神奈川LD協会 夏のセミナー2023「2年目のWISC-Vの結果を学校現場で活かす-検査結果の解釈と支援-」
- 主催
- 神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
- テーマ
2年目のWISC-Vの結果を学校現場で活かす-検査結果の解釈と支援-
<講師からのメッセージ>
WISCは、学齢児(5~16歳)に使用される代表的な知能検査であり、世界中で使われています。知的能力の個人内差(得意不得意)の特徴を把握できることから、知的障害、発達障害のアセスメントに広く活用されています。米国では2014年より改訂版WISC-Vが使用されており、日本でも2022年2月に刊行されました。WISC-Vの結果の解釈においては、全検査IQ(FSIQ)、および、言語理解(VCI)、視空間(VSI)、流動性推理(FRI)、ワーキングメモリー(WMI)、処理速度(PSI)という5つの主要指標が中心になります。また、これらの解釈を補足するものとして、5つの補助指標があります。
知能検査というと数値が注目されがちですが、実際にはWISCの数値だけでは正しい解釈にたどりつけないことが多く、他検査の結果、および行動観察や背景情報も収集することが不可欠です。また、本来アセスメントというものは、問題(主訴)の原因および対応を明らかにするのが目的であり、WISC-Vも例外ではありません。得点が高いとか低いとかいうことを報告したり、それを教科書通りの何パターンかの解釈に置き換えたりするだけでは、WISC-Vを活用したとは言えないのです。
WISC-Vを活用するためには、得点が意味することを他検査の結果や行動観察、背景情報に照らして正確に読み取るとともに、各種能力のメカニズムや、その日常生活との関係、多くの支援法や補償法を知っている必要があるのです。
そこで、このセミナーでは、FSIQおよび主要指標を中心に、典型的な解釈とそのメカニズム、日常での現れ、支援法・補償法をパッケージ化してお伝えしようと考えています。
<担当講師>
大六 一志 先生(日本臨床発達心理士会茨城支部 支部長)
▼講師プロフィール
博士(心理学)。公認心理師。臨床心理士。臨床発達心理士。特別支援教育スーパーバイザー。東京大学大学院人文科学研究科博士課程心理学専攻修了。東京大学大学院助手、武蔵野女子大学人間関係学部講師、助教授、筑波大学心身障害学系講師、准教授、教授を経て、2016年3月退職。WISC-IV、WISC-V、WAIS-III、WAIS-IV、WPPSI-IIIでは日本版刊行委員を務める。各地で健診委員、巡回相談員、特別支援教育アドバイザー、顧問等。著書・論文多数。
開催期間 | 2023年8月15日(火) |
---|---|
開催地住所 | オンライン |
会場 | Zoom |
参加費 | 5,500円~9,000円(参加区分による) |
開催情報HP |
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2023_information https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2023_dairoku04 |
主催者情報 | 神奈川LD協会 研修会事務局 |
主催者HP | https://kanagawald.org/seminar/ |
主催者メール | info@kanagawald.org |