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子供たちと読みたい 今月の本#18 こんなお仕事どうですか

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子供たちと読みたい 今月の本
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子供たちといっしょに読みたい 今月の本 
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石橋幸子
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全国SLA学校図書館スーパーバイザー・石橋幸子先生にすてきな本を紹介していただく連載です。18回目のテーマは、「こんなお仕事どうですか」。子供のときには、「将来、何になろうかな?」「こんなお仕事に就きたい!」といろいろな夢が膨らみます。また、何もイメージしていない子供も少なくないでしょう。子供たちが、仕事を身近に感じるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。キャリア教育などのときにも活用できそうです。子供たちの1人読み、先生が読む、読み聞かせなど学級の実態に合わせてください。

監修/全国SLA学校図書館スーパーバイザー・石橋幸子

学校図書館の様子

絵本

建物や絵本をつくる過程が分かるお話、お巡りさんが休日に何をしているのかが分かるお話、お仕事をしている横断歩道の白線たち、仕事とは何なのかなどの絵本があります。絵本を通して仕事を身近に感じてください。

『もぐらけんせつ りすさんいっかの木のおうち』

『もぐらけんせつ りすさんいっかの木のおうち』作/長崎真悟 童心社刊(発行:2023年)

作/長崎真悟 
童心社刊(発行:2023年)

町の工務店「もぐらけんせつ」が安全第一で工事を請け負います。今日は、りすさん一家が相談にやってきました。ショベルカーやブルドーザーなど、かっこいい重機たちが大活躍。建物ができていく過程を、絵で見て楽しめるお話絵本です。

石橋先生のおすすめポイント
2023年に第1巻が出版された『もぐらけんせつ』はすでに第3巻まで出ています。作者の長崎真悟さんが大好きな重機が活躍するお話で、働くモグラのキャラクター性が豊かなうえに、細かな絵の場面も多いので、さっと読み聞かせるか、途中まで読んであとは子供たちが自分で読めるように配慮したいものです。
表見返しにそれぞれの巻で活躍する「はたらくくるま」のイラストと解説がありますから、必ず紹介してください。裏見返しには「こうじほうこくしょ」。左下に工事責任者のサインと拇印(モグラの手形)があるのも教えておくと楽しめますよ(低中学年向き)。

『おまわりさんのきゅうじつ』

『おまわりさんのきゅうじつ』文/中川ひろたか 絵/村上康成 Gakken刊(発行:2025年)

文/中川ひろたか 絵/村上康成 
Gakken刊(発行:2025年)

いつも皆を助けてくれるかっこいいおまわりさんや消防士さん。休みの日には何をしているのかな? 園長先生やお医者さん、パン屋さんは? 子供たちの周りで働く大人たちの、仕事の日と休みの日の違いをユーモラスに描きます。働く大人たちの姿がたくさん描かれています。働くってどんなこと? お仕事の導入としても最適です。

石橋先生のおすすめポイント
標題紙(書名が書いてあるページ)の右ページからお話が始まります。6種の仕事に就く大人が登場します。最後の1人以外は同じパターンで進みますので、仕事をしている場面を読み聞かせ、休みの日にしていることを当てさせると盛り上がります。お巡りさん、消防士さん、パン屋さん、それぞれ休日にしていることを見せて子供たちの表情を見ていると読み手もこころうれしい気分になりますよ。
そして、最後のぼくの話。これが素敵なので、最後まで全文読み聞かせでもよいし、「最後は自分でどうぞ」のやり方もおすすめです(低中学年向き)。

『ならんでみせます!』

『ならんでみせます!』作/はしもとえつよ BL出版刊(発行:2025年)

作/はしもとえつよ 
BL出版刊(発行:2025年)

「どんなときでも しっかり ならんで みせましょう!」。人々のため、今日もしっかり道路に並ぶ「しろいせん」たち。歩行者用信号機のない道路で、人々を安全に、反対側へ渡すのが、しろいせんたちの仕事です。子供たちが、横断歩道を安全に渡るのを見て、うれしくてたまりません。ところがある日、道路を渡らない子が現れて……。

石橋先生のおすすめポイント
小学3年生と小学5年生と大学生に読み聞かせをしました。同じように読みましたが、それぞれ反応が違って、読み手としても大変面白かったです。反応は異なりましたが、作者の細かな工夫や伏線に気付いて再度じっくり読みたくなるのは子供も大人も同じです。
表紙と裏表紙で一幅の絵になっているので、まずそれを見せます。見返しもクイズになっていたり、登場人物(白線です)がユーモアたっぷりに紹介されたりしていますが、そこをじっくり見せるか否かは読み手に委ねたいと思います。標題紙からお話が始まっていますから、ゆっくりめくってくださいね。あとは聞き手の表情を見渡しながらの全文読み聞かせをおすすめします(全学年向き)。

『絵本ってどうやってつくるの?』

『絵本ってどうやってつくるの?』作/ダニエル・ナップ 訳/若松宣子 ほるぷ出版刊(発行:2025年)

作/ダニエル・ナップ 訳/若松宣子 
ほるぷ出版刊(発行:2025年)

ネズミのコンラートが絵本のつくり方を教えます。絵本は、完成するまでに、とっても時間がかかります。作家がじっくりお話を練って、イラストレーターがラフをつけて、編集者がチェック。ブックフェアや企画会議、契約書に印税、台割にラフ……、絵本ができるまでを絵本にしました。お話のアイデアづくりから、書店で売られるまで、しっかり解説しています。

