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小学校の始業式は、信頼の土台作りの出発点! 子どもたちの信頼を得るコツとは【若手先生の航海図|学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア#2】

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若手先生の航海図~学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア~
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内田仁志

始業式の日は、とにかくあわただしく、緊張し通しです。何をどこまでやればいいのか、子どもたちに何を伝えればいいのか、戸惑ってしまう方も多いのではないかと思います。そこで今回は、始業式当日に「今、何をすればいいのか」「なぜそれが大切なのか」を、若手教員の目線で整理していきます。

若手先生の航海図|学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア バナー

執筆/環太平洋大学准教授・内田仁志

始業式までは職員室で待つのが仕事!

まず、大前提として押さえておきたいことがあります。

始業式が始まるまで、担任は教室に行きません。

理由はシンプルです。子どもたちは、まだ「誰が担任か」を知らないからです。担任発表は、始業式の中で校長先生から正式に行われます。前回の記事、始業式までの準備で詳しくご紹介しましたが、始業式の当日には、とにかく子どもたちを迷わせないことが重要です。
最低限、次の3つだけは確実にできているのを確認します。

  1. 玄関の靴箱に名札を貼る
  2. 机に名札を貼る
  3. ロッカーに名札を貼る

これだけ決まっていれば、子どもは迷いません。逆に、ここが決まっていないと、教室に入った瞬間から不安が生まれます。

当日の朝は、職員室で待機します。周囲の先生方は、電話対応、配付物確認、打ち合わせであわただしく動いています。その様子を見て、焦るかもしれません。

でも大丈夫。今は、「待つこと」があなたの仕事です。

始業式とは

始業式のときに、多くの学校では「着任式(新任式)」があります。人事異動で来た先生、新しく採用された先生を、子どもたちに紹介する式です。

校長先生から「新しく来られた〇〇先生です」と紹介され、簡単なあいさつをするのが一般的です。
自分の名前、好きなものや趣味などの簡単な自己紹介、そして抱負を手短に話しましょう。

その後、いよいよ始業式が始まります。

【始業式の主な流れ】

  1. 着任(新任)式
    人事異動で来た先生、新しく採用された先生を、子どもたちに紹介します。校長先生から「新しく来られた〇〇先生です」と紹介され、簡単なあいさつをするのが一般的です。自分の名前、好きなものや趣味などの簡単な自己紹介、そして抱負を手短に話しましょう。
  2. 担任発表
    各クラスの担任を、校長先生が順に発表していきます。この瞬間、子どもたちは初めて「この先生が、自分の担任なんだ」と知ります。体育館には、喜ぶ声、ざわめき、期待に満ちた空気が広がります。
  3. 校長先生の講話
    校長先生から、学校経営の方針や学校教育目標が語られます。教職員全員が同じ考えを共有して子どもたちに向かい合うことが大切ですから、是非ともこの話はしっかり聞いておきましょう。

こちらもあわせてご覧ください~離任・着任・入学式 心あたたまる挨拶文例集~

校長先生から、

「〇年〇組担任の先生は○○○○先生です」
その発表の瞬間、子どもたちから一斉に「やったー!!」の声が上がったりします。
これは教員をやっていて「本当に良かった」と感激する瞬間です。みなさんもぜひ、そうなるように普段の学級経営を充実させましょう。

いよいよ子どもたちと合流。最初の学級活動へ

始業式が終わると、あなたは子どもたちの列に合流し、初めて“担任として”教室へ向かいます。
ここからは、あなた一人と子どもたちの時間です。まずはクラスの環境づくりから。落ち着いて学べるように、座席の調整と、教科書などの配布を行いましょう。

  1. 座席の調整をしよう
    子どもたちを不安にさせないため仮に座席は決めておきましたが、実際には子どもたちの体格はさまざま。机と椅子の高さが子どもたちの体格と合っていないことも考えられますから、背の順に整列させ、机と椅子の高さを確認し、適宜交換していきます。机と椅子は6段階のサイズがあり、どうしてもサイズが合わない場合は、教室外の備品と交換もできます。
  2. 教科書・配付物を確実に配付しよう
    最初の日に配るものは想像以上に多いです。子どもたちにとっても、初めて触るものばかりです。何があるのかよく分かっていませんし、「私だけ足りない」は、信頼を一瞬で失いますから、一人ひとりに確実に行き渡っているか必ず担任がその目で確認してください。

開口一番、子どもたちに何を話せばいいの?

さあ、学びに入るための下地は整いました。いよいよ、あなたが担任として、子どもたちに学級経営の第一声を投げかけるときです。特に念頭に置いていただきたいのは、「この先生、好き」と思われることです。子どもたちはみなさんがどんな先生か興味津々、そして「自分のことをどう思っているか」と、高い緊張感の中にいます。だから以下の3点に気を使いつつ、子どもたちの心を解していきましょう。 

イラスト/しゅんぶん


内田仁志(うちだ・ひとし)。
環太平洋大学准教授。栃木県の小中学校で三十余年、子どもたちと向き合いながら学級づくりや国語科の授業に取り組んできました。現場にいる頃から大学や地域の研究会に関わり、先生同士が学び合う場づくりを続けています。現在は、その経験を生かして環太平洋大学独自の教員の実践力養成講座「青年教師塾」を中心に、学生や若手の先生方と一緒に成長できる学びの場を全国へ広げる準備を進めています。専門は国語教育・初等教育。著書に『国語教師のための「反論の技術」入門』(明治図書)、ほか共著も多数。現場の悩みに寄り添いながら、明日の教室で使えるヒントをお届けします。

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