【診断テストで見える】わかり合いやすい人、わかり合いにくい人がいる理由と、理解し合うための方法を考えよう~わかる!つくれる!人間関係~

「この人とは話が早いのに、あの人とはなぜかかみ合わない」と、教室の子供や職員室の同僚、保護者とのコミュニケーションで戸惑ったことはありませんか?
本連載では、伝統的な道徳的思想「五常思想」を基にした行動特性を使い、人によって異なる“普通”の違いに焦点を当て、人間関係のすれ違いがなぜ起きるのかをわかりやすく解説します。画面上でクリックするだけで結果がわかる「行動スタイル診断」をご用意しています。自分や気になる相手の行動傾向を4タイプからチェックし、コミュニケーションをスムーズにするための第一歩を踏み出しましょう!
執筆/氏家将廉(うじいえ・まさかど)
――【全5回】わかる!つくれる! 人間関係 Vol.1――
目次
人によって「普通」は違う
「この人とは話が早いな」
「なぜか、この人とは話がかみ合わないな」
そんなふうに感じる相手はいないでしょうか。
例えば教室で、
「まずやってみよう!」
と声を掛けたとき、すぐに動く子もいれば、
「何のためにやるの?」
と理由を確認してから動く子もいます。
これは子供に限りません。
職員室の同僚や保護者とのやり取りでも、少し話しただけですぐにわかり合える人もいれば、丁寧に説明しているのに、なぜか話がかみ合わない人もいます。
こうした違いが生まれる理由の一つは、人によって「普通(当たり前)」の基準が違うからです。
「まずやってみる」人からすれば、なかなか動かない人は「やる気がない」ように見えるかもしれません。
逆に、「考えてから動く」人からすれば、
「どうして、よくわからないまま始められるんだろう?」
と不思議に思うでしょう。
どちらが正しい、間違っているということではありません。
自分にとっての「普通」が、相手にとっても「普通」とは限らないのです。
五常思想を基に、4つの行動スタイルを見てみる
この連載で、人の行動の違いを見る土台としているのが「五常思想」です。
これは、「仁・義・礼・智・信」という、人として大切にしたい五つの徳のことです。儒教とともに日本に伝来し、聖徳太子がつくった「冠位十二階」にも組み込まれるなど、古来より日本でも大切な価値観とされてきました。

この考え方を基に、この診断では普段の行動に表れやすい特徴を、4つのタイプから見ていきます。
大きく分けると、
「仁」――支えるタイプ
周りの人や状況を見ながら、相手を支えようとする。
「義」――行動するタイプ
自分の考えを持ち、決めたら行動に移そうとする。
「礼」――つながるタイプ
人と関わったり、気持ちを表したりしながら場を楽しむ。
「智」――考えるタイプ
自分なりに見て、考えて、納得してから動こうとする。
という4つです。
五常思想の「信」とは、その他の4つの徳を積むことで最終的に得られる、「信頼」や「信用」ですので、このタイプ分けの中に入れるのは適切ではないでしょう。
まず自分、次に身近な人を診断してみよう
では、実際に診断してみましょう。
まずは、自分自身について10の質問に答えてみてください。
診断結果が出たら、
「確かに、こういうところがあるな」
「ここは少し違うかもしれない」
と、普段の自分と比べてみましょう。
次に、身近な人を一人思い浮かべて、もう一度同じ10問に答えてみてください。
クラスの子供でも、同僚の先生でも、保護者でも構いません。
「話しやすい」と感じる人でも、「なぜかかみ合わない」と感じる人でも構いません。
自分と相手は、同じ結果になるでしょうか。
それとも、違う結果になるでしょうか。
