小2国語「ようすをあらわすことば」指導アイデア

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教材名:「あったらいいな、こんなもの」(光村図書 二年下)

指導事項:伝国・イ(ア)
言語活動:書ウ

執筆/前茨城県公立小学校教諭・森高美緒
編集委員/文部科学省教科調査官・菊池英慈、茨城県公立小学校校長・橋本浩志

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

本単元は、日々の生活の中で目にしたり耳にしたりしている物事の様子について、より詳しく豊かに伝える上で大切な「擬音語」「擬態語」「比喩」などの表現について考えさせることを目標としています。

日本語には、状態や感情、物音や動物の鳴き声などを表す語彙が豊かにあります。学習指導要領解説にも、そのような伝統的な言語文化のよさを、全ての領域の学習において味わわせることの重要性が明記されています。

日常的に使用している言葉には「表現し、伝達する」働きがあることに気付き、進んで表現することが生活を豊かにすることにつながることを実感させたい単元です。

②言語活動とその特徴

本単元では、「擬態語」「形容詞」「比喩表現」といった様子を表す言葉を理解させるとともに、自分が伝えたいことをより詳しくする言葉のよさを感じ取らせていきます。

その際、身の回りにある様々な言葉に触れさせる中で、言葉の面白さに気付かせ、新しく覚えた言葉を使う心地よさを味わわせることが大切です。

単元の展開(4時間扱い)

主な学習活動

1時

教科書を読んで、物事の様子を表す言葉を考えたり分類したりしながら、様子を表す言葉の働きを知る。

2時

写真や動画を見て様子を表す言葉を考え、その効果について話し合い、伝えたいことに合った言葉探しをする。
→アイデア1 主体的な学び

3時

様子を表す言葉を選び、クイズを出し合う。
→アイデア2 対話的な学び

4時

保健室に来る一年生のために、日常的に使える「様子を表す言葉」を考え、身体の状態を知らせるポスターをつくる。
→アイデア3 深い学び

アイデア1 ICTを活用して、写真や動画を見ながら、様子を表す言葉を考える

主体的な学び

身の回りに写真や動画があふれている今の子どもたちにとって、日常生活においても、コミュニケーションを言葉だけに頼ることはほとんどなくなってきていると思われます。

そのため、様子を表す言葉を想起させるための手段として、鉛筆とノートのみでは限界があります。

音を聞いて、聞こえたままの言葉を文字にしたり、写真を見て豊かな感性を引き出しながら言葉集めをしたりする活動を取り入れ、感じたことと言葉とを結び付けながら、言葉遊びを楽しませる時間を充分に取りたいものです。

多くの言葉を見付け、その中からぴったり合う表現を見付けることで、言葉を自由自在にあやつる楽しさを味わうとともに、その豊かな表現方法のよさを改めて感じる、素敵な時間になるはずです。

様々な形で様子を表す

雲が、もくもくしているよ。羊の毛のような雲が広がっているね。

綿あめのようにも見えるよ。お化けみたい。

昨日、シャンプーしたときの泡みたいに、モシャモシャしてる。

アイデア2 様子を表す言葉を使ってクイズを出し合う

対話的な学び

低学年の子どもは、活動にクイズやゲームを効果的に取り入れることで、意欲的に問題を考え、楽しみながら学習に参加することができます。そこで、「誰が」「どのように」の二点を自由に考えさせ、様子を表す言葉集めをした後、友達同士でクイズを出し合う活動を設定します。

クイズを出し合って様子を表す言葉を考えさせる

まずは、教師がモデルを務め、「先生が◯◯走る」などの例文を提示すると、目を輝かせて考え始めるはずです。「先生が、ドスドスと走る」「先生が、カモシカのように走る」などの発言をきっかけに、様々な様子を表す言葉を発表させます。

その後、「笑う」「吠える」などの言葉を提示し、様子を表す言葉を自由に考えさせることで、自分が伝えたいことをより詳しく豊かに表す言葉の面白さやよさを感じ、進んで使おうとする意欲をもたせることができるのではないでしょうか。

最後に「擬態語」「形容詞」「比喩」などの言葉の分類にも触れ、学習したことを確認することも忘れないようにしましょう。

問題です。していることは「笑う」です。

誰が笑っているのですか。

お父さんです。

お父さんは何をしていますか。

ぼくに、いたずらをしようとしています。

にこにこかな。
ゲラゲラかも。

様子を表す言葉クイズ

正解は、「にやにや」でした。ぼくにいたずらをして笑っているお父さんは、とてもうれしそうでした。

アイデア3 日常生活で使える言葉を集めて、ポスターをつくる

深い学び

小学校学習指導要領解説には、「言葉には、事物の内容を表す働きや、経験したことを伝える働きがあることに気付くこと」とあります。

さらに、「事物の内容や自分が経験したことを表現したり伝達したりすることは、言葉の主要な働き」であり、「このような働きが、日常的に使用している言葉にあることに気付くようにすることが大切である」と述べられています。

子どもたちは、日常生活の中で周囲の人に思いをきちんと伝えられず、困ってしまうことが少なくありません。例えば、保健室に来室した際、どこがどのように痛いのかを上手に伝えられずにいる場面などを見かけることがあります。

そこで、「一年生が、おなかがどのように痛いのか、保健の先生に伝えられなくて、泣いているのを見かけたよ」「どんな様子を表す言葉があるかな」と問いかけることで、「ズキズキ痛い」「チクチク痛い」などの、日常生活で使える言葉集めをするきっかけをつくるとともに、「一年生のために伝える言葉ポスターをつくってあげよう!」などの活動につなげていくと、さらに意欲的に学習に取り組むでしょう。

国語の学習で、日常生活が豊かになることを、子どもたちが実感できることが大切です。

イラスト/やひろきよみ 横井智美

『教育技術 小一小二』2020年1月号より

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