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「すごいね」で終わらせない!子どもの学びを動かす「赤ペン」指導の3つの型と時短術

連載
GKC(がんばれ教頭クラブ)

元山形県公立学校教頭

山田隆弘
職員室にいる教師

テストやノートの丸付け時、「よくできました」「頑張ったね」と同じような赤ペンコメントばかり繰り返していませんか? 抽象的な一言では、子どもが「次に何をすればいいのか」を理解し、自ら学びを改善することは困難です。

本記事では、多忙な毎日の中でも時間をかけずに、子どもの「自己調整学習」を促す効果的な赤ペン指導のポイントを解説します。「承認・診断・方向づけ」の3つの型を活用し、明日からの採点業務を「学びを支える対話」へと変えていきましょう。

【連載】マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~

執筆/元山形県公立学校教頭・山田隆弘(ようだたかひろ)

赤ペンは、子どもの次の学びにつなげるために入れる

テストやノートに正解には丸を付け、間違いを直し、ときには励ましの