小3外国語活動Unit4「I like blue.」指導アイデア
「外国語活動」授業において、さらに子供たちが楽しみながら外国語に慣れ親しむ活動を考えたいところです。小三のActivityとその他の活動をビジュアル豊かに紹介します。
執筆/沖縄県公立小学校教諭・平良 優
監修/文部科学省視学官・直山木綿子
教材/『Let’s Try! 1』

目次
Unit 4 I like blue. 単元計画(全4時間)主な活動
第1時
①どんな学習をするのかな? バリエ1
②Let’s Chant : I like blue.
③Activity
④Let’s Watch and Think
第2時
①Let’s sing : The Rainbow Song バリエ2
②Let’s Chant : I like blue.
③好きな色を伝え合おう。
④Letʼs Listen1
⑤先生の好き・嫌いなものやことは?
⑥ペアで好き・嫌いなものやことを伝え合おう
第3時
①Let’s sing : The Rainbow Song
②Letʼs Chant:I like soccer.
③好きかな? 嫌いかな?
④好きかどうかを尋ね合おう。
⑤Letʼs Chant:Do you like soccer? バリエ3
第4時
①Letʼs Listen 2
②Letʼs Watch and Think 2
③Let’s Play “Do you like ~?” と尋ねる。
③Activity 2 バリエ4
バリエ1
第1時 どんな学習をするのかな?
活動の流れ
- 誌面14~15ページのパノラマイラストを見て、英語で言えるものを確認していく。
- 誌面14ページの絵の具のイラストに注目させ、教師の好きな色を伝え、“I like ~.”の表現に出合わせる。
アイデア
色を用いて“I like〜.”の表現に出合わせる活動です。色の導入には、いろいろな工夫が考えられます。例えば、教師の服装や持ち物から好みの色を伝えることが考えられます。また、身の回りの物やアニメなどの写真をモノクロで提示し、“What color is it?” と尋ねるクイズをすることもできます。
学級の子供たちの興味・感心に応じて、いろいろな工夫をするとよいでしょう。
バリエ2
第2時 Let’s Sing
活動の流れ
- 音声を数回聞かせる。
- 慣れてきたら音声に合わせて歌う。
アイデア
Let’s Singは、いろいろな活用法があります。ここでは、ステップの工夫の一例を紹介します。
ステップ① 「音声なし」「字幕なし」に設定し、映像だけを見せて、どのような内容かを予想させる。
ステップ② 「音声あり」に設定し、映像を見せずに「聞く」ことだけに集中させる。
ステップ③ 「音声あり」「字幕なし」で映像とともに数回聞かせ、音声に慣れてきたら音声に合わせて歌う。
ステップ④ 「音声なし」「字幕なし」に設定し、カラオケバージョンで歌う。
ステップ⑤ 十分に歌えるようになったら、「字幕あり」に設定し、自然と「文字」に慣れ親しむことができるようにします。
バリエ3
第3時 Let’s Chant
活動の流れ
- 音声を数回聞かせる。
- 慣れてきたら音声に合わせて言う。
アイデア
Let’s Chantの活用法については、Let’s Singのステップと同様に進めることができます。
さて、これまでの外国語活動の授業では、Let’s Chantで十分に表現に慣れ親しませたうえで、その表現を用いてやり取りをさせるという流れでした。しかし、今回の第3時の単元計画は、「④好きかどうかを尋ね合おう。」「⑤Let’s Chant:Do you like soccer?」という、これまでとは逆の流れになっています。
これは、「まずは、やってみる」ということを大切にしているという意図があります。早い段階ですが、自分の思いや考えを伝える言語活動に挑戦させます。そうすると、子供自身が「うまく言えない」「どんな英語だっけ?」という困り感を抱きます。そして子供たちが「もっと練習をしたい」という思いをもったうえでLet’s Chantを行うと、表現を言う練習をする必然性と効果が高まります。
バリエ4
第4時 Activity 2 自己紹介をしよう

活動の流れ
- 「ALTに自分のことを知ってもらうために」という自己紹介をする目的を確認する。
- 自己紹介をする。
アイデア
Unit 1、Unit 2で学習した“Hello.” “I’m 〜.” “How are you?”の表現と、本単元で学習した“I like 〜.” “I don’t like 〜.”を用いて自己紹介をします。
本単元では、これまで、色やスポーツ、果物、野菜を用いて、好き・嫌いなものやことを伝え合ってきました。しかし、自分のことを知ってもらうためには、「本当に自分の好きなものを紹介したい」という意見が上がります。そこで、前もってホワイトボードにALTに紹介したいものを描かせたうえで本時に臨むと、伝えたい思いが高まります。
構成/浅原孝子 イラスト/荻野琴美(オーデザインチャンネルズ)
『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より