連載マンガ「いじめと戦う!プロの対応術」第1話を公開中!

あなたのクラスに「いじめ」はありますか? 真摯に内省するならば、力量の高い先生ほど、「絶対にない」と言い切る方は少ないのではないでしょうか?
いじめられた子供が自殺するという痛ましい事件が後をたちません。最近では、東京都町田市の6年生女児に関する報道に、全ての先生方が心を痛めたことでしょう。GIGAスクール構想の先進事例として子供たちに配られたタブレット端末のチャット機能が、陰湿ないじめの手段として使用されたとされています。
このように時として子供たちの命を奪う「いじめ」は、日々の確かな学級経営によって予防すべきです。それでも起きてしまった場合、一刻も早く事実確認をし、適切に対応、解決しなければなりません。そこには、プロとしての具体的でリアルな対応術が求められます。
そこで今回、1人でも多くの子供たちの命を守れればという願いを込めて、対応術について解説する連載マンガ 『 マンガで解説 いじめと戦う! プロの対応術』をスタートさせました。現在、第1話 計41ページを、一挙公開中です!

いじめ対応実践の第一人者、千葉孝司先生(北海道公立中学校)監修のもと、『江戸城再建』等の作品があるビッグコミック連載作家・黒川清作先生による、渾身の描き下ろしでお届けします。
物語はごく普通の公立小学校で開幕。異動早々5年生の担任を任された教員4年目の広瀬まどかが、先輩教師のレクチャーを受けながら、学級で発覚したいじめを解決するために行動を開始します。
マンガの後には、毎回、千葉孝司先生によるポイント解説文がついており、より深い学びを促します。
例えば、第1話では…「いじめ指導の基本的な流れは、事実の確認 → 加害者への指導 → 被害者への謝罪 → 傍観者への指導 です」としたうえで、各指導段階について丁寧に解説していきます。

主要登場キャラクター紹介

広瀬まどか(25歳)…このマンガの主人公。新しい勤務校に異動してきたばかりの若手女性教員。教員生活4年目。5年生の担任を任されてやる気満々だが、転任早々自分のクラスにいじめを発見し、思い悩む。

茨木耕司(39歳)…いつも職員室のすみっこでぼーっとしていて影の薄い謎の中堅教師。6年生担任。5年2組でのいじめの発覚をきっかけに、まどかたちに「子どもを守る、間違えないいじめ対応」についてレクチャーする。一見さえないが、よく見るとイケメン寄りのルックス。独身。

大島慶子(25歳)… まどかの同期で4年生担任。明るくさばさばとした男っぽい性格。茨木をなんとなく憎からず思っていて、まどかとつなぐ役割を果たす。

大泉純一郎(51歳)…まどか、慶子、渡辺の勤務校・葵崎小学校の教頭。温厚な性格で実力も人望もあるのだが、いろいろな意味で古い考え方から抜け出せない「大ベテラン」。

渡辺 拓(24歳)…3年目の若手男性教員。同じく5年生担任。爽やかさと明るさが持ち味だが、空回り気味で実力も心構えもまだまだ。表面上は落ち着いて見える彼のクラスにも、水面下で根深いいじめが……。物語後半、間違った対応を連発。

怒濤の展開と大きな感動が待ち受ける3話以降のストーリーは、単行本『いじめと戦う!プロの対応術』でお楽しみ下さい。
単行本『いじめと戦う!プロの対応術』好評発売中です!

監修・解説/千葉孝司●ちば・こうじ。1970年北海道生まれ。公立中学校教諭。ピンクシャツデーとかち発起人代表。いじめ防止や不登校対応に関する啓蒙活動に取り組み、カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努める。著書に「WHYとHOWでよくわかる!いじめ 困ったときの指導法」「WHYとHOWでよくわかる!不登校 困ったときの対応術」(ともに明治図書出版)等がある。
マンガ/黒川清作●くろかわ・せいさく。漫画家。1981年千葉県館山市生まれ。「ビッグコミック&オリジナル合同新作賞」で入選受賞後、「ビッグコミック増刊号」(小学館)にて読み切りの掲載を経て、2019年6月より「ビッグコミック」にて連載デビュー作となる『江戸城再建』を連載。単行本全3巻、好評発売中。