小3らくらくUnit 8「What’s this?」⑤【モトヨシ先生のスライドde外国語活動】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語活動」。今回は、Let’s Try! 1 Unit 8「What’s this? これなあに?」第5時の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材ひとつで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学准教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学校3年生の「Let’s Try! 1」のUnit 8「What’s this? これなあに?」全5時の5時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
【本時の目標】
クイズ大会をしよう!
【単元のゴール】
クイズ大会をしよう!
【単元の目標】
〇外来語とそれが由来する英語の違いに気付き、身の回りの物の言い方や、ある物が何かを尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。(知識及び技能)
〇クイズを出したり答えたりし合う。(思考力、判断力、表現力等)
〇相手に伝わるように工夫しながら、クイズを出したり答えたりしようとする。(学びに向かう力、人間性等)
【言語材料】
〇What’s this? Hint, please. It’s (a fruit). It’s (green). It’s (a melon). That’s right.
〇it, hint, sea, 動物 (elephant, horse), spider
[既出]I like (blue). Do you like (blue)? Yes, I do. / No, I don’t. No. Sorry. 数(1〜30)、果物・野菜、飲食物、動物、色、形、状態・気持ち、what, is, this, please
本時の流れ(例)
- 挨拶
- めあて
- チャンツ(ノーマル版、スピードアップ版)
- 持っている動物は何かな?
- クイズ大会
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
②めあて
本時のめあてを確認しましょう。
③チャンツ
これまでに行ってきたチャンツです。
④持っている動物は何かな?
この活動は2時目に行っています。クイズ大会に向けてウォームアップとして行ってもいいでしょうし、学級規模や各グループのクイズの数にもよるので、実施するかしないか含めて状況に応じて活用してください。活用する場合は、前時より若干のルールを加えて行うとよいでしょう。
2時目に行った時は、白いカードのみを使いましたが、今回は黄色のカードを何十枚か入れておきましょう。白いカードは1点、黄色いカードは2点とします。若干のルールの変更で児童も楽しんで活動することができます。
⑤クイズ大会
前時に考えたクイズをグループ毎に発表させましょう。発表前にもう一度グループで練習する時間を取るとよいと思います。また、前時にも「相手に伝わるように工夫する」部分を児童に考えさせているので、言葉だけでなくジェスチャーなども必要であれば付け加えるように伝えましょう。
クイズ大会の発表のしかたはいろいろ考えられます。いくつか紹介しますので実態に合った方法で行ってみてください。
●グループ1から順番に発表していく。どのグループでも回答可とする。
●学級を2つに分けて、クイズを発表する番と回答する番に分けて進めていく。
●どのグループも回答できるように、回答はホワイトボードもしくはオクリンクの受付ボックスに提出させる。
●クイズを多く考えているグループがある場合は、そのことを考慮して順番を決め、クイズ大会を行う。
●グループ1がクイズを発表する場合、グループ2が答えを考える。グループ2が間違えたら、回答するチャンスはグループ3に移る。
●点数を与えてグループで競いながらクイズ大会を楽しむ。
専科で英語を教えていた時は、一番多い時で25学級の指導をしていたことがあります。そうすると学級の実態は様々です。どの学級も同じように指導することも多いですが、活動によっては実態に応じて学習形態を変えることもあります。また、発表に関して元気で積極的な学級もあれば、大人しい児童が多い学級もあります。その場合は、挙手させるだけでなくこちらから指名することもあります。
学級の実態は学級数分だけ違うのが当たり前であると考えています。そう考えるとアプローチのしかたを指導者は複数もっていなければ対応できません。どのアプローチで授業を進めればそのクラスにとって最適解なのかを判断することは、教師の指導力とも言えます。クイズ大会をするにしても、上記のやり方以外にも様々な方法が考えられます。どの方法で行うと、そのクラスの児童が達成感を味わい学習を進めることができるか、是非考えてみてください。
●相手に伝わるように工夫しながら、クイズを出したり答えたりしようとする。(学びに向かう力、人間性等)について評価しましょう。
⑧ふり返り
本時のめあてからふり返りを行いましょう。単元を通じた児童の成長の称賛や児童同士の相互評価を全体で共有しましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科准教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子