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7月25日(火)開催の研究会・研修会


神奈川LD協会 夏のセミナー2023「普通級にいる発達障害グレイゾーンの子どもたち-支援教育に診断名はいらない-」

オンライン
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
テーマ

普通級にいる発達障害グレイゾーンの子どもたち-支援教育に診断名はいらない-

<講師からのメッセージ>
このセミナーでは、「診断の有無に関わらず、発達障害グレイゾーンを含めた発達特性」について考えていきましょう。

その理由は「診断がついていないからといって適応がいいわけではない」です。早くから医療や療育を受け診断名をもっている子どもの方が、病院を一回も受診していない子や受診したけど「診断基準をみたさないので発達障害ではありません」と言われた子どもより、適応がいいことはよく見られます。他にも、周囲から見て発達の偏りが明らかでも保護者に困り感が薄く受診してない子どもも、保護者が子どもの偏りを受容できず病院受診を拒否している例も多くあります。

診断名に頼ったサポートをしていると、「病院に行ったことが無い子」や「診断をつけてもらえなかった子」はわがままな子自分勝手な子と扱われやすく、本人だけでなく教師も保護者も疲弊してしまいます。そのため、診断名に頼らず、学校現場でその子自身を理解し対応することが必要になります。

特に、発達障害グレイゾーンの子どもたちは、診断を受けている子どもに比べると一見常識的な行動が多くその特性に気づかれにくいのが特徴です。先生やお友達からの人気者でとても頑張り屋の子が突然理由もなく学校に来れなくなるなどもそのパターンです。

発達障害の診断の有無に関わらず、その子の個別性、発達特性を理解することで学校で行える環境調整や対応の工夫について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

<担当講師>
原田 剛志 先生(パークサイドこころの発達クリニック 院長・児童精神科医)

▼講師プロフィール
専門は児童精神医学と精神療法。福岡大学医学部卒業後、福岡大学病院精神神経科に入局、以来児童思春期畑を歩む。福岡大学病院、旧福岡県立太宰府病院、鹿児島 伊敷病院などの勤務を経て、2011年に児童精神と発達障害を専門としたパークサイドこどものこころクリニックを福岡県福岡市内に開設。2016年に発達障害専門施設としてパークサイドこころの発達クリニックに名称変更し、現在、同クリニック理事長兼院長。成人期までの診察に携わるほか、県内外での講演活動も行う。 著書に『日常診療における成人発達障害の支援 10分間で何ができるか』(分担執筆、星和書店、2020年)や、訳書に『対象関係論の基礎―クライニアン・クラシックス』(共訳、新曜社、2003年)など。

神奈川LD協会 夏のセミナー2023「普通級にいる発達障害グレイゾーンの子どもたち-支援教育に診断名はいらない-」の概要
開催期間 2023年7月25日(火)
開催地住所 オンライン
会場 Zoom
参加費 3,000円~4,500円(参加区分による)
開催情報HP https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2023_information
主催者情報 神奈川LD協会 研修会事務局
主催者HP https://kanagawald.org/seminar/
主催者メール info@kanagawald.org

神奈川LD協会 夏のセミナー2023「学校の「あたりまえ」を見直すことから始める支援-今、目の前にいる子の「わかった!」を目指して-」

オンライン
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
テーマ

学校の「あたりまえ」を見直すことから始める支援-今、目の前にいる子の「わかった!」を目指して-

<講師からのメッセージ>
全ての学校に特別支援教育を必要としている子がいること、全ての教室に読むことの困難を持つ子が複数いるということについては、周知が進んできました。個別の指導計画がたくさんの子について作成され、きっとそこには「読むことに困難が大きい」と書かれている子も多いでしょう。デイジー教科書や学習者用デジタル教科書、ルビつきの業者テストなどの導入も進んでいると感じています。

では、学校図書館はどうでしょう?紙媒体以外の図書が整備されている学校は、まだかなりの少数派ではないでしょうか。

「ここを利用できない子がいる」ということを私たち学校関係者は重く考えないといけないと感じています。 学校図書館の重要性は近年増していて、さまざまな学習場面での活用が進んでいます。しかし、読むことに困難を持つ子達は、紙の本しか用意されていない図書館では、読書を楽しむことも、必要な情報を調べることもできずにいるのです。

読むことに困難があるからこそ、本当は読書の機会がより必要です。活字からの情報に触れることができない状態が放置されると、文章や多様な語彙に触れる機会が極端に少なくなります。結果として、本来問題がなかったはずの理解の力にも深刻な影響が出てしまいかねません。

車椅子を使う子がいる場合、「学校は階段を使うのが当たり前」とはならないですよね。昇降機の設置や教室の場所の工夫などがなされるのは普通のことです。それなのに、読みに困難がある子にとって利用できない状態の場所があることが当たり前の状態になっているのはなぜなんでしょう?

そこに悪意があるとはもちろん思いません。多くのケースでは「利用できないことに気づいていない」のだと思います。ほとんどの読みに困難がある子たちは「全く読めない」わけではないので、大丈夫と思われてしまいがちです。「読書が嫌い」というアピールをしても、「読むのが苦手だからしょうがないか」と、子どもの側の問題にされてしまうことも多いでしょう。また、気づいていても「どうすればいいのかわからない」というケースもあると思います。

このセミナーでは、「学校図書館のバリアフリー化」を目指して取り組んできたことを中心にお話ししたいと思います。難しいことをしたいわけではないんです。読みに困難を持つ子も、他の子たちと同じように図書館で読書を楽しみ、知りたい情報にアクセスできるようになってほしい、ただそれだけなんですよね。3つの学校での取り組みをご紹介しますが、近年のコンテンツの充実などの環境変化の中、できることはどんどん増えています(⌒▽⌒)

「今だからできることがきっとある」心からそう感じています!! 図書館だけではありません。「誰もが○○できる」か゜置いてきぼりになっている場所が、学校にはまだまだあると思います。学校図書館のバリアフリーへの取り組みが、多様な困難を持つ子ども達の視点を持って「ここには何が必要か」と学習環境を考えていくきっかけになれば嬉しいです!!

<担当講師>
井上 賞子 先生(島根県安来市立荒島小学校 特別支援学級教諭)

▼講師プロフィール
通常学級、通級指導教室を経て、現在に至る。特別支援教育士。特性のある子どもたちの学びを支える方法を模索しながら教材開発を行っている。平成23年度より、東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループが実施する情報端末の活用が障害を持つ子どもたちの生活や学習支援に役立つことを目指した実証研究「魔法のプロジェクト」に参加、ICTを活用しての支援にも取り組む。著書に、『学びにくさのある子への読み書き支援』『特別支援教育 はじめのいっぽ!』『はじめのいっぽ! 算数のじかん』『はじめのいっぽ! 国語の時間』(学研)などがある。

神奈川LD協会 夏のセミナー2023「学校の「あたりまえ」を見直すことから始める支援-今、目の前にいる子の「わかった!」を目指して-」の概要
開催期間 2023年7月25日(火)
開催地住所 オンライン
会場 Zoom
参加費 3,000円~4,500円(参加区分による)
開催情報HP https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2023_information
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2023_inoue01
主催者情報 神奈川LD協会 研修会事務局
主催者HP https://kanagawald.org/seminar/
主催者メール info@kanagawald.org

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