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一年生の自由課題に「大字(だいじ)」を指導する意図とは

特集
空き時間向けミニ課題集 ー準備もマルつけも不要!ー

準備やマル付けがいらない、ちょっとした空き時間にも使える課題をご紹介します。漢数字「一・二・三」などの代わりに使われる、「壱・弐・参」などの漢字「大字(だいじ)」。これを書かせることで、空き時間を調整するとともに、漢字がますます大好きな子どもを育てることができます。

執筆/神奈川県三浦市教育委員会教育研究所・鈴木夏來

自由課題 大字

「大字(だいじ)」とは

一万円札の「一万円」は、「壱万円」と書かれています。「伍仟圓」「参萬圓」といった表記を神社や祝儀袋などで見たこともあるかと思います。漢数字等の代わりに使われる難解な漢字のことを、「大字」と言います。本来、カタカナとの混同を避けるために、あるいは偽造防止のために大字は使用されてきました。

しかし近年、大字は漫画やアニメ、テレビゲームやトレーディングカードの世界でもよく見られるようになりました。ちょっと難しそうに見えるところも、魅力なのでしょうか。大字は子どもたちにとって、格好良くて身近な漢字なのです。これを利用しない手はありません。

自由課題・大字イラスト
イラスト/宇和島太郎

この大字、時間を持て余してそうな子に書かせてみませんか? 国語の作文、生活科の探検・観察カード、連絡帳などを書かせる場合など、あらゆる場面で空白の時間は生まれています。ある子が筆記用具を準備している間に、速い子は板書を写し終えているのではないでしょうか。そうした子に、負荷の高い「数字の代わりに大字を書く」という課題を与えてみるのです。恐らく、喜んで挑戦するでしょう。大字は画数が多いので、書き写すのに時間がかかります。これによって、ほかの子どもたちとの時間調整が可能になります。

大字は、大人にとっても難しい漢字ばかり。まして一年生には難しいのでは? と思うかもしれません。しかし、漢字に興味を持っている今、この時期こそ「適齢期」なのです。

大字指導のしかた

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