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夏休みに強化しよう!「教師の英語力」をつける3つの近道

特集
教師の夏休み特集:研修活用・自己研鑽・過ごし方のヒント

神奈川県公立小学校教諭

長沼久美子
英語の授業を想像する先生

漠然と勉強しても効果は見えづらいですが、例えば発音に絞って毎日練習すれば、短期間でもかなり上達したと感じられます。授業で求められている英語のレベルをつかみ、夏休みを利用して、英語力を磨いてみましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・長沼久美子

ピンポイントの対策で不安を取り除こう

英語の授業に関するアンケート調査を実施したことがあります。英会話ができない自分に教える事ができるのか、不安に思う声が聞こえてきました。そして多くの先生が、英語の発音に自信がもてず、そこがネックになっていることが分かりました。

これから始まる小学校英語は、「話す」「聞く」が中心。英会話ができなければいけない、きれいに発音しなければならない等、思ってしまいがちです。しかし、授業で使うフレーズは限られており、実際は、簡単な英語しか使いません。それをしっかりと理解して、ピンポイントで対策をすれば、不安を取り除くことが可能です。

今回は、夏休みを使って授業で生かせる英語力を伸ばすために、3つのポイントを紹介します。

  1. 中一・中二の英語を振り返る。
  2. それっぽい発音を身に付ける。
  3. クラスルームイングリッシュをチェックする。

「9月からの英語の授業、ちょっと楽しみ」そんなことをイメージしながら、取り組んでみてください。

1 中一・中二の学習を振り返る

小学生に聞かせる内容として、難しい英語はふさわしくありません。では、どのようなレベルならよいのでしょうか。実際には、中学1年から2年程度と言われています。

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という、語学レベルを客観的に測る枠組みがあります。低い方から、A1、A2、B1、B2、C1、C2の6つのレベルに分けられており、近年は日本でも、語学レベルを測る指標として使われています。中学卒業程度でA1上位レベル(英検3級程度)、高校卒業程度では、A1上位レベルからA2下位レベル(英検準2級程度)に到達している割合が多いとされています。

CFER
CFERのレベル図

小学校英語は、一番難しい六年生の内容でも、A1の下位レベル程度(英検5級程度)。このように考えると、私たちが昔習った中一、中二程度の英語の簡単なフレーズや文章を使って授業を進めることができます。

中一中二レベルを思い出すために、本やでドリルを買ってきて取り組む方法があります。不安に思うほど難しくないことが分かります。また、NHKのラジオ番組(基礎英語)を聞いたり、子ども向け英語番組を視聴したりすることは、おすすめです。

先生と子どもが英語で会話している様子

2 それっぽい発音を身に付ける

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