避難訓練の事前指導・事後指導どちらも大事

コロナ禍の今だからこそ、防災意識を忘れずにいることが大切です。ここでは、避難訓練の前後で子供たちに指導をするポイントを紹介していきます。

執筆/東京都公立小学校教諭・桐川瞳

避難訓練前後の子供たちへの指導
イラストAC

いつ起こるか分からない地震と火災

新型コロナウイルスの影響は大きく、学校行事や指導計画に大きな影響を及ぼしています。しかし、地震や火災はいつどこで起きるかわかりません。

こんなときだからこそ防災意識を忘れずにいることが大切です。3密を避けなければいけない状況の中、学校によって避難訓練の行い方はさまざまだと思います。そこで今回は避難訓練の前後で子供たちに指導をするポイントを紹介していきます。

学校の教育計画には避難訓練のページがあることが多いでしょう。まずはそれを熟読しましょう。

先生が子供たちに的確に指示を与えることが、命を守るためには不可欠です。また、情報を得るためには放送をよく聞き、どのように避難するのかを判断しなければなりません。出火場所や状況に合わせて避難経路が変わることもあるでしょう。「自分の教室にいたときは」、「理科室にいたときは」、「休み時間のときは」など、状況に合わせたシミュレーションを事前に行っておきましょう。

また、避難訓練時に使用する、非常放送の位置や使い方も、担当の先生に聞いて確認をしておきましょう。いつ起こるか分からない事態に対応できるようにするために、まずは先生が準備をしておきましょう。

避難時の指導ポイント

地震でも火災でも、校庭に避難することが多いと思います。避難時に最も気を付けなければならないのは、「落ち着いて行動する」ということです。

先生だけでなく、子供たちも、状況に合わせて自分の身を守るために行動を判断していかなければなりません。

事前指導では、先生が一方的に話すだけでなく、いろいろな場面を想像させて行動を考えさせるとよいでしょう。その話の中で、避難時のポイントを整理していきましょう。「おかしも」や「避難行動のキーワード」の意味を考え、適切な行動を心がけられるようにしていけるとよいですね。

具体的に指導するための工夫をしよう

学校で避難訓練が十分に行えない場合は、学級指導で徹底する必要があります。避難経路を写真や動画で撮影して見せたり、実際に机の下に潜ってみたりして、行動の仕方を一緒に確認します。

子供の実態に合わせて、地震や火災による被害の様子を写真などで紹介し、災害の恐ろしさを実感させ、防災意識を高めるのもよいでしょう。

避難訓練は災害だけでなく、不審者対応の訓練などもあります。避難訓練は年に何度もありますが、その一回一回に真剣に取りくみ、マンネリ化しないように指導の仕方を工夫していきましょう。

ふり返りの時間が大切!

避難訓練後、教室に戻ったらそのまま授業をすることが多いのではないでしょうか。避難訓練はふり返りこそが大切です。子供たちの行動の様子をふり返り、評価しましょう。課題があるのならば毅然とした態度で指導しましょう。学んだことを次の避難訓練で生かしていくような流れをつくっていきましょう。

『教育技術 小三小四』2020年9月号より

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