教師のためのシーン別「寒さ撃退ワザ」6つ
気温もグッと下がって寒さが身に凍みる季節。ただでさえ学校は厳しい寒さにさらされるシーンが多いのに、子供たちの手前、厚着もしづらい先生たち。そこで、先生でもこっそりできる、シーン別の「寒さ撃退」ワザを伝授します! 体を温めれば風邪の予防にも。今日からあったかく過ごしてくださいね。
指導/はり師きゅう師・野澤未来さん(㈱グローバルスポーツ医学研究所グローバル治療院目黒駅前 副院長)
目次
先生たちの冷え事情
教室は暖かくても…先生たちはこんなシーンで冷えに悩んでいます!
いつでもシャキッと背筋を伸ばしていたい! でも実は寒さに震えていました。
・朝の登校時間は、まだ気温がかなり低い時間帯。日の当たらない校門前での見守り活動は、とにかく体温が奪われます。
・暖かい教室から廊下に出た瞬間のブルッとくる寒さときたら!このヒートショックが一番こたえます。
・冬の間に数回行う雪かき。毎回手先が凍えてツライ。
・運動場で遊んだり、体育の授業をした後は、汗がびっしょり。その汗が冷えたときの寒さにブルブル。すぐ風邪をひいてしまう。
・終業式や卒業式etc. 体育館行事は、末端も、下半身も、おなかも心底冷え込みます。
先生ってたいへん…寒くてもこんな服装はNG
地域や学校によってもルールは異なりますが、子供たちの手前、こんなことは禁止されている場合が多いので、気を付けましょう!
学校でのシーン別「寒さ撃退」ワザ6
ワザ1 白鳥のように腕パタパタ
教室から廊下に。ブルッとくる寒さに
「力を抜いて深呼吸を5回行ったら、腕を大きく上下に10回。僧帽筋や三角筋など大きな筋肉を動かすと、速攻体温が上がります。上げるときは手のひらを上に、下げるときは下に向けると肩甲骨がしっかり動きます」
ワザ2 爪もみもみマッサージ
雪かき中の手先の冷えに
「爪の生え際両端には、「井穴」という自律神経を整えるツボが。気持ちいい強さで揉むと、末梢神経が刺激され指先の血行アップ。薬指は交感神経の働きを強くするので、リラックスしたいときは避けましょう」
ワザ3 冷えに効くツボにカイロの挟み貼り
体育館行事中の底冷えに
「腰にある『志室』、おへその下指4本分の位置にある『丹田』にカイロを貼って前後から温めましょう。さらに骨盤の仙骨にあるツボ『八髎穴』にも貼ると、体全体が温まります。足先から上がってくる冷えは靴の中敷きで対策を」
ワザ4 その場でかけ足
校門での見守り活動中に
「瞬発的に全身を動かすことで一気に体が温まります。腕もしっかりと振って、10秒×3セット。帽子、耳当て、手袋で完全防備が理想ですが…、可能な範囲の暖かい着こなしで体温を逃がさないようにしましょう」
ワザ5 首温めドライヤー
体育の後の汗冷え対策に
「首は血行促進のツボがたくさんあるうえ、筋肉が細く冷えやすいので、温めると全身ポカポカに。髪の生え際の左右のくぼみにある『風池』を温めれば、風邪の予防にもなります」
ワザ6 かかと上げ下げ
職員室での座り仕事中の脚冷えに
「ふくらはぎは第二の心臓と言われ、動かすことで血液が上に押し戻され、冷えが解消できます。座った状態でかかとの上げ下げ10回を3セット行います。むくみが気になるときにもぴったりのワザです」
イラスト/きくちりえ(Softdesign LLP)
構成/藤木広子
『小三教育技術』2019年1月号より