習慣になる指導を!小一小二6月の保健・衛生指導
6月は雨が降る日も多く、じめじめしていて、体調を崩しがちなときでもあります。また、感染症予防のためにも、この時期に、日々の手洗い・うがいなどの指導をしっかりと行うとよいでしょう(特別活動 学級活動〈2〉の授業で扱うことも考えられます)。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美
目次
手洗いの習慣と正しい手洗いのしかた
子供たちのなかには、手を水で濡らしただけで洗った気になっていたり、ハンカチを持っていなかったために服で拭いたりする子供もいます。衛生や清潔のためには、正しく手洗いをすることが大切であることを指導しましょう。養護教諭と協力して指導するのもよいでしょう。
手洗いを習慣化するために、「歌に合わせて」「合言葉(かけ声)に合わせて」などの工夫も考えられます。
汗を拭く習慣を
体育の授業の後、かいた汗をそのままにしておくと、風邪をひいてしまうこともあります。
汗をかいたらタオルで拭く習慣が身に付くように声をかけていきましょう。汗拭き用のタオルを持ってくるように、学年だよりや学級だよりでお知らせするのもよいでしょう。
換気も忘れずに
教室内の空気を入れ替えることも必要です。まずは朝、子供たちが登校する前に教室の窓を開けて空気の入れ替えをしてみましょう。
子供たちが登校してからは、休み時間ごとに、「教室に気持ちのいい空気を入れよう」と声をかけて一緒に窓開けすると、子供自身の習慣化につながります。
給食の時間は……
4月の学級がスタートするときに指導していることでも、時間が経つにつれてだんだんと曖昧になってしまっていることがあります。
- 机の上をきれいにする(文房具類は机の中にしまう)
- 身支度を整える
- 手洗いをしっかりする
安全面や衛生面からも、この指導は繰り返し徹底して行っていくようにしましょう。
6月4日は虫歯予防デーです。食後の歯磨きのしかたも指導するとよいでしょう。
こんなところにも注意!
掃除の時間に使用した雑巾やバケツを見てみると、水がしっかり切れていないことがよくあります。また掃除がすべて終わった後に手を洗うことも忘れがちです。日々子供たちに声をかけたり、教師が一緒に行ったりすることも大切です。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年6月号より