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「コグトレ」で身体感覚を育てよう〔Ⅲ人の身体と自分の身体(動きをまねる)〕#18【ダウンロードプリント付】

連載
子どもたちの認知機能を高める 教室コグトレ
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立命館大学教授・一般社団法人日本COG-TR学会代表理事

宮口幸治
「コグトレ」で身体感覚を育てよう〔Ⅰ自分の身体(身体を知る)〕#1ダウンロードプリント付 バナー

「コグトレ」の身体面のトレーニング(認知作業トレーニング)の18回目は、より多くの情報に注意を払い、様々な反応パターンを予測、記憶し、適応する力を養う「Ⅲ人の身体と自分の身体」のなかの〔動きをまねる(基礎模倣)〕にチャレンジしましょう。「コグトレ」とは、宮口幸治先生たちが開発した「コグニティブ(認知)機能」に着目したトレーニングのことで、身体面、学習面、社会面の3方面から包括的にトレーニングする特徴があります。本連載では、身体面のトレーニング(認知作業トレーニング)を基にして身体的不器用さの改善を図るトレーニングを紹介します。ダウンロードプリントを活用して、ぜひ試してみてください。

監修/立命館大学教授・宮口幸治

認知作業トレーニングとは

コグトレの認知作業トレーニングは、自分の身体のボディイメージを高める、物を扱う能力を高める、他者との関係の中で、多くの情報に注意を払い身体の適応力を高めるなど、身体的不器用さの改善を図るトレーニングです。下の表のように「Ⅰ自分の身体」「Ⅱ物と自分の身体」「Ⅲ人の身体と自分の身体」など3つのプログラムから成り立っています。

認知作業トレーニングプログラム

身体的不器用さ(以下、不器用さ)をもつ子どもは、小学生では約5% 存在すると言われています。不器用な子どもの特徴は、物によくぶつかる、ボールをうまく投げられない、物をよく壊す(手先が不器用)、姿勢が悪い、力加減ができない、じっと座っていられない、左右が分からないなどです。この子たちは、運動やスポーツが苦手だったり、身体や手先がうまく使えなかったりするだけでなく、不器用さが自尊感情の低下や周囲からのいじめの原因となることも報告されています。そのような不器用さを改善するトレーニングが、コグトレの「認知作業トレーニング」です。いわば、体育の特別支援教育とも言えるでしょう。「認知作業トレーニング」は、グループで実施することが原則となっています。

今回は、「Ⅲ人の身体と自分の身体」のなかの〔動きをまねる〕の「基礎模倣」(静止姿位/両上肢)の課題を紹介します。

〔動きをまねる〕は、「基礎模倣」「関係模倣」「動作模倣」の3つのカテゴリからなります。相手の姿勢を記憶して模倣することで、静的、動的な動作の記憶方法を学びます。相手を注意深く観察することにより、身体を使った作業や仕事を身に付けることに役立ちます。

また、〔動きをまねる〕トレーニングは、記憶の容量が必要になり、記憶の力を鍛えます。模倣のプロセスは、ボディイメージの生成に不可欠です。ボディイメージを共有することによって、他者を理解し、共感することにもつながります。今回は「基礎模倣」(静止姿位/両上肢)を試してみましょう。

〔動きをまねる〕の「基礎模倣」(静止姿位/両上肢)にチャレンジ!

ねらい

静的な動作の記憶方法をトレーニングします。また、相手を注意深く観察することにより、身体を使った作業や学習を身に付けることに役立ちます。

進め方「基礎模倣」(静止姿位/両上肢)

※課題シートの図を参照

  1. 教師は、子どもたちが模倣する静止姿位(下のイラスト参照)を提示します。
  2. 子どもたちは提示された姿位を見ながら正確に模倣します。
  3. 正確に模倣することができたら、次のステップに進みます。次のステップは、教師が静止姿位を5秒間提示します。
  4. 子どもたちは、提示された姿位を記憶します。
  5. 教師は姿位をやめ、基本姿位(気を付けの姿勢)に戻します。
  6. 子どもたちは、記憶した姿位を模倣します。
  7. 子どもたちが模倣した姿位が、正解かどうかを伝えます。

※模倣は、鏡のように向かい合った姿位を模倣する非交差模倣と相手の立場になって同じように模倣する交差模倣に分かれます。コグトレでは、交差模倣に統一します。
※子どもたちに模倣させる際は、教師がOKを出した後に一斉に行います。

課題シート

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