石橋先生のおすすめポイント
表紙を見せたら、見返し部分にかかるカバーを見せて、この絵本のガイド役、ネズミのコンラートの吹き出しを読むとよいでしょう。見返し、奥付、各場面での案内があり、最後にはフォントの解説までしてくれるキャラクターです。
作者がお話のアイデアを考えるところから絵本づくりが始まります。イラストレーター、出版社、編集者、印刷、製本、配送の場面と、部分的に読み聞かせたり絵を見せながら説明したりすると大まかな流れが子供たちにも理解できます。そのうえで、自分で絵を見ながらじっくり読めば、普段手にしている絵本や本への愛着が増すことでしょう。本をつくる過程は先生方も知らない世界かもしれません。一緒に「こうやって多くの人が関わって完成するんだね」と共感し合えたら素敵ですね(中高学年向き)。

『しごとってなんだろう』

『しごとってなんだろう』作・絵/細川貂々 講談社刊(発行:2024年)

作・絵/細川貂々 
講談社刊(発行:2024年)

心をテーマに数多くのベストセラーを描いた、細川貂々氏による、「こころってなんだろう」シリーズ第3弾。「しごと」とは、私たちにとって何なのか。かわいい漫画と直筆のやさしい書き文字で分かりやすく教えてくれます。

石橋先生のおすすめポイント
仕事のせいで約束を破ったお父さん。でも「ごめんね」も言わない。子供たちは「仕事って何?」と思います。仕事って何なのか。どうやって仕事をすればよいのか。そんな子供たちの疑問に答える絵本ですから、絵を見せながらあらすじ紹介をして、後半の31ページくらいからは自分で考えながら読めるように声をかけてください。
仕事や自分の生き方を考えるヒントが分かりやすい言葉で載っているので、全文を読み聞かせて思ったことや気付いたことを発表し合うのも学校図書館ならではの読書方法です(全学年向き)。

『みえないおしごと』

『みえないおしごと』作・絵/とくながけい 中央公論新社刊(発行:2025年)

作・絵/とくながけい 
中央公論新社刊(発行:2025年)

作者のとくながけいさんが想像した“見えないおしごと”は、さて何でしょう。身近で見慣れたいろいろなものが、まさかの中身! 例えば、歩行者用信号機の中では、一体誰が働いているのでしょう。自由でユニークなアイデア、水彩や色鉛筆を組み合わせたノスタルジックなタッチと巧みな構図で、新たな視点が楽しめます。書店員が選ぶ絵本新人賞2025大賞&絵本専門士賞ダブル受賞作。

石橋先生のおすすめポイント
最初のページの「きょうもまちはみえないがんばりであふれてる」を読み聞かせます。次に信号機、回転寿司、水道とページをめくって見せると、この絵本の魅力と作者の意図が子供たちに見えてきます。読み手が好きな場面を紹介するのも一手だと思います。どの仕事もくすっと笑ってしまいますが、私が特に好きなのは「扇風機」「コンロ」「船」。
子供たちだったらまねっこして他にも「みえないおしごと」を考えるかもしれません。そんな読書活動も学校図書館ならではの楽しみですね。最後の4コママンガも忘れず紹介してください。最初からまたページをめくってみたくなりますよ(全学年向き)。

図鑑

様々な仕事や今まで続いてきた昔の仕事の秘密を探る図鑑があります。好きなことから調べる逆引きが載っている図鑑では、好きなことからつながる仕事が分かります。キャリア教育や調べ学習などに活用してください。

『しごとたんけん図鑑』

『しごとたんけん図鑑』監修/町山太郎 世界文化社刊(発行:2025年)

監修/町山太郎 
世界文化社刊(発行:2025年)

子供に身近な「食べもの」「生きもの」「のりもの」「おしゃれ」「ものを作る」「人とかかわる」の6章構成、「好きなこと」から逆引きできる職業図鑑。60種以上の職業の仕事道具や服装、1日の行動をリアルな写真で紹介。著名人のインタビューも多数掲載しています。巻末に「しごとたんけんうらない」付き。

石橋先生のおすすめポイント
「もくじ」も本文も2年生で学習する程度の漢字が使われていて総ルビです。項目も好きなこと別の章立てで、低学年の子供が1人でも読めるように作られています。このような図鑑は、友達と一緒に見ても楽しいですね。どの仕事も4ページにまとめられていますので、誰か1人のページを見せて、この図鑑の見方を教えるとよいでしょう。
自分が気になる仕事のページから見ること、写真と絵がたくさんあるのでよく見て、インタビューに答えているところを読むと仕事の魅力や楽しいことが分かることなどを伝えて、あとは1人で、または誰かと一緒に見るように声かけしてください(中高学年向き)。

『仕事の歴史図鑑 今まで続いてきたひみつを探る ①くらしを守る仕事・ささえる仕事』

『仕事の歴史図鑑 今まで続いてきたひみつを探る ①くらしを守る仕事・ささえる仕事』監修/本郷和人 くもん出版刊(発行:2021年)

監修/本郷和人 
くもん出版刊(発行:2021年)

昔から続いてきた「くらしを守る仕事・ささえる仕事」の秘密を探ります! 子供たちに身近な職業や人気の職業がいつごろ始まり、どのように進歩・変化し、受け継がれてきたのかを図解するシリーズ。その仕事に就く方法や給料、社会や文化とのつながりも紹介します。

石橋先生のおすすめポイント
「くらしを守る仕事・ささえる仕事」ということで消防士や学校の先生などが登場します。警察官は与力(よりき)・同心(どうしん)、医者は薬師(くすし)と名称が違うこと、薬師は奈良時代、飛脚は江戸時代のように時代背景があることを実際のページを見せながら紹介すると分かりやすいです。「どうしたらなれる?」はその時代の社会情勢や人々の考え方がよく分かりますし、「現在は?」はその仕事の未来についても書かれているので、子供にとっても興味深いと思います。歴史を学ぶ高学年の子供に手渡したいシリーズです(高学年向き)。

読み物

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