小6算数「対称な図形」の単元構想&授業アイデア【算数科の「深い学び」授業アイデア 第6回】

文部科学省学習指導要領解説を踏まえた、小6算数科「対称な図形」の単元構想と授業アイデアです。今回は、線対称と点対称の図形を扱い、対称な図形の性質やその構成の仕方を総合的・発展的に考察する実践を紹介します。本実践では、既習の合同な図形の学習と関連付けながら、基準(対称の軸や対称の中心)と対応する点の位置関係に着目し、「合同の性質」「等距離の性質」の検証を通して理解を深めていくことを目指します。
執筆/府中市立府中第五小学校 ・坪松章人
▼この連載についての解説はこちらから(第1回)↓
単元や題材などのまとまりを見通した算数科の「深い学び」授業アイデア|第1回 《基調解説》算数科の「深い学び」とは?(加固希支男)
目次
該当学年と単元名
6年生 対称な図形
関連のある既習事項
5年生 合同な図形 (関連度◎)
単元の評価規準
(知識・技能)対称な図形の性質を理解し、その性質に基づいて、対称な図形を構成することができる。
(思考・判断・表現)図形を構成する要素の関係に着目し、対称な図形の性質やその構成の仕方について考え説明している。
(主体的に学習に取り組む態度)対称な図形について、数学的に表現・処理したことを振り返り、学習したことを生活や学習に活用しようとしたりしている。
単元を見通した「深い学び」を実現するためのポイント
本単元では、以下の2つの着眼点を意識することによって学習を関連付け、単元を見通した「深い学び」の実現を目指しました。
- 対称な図形について、どのようなところに着目するのか?
- 線対称な図形と点対称な図形では、どのようなところが似ているか?
学習指導要領(平成29年告示)解説算数編の第2章第2節の2「各領域の内容の概観」の「B図形」には、「図形を構成する要素やそれらの位置関係に着目して図形の性質について考察すること」について、以下のように述べられています。
さらに,対称軸を見いだし,それに対する両側の点,辺の位置関係等を考えることにより,図形を対称といった見方から捉えることができる。第6学年においては,線対称,点対称な図形を指導する。線対称な図形とは,ある直線を折り目として折ったとき,ぴったり重なる図形をさす。また,点対称な図形とは,一つの点を中心にして 180 度回転したときにぴったり重なる図形をさす。
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説【算数編】p.52 ※下線は筆者加筆
以上のことから、第6学年の対称な図形の学習では、ある直線(対称の軸)や一つの点(対称の中心)などの基準における図形の構成要素の位置関係に着目することが重要になります。また、線対称な図形と点対称な図形は、それぞれ似ている性質を持っているため、これらを関連させ、統合的・発展的に考察することも重要になります。
よって、本単元における学習を関連付ける着眼点を子供の言葉でいえば、
・対称な図形について、どのようなところに着目するのか?
・線対称な図形と点対称な図形では、どのようなところが似ているか?
となると考えました。
なお、「ぴったり重なる図形」という表現からも分かるように、単元の入り口では、とくに第5学年の「合同な図形」の学習が大きく役立ちます。このように、学年を超えた学習の関連についても意識して単元を計画しました。

