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高跳びが苦手な子も跳びたくなる!小学校体育の「ゴムバー」活用と安全な授業づくり【教具アレンジと伝え方の工夫】

中安翼
教具アレンジと使い方の工夫バナー

小学校の体育で扱う「高跳び(中学年)」や「走り高跳び(高学年)」。子どもたちが「より高く跳べた!」という達成感を味わいやすい一方で、硬いバーへの恐怖心や失敗への不安から、前向きに取り組めない子も少なくありません。

跳び方の技術を指導する前に、まずは子どもが「これなら跳んでみたい」「失敗しても大丈夫」と思える場をつくることが何より大切です。

本記事では、高跳びに苦手意識を持つ子どもでも安心して挑戦しやすくなる「ゴムバー」を活用した場づくりの工夫や、待機時間を減らすグループ活動のローテーション方法を解説します。教具を少し変えるだけで、体育の授業が前向きな雰囲気に変わるポイントをご紹介します。

執筆/環太平洋大学次世代教育学部講師・中安翼

硬いバーではなく、安心して跳べるバーにする

高跳びでよく使われる硬いバーは、成功・失敗が分かりやすい教具です。しかし、高跳びに慣れていない子どもにとっては、バーに当たることそのものが大きな不安になることがあります。

そこでおすすめなのが、硬いバーではなく、ゴムバーを使った場づくりです。

もっとも手軽に始めるなら、100円ショップなどで売っている平ゴムでもできます。平ゴムの両端に小さな輪を作って結び、高跳びの支柱に上から通すだけで、簡単なゴムバーになります。

市販の平ゴム

ゴムであれば、体が引っかかっても伸びるだけです。硬いバーに当たるよりも痛みや転倒への不安が少なくなり、子どもが目標とする高さに思い切って跳びやすくなります。

紙を使えば、成功・失敗も分かりやすい

ただし、平ゴムを使うだけでは、一つ困ることがあります。それは、バーに当たってもゴムが落ちないため、成功か失敗かが分かりにくいということです。

そこで、名刺サイズ程度の画用紙を二つ折りにして、簡単な判定用の紙を作ります。

使い方は簡単です。二つ折りにした紙を、ゴムの真ん中あたりに引っかけておきます。

跳んだときにゴムが大きく揺れて紙が落ちたら失敗。紙が落ちなければ成功。

このようにしておくと、子どもたちは「ゴムに少し当たったかどうか」ではなく、紙が落ちたかどうかを基準に判断できます。

(画像挿入:)

硬いバーの場合でも、バーに少し当たっても落ちなければ成功です。それと同じように、ゴムバーでも紙が落ちなければ成功と考えれば、子どもにも分かりやすくなります。

この工夫によって、子どもはバーに当たることを怖がりすぎず、思い切って跳び越えることに挑戦しやすくなります。

安全に使うために、支柱を安定させる

ゴムバーを使うときには、安全面で気をつけたいことがあります。

ゴムを支柱に通して使うため、支柱が固定されていないと、ゴムに引っかかったときに支柱ごと倒れてしまうことがあります。そのため、支柱にはおもりをつけておくことが大切です。

おもりは、土嚢袋やペットボトルなどを活用できます。支柱の台座部分が大きい場合は、コーンを固定するときに使うコーンウエイトを活用する方法もあります。

また、グループ内で支柱を支える役割を決めておくと、より安全に活動しやすくなります。支柱を持つ子どもには、バーの高さを正しく合わせること、支柱をしっかり持って揺らさないことを確認しておきます。

屋外で活動する場合は、風にも注意が必要です。風でゴムが揺れると、判定用の紙が落ちてしまうことがあります。その場合は、平ゴムよりも、市販されている専用のゴムバーを使う方が活動しやすい場合もあります。

専用のゴムバー

手作りで始めることもできますし、より安定した環境で行いたい場合は専用の教具を使うこともできます。学校の実態や活動場所に合わせて選ぶとよいでしょう。

高さ調整が簡単だと、みんなが挑戦しやすい

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