8月の学級通信:発行をムリなく継続させる3つのポイント

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学級通信でつむぐ教室の物語|中学年
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愛知県公立小学校教諭

佐橋慶彦

夏休み真っ只中の8月は、1学期を振り返ると共に2学期に向けた準備期間でもあります。長期休みで学級通信を発行する機会のない今月は、学級通信の作成ポイントを紹介したいと思います。学級通信は学級と家庭をつなぐ大切なツールです。ムリなく発行を継続して、日々の学級経営に活かしてください。

執筆/愛知県公立小学校教諭・佐橋慶彦

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2学期に向けて、学級通信の作成ポイントをおさらい

8月に入りますます暑さが増して参りました。皆さま、どんな夏休みをお過ごしでしょうか。この連載では、かつて3年生を担任した時に発行していた学級通信を紹介しながら、その月々の学級経営を考えてきました。しかし、8月は夏休みのため、発行した学級通信がありません。そこで、今月は2学期に向けて学級通信を継続するためのポイントをいくつか紹介したいと思います。

1)形式を定める

学級通信を発行する際に、ネックになるのが時間の問題です。ただでさえ忙しい毎日ですから、書く時間を確保することは困難です。1枚を書くのに時間がかかってしまうと、継続的に書くことができなくなってしまいます。そこで、おすすめなのが形式を定めることです。

私の場合、「子どもの日記2編+自分のコメント」という一定の形式で学級通信を発行しています。そうすると、ここに何を書こうかなと迷う必要がなく、

「日記を読む→選ぶ→打ち込む→教師コメントを記入」

という流れが出来上がるため、迷う時間がほとんどありません。一連の作成にかかる時間は長くても30分ほどです。

ほかにも例えば

・月)写真とコメント
・火)日記
・水)子供たちの良い行動

と、書く内容の形式を決めておけば、悩むことなく作成に取り掛かれます。

2)他の授業や活動と連動させる

また、書く内容がなかなか浮かばないという「ネタ切れ問題」もあります。書くことが浮かぶ日はいいのですが、継続していくうちに何を伝えてよいかが思いつかず、間隔が空いてしまう、といったこともよくあります。

このネタ切れを防ぐ手段のひとつとして、ほかの授業や活動と学級通信を“連動”させるというのがあります。例えば、道徳の授業に力を入れている私の知人は、道徳の授業と学級通信を連動させています。道徳の授業でやったことをさらに深めたり、それに関連した教師の思いを伝えるためのツールとして学級通信を発行しているのです。そうすると、その時々の道徳の授業の内容がネタになるため、話が尽きることがなくなります。

3)必要性を問う

学級通信を発行していると、どうしてもその発行数や、評判が気になってしまいますが、それに囚われすぎるとだんだんと書くことが負担になってきてしまいます。しかし、学級通信は実践のひとつにすぎません。時間に見合った効果が見込めないのであれば、取り組む必要はありません。

逆に、学級の雰囲気が変わったり、周囲からの理解が得られたりと、なんらかの効果があるのであれば、自然と通信の発行は続きます。「頑張って続けるもの」から「効果があるから続けるもの」へ。学級通信を意味のあるものに変えていくことが、継続につながる一番の秘訣なのかもしれません。

佐橋慶彦先生プロフィール画像
佐橋慶彦先生

佐橋慶彦(さはしよしひこ)●1989年、愛知県生まれ。『第57回 実践!わたしの教育記録』特別賞受賞。教育実践研究サークル「群青」主宰。日本学級経営学会、教育サークル「せあいと」所属。子どもがつながる学級を目指して日々実践に取り組んでいる。

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