三年生に向けた学年末ふり返り~自分の成長を感じ取ろう
二年生も終わりに近付いているこの時期に、一人ひとりがこの1年間でどのような成長をしたのか、ふり返ることが大切です。1年間のふり返りをし、自分の成長を感じることで、三年生に向けての意欲を高めることができるでしょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲一
目次
具体的な場面を示して成長を感じる
4月からの生活を一気にふり返るのは、子供たちにとって難しいことでしょう。さまざまな出来事や行事を思い出そうとしても、記憶が薄れてしまっていることもあります。
1年間をふり返るために、4月からの具体的活動場面を写真や作品、ふり返りカードなど、具体物を用いながらふり返ってみましょう。
具体的な場面から、「がんばったランキング」ベスト3を作成し、学級のみんなと共有するのもよいでしょう。
自分のふり返りだけでなく、友達や家族に認められることも、子供たちの成長につながります。懇談会や学級だよりなどで保護者にお願いするとよいでしょう。
友達と認め合い、自分の変容を知る
子供たちが、次の学年でもがんばろうという意欲をもつことができるように、子供たちのふり返りを生かして、友達同士で認め合うことも大切です。そして、教師も一人ひとりに言葉を贈ったり、賞状にして渡したりするとよいでしょう。
キャリア・パスポートで自分づくり
三学期のふり返りをキャリア・パスポートに記入します。子供が書いて終わりではなく、記入後の教師(大人)の関わりや三年生への引き継ぎ方が大切です。いくつかのポイントを示します。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2021年3月号より