています。
ものの個数を数えるとき,数えるものの集合を明確に捉えることが大切である。次に,数える対象に「いち,に,さん,し,⋯」という数詞を順に対応させて唱え、最後の数でものの個数を表す。
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説【算数編】p.79(下線は筆者による)
以上のことから、『なかまづくりとかず』の学習では、「集合を捉えること」が重要になります。その上で、「集合の要素の数」に着目します。
よって、本単元で着目すべき視点を1年生の子供の言葉でいえば
・なにが なんこ
となると考えました。
子供たちは日常生活や学校生活を通して、様々な物を見たり比べたりしてきています。算数の学習を始める1年生であっても、こうした経験を算数の知識と関連付けることによって、数を使うよさや数についての理解を深めていくことが大切だと考えました。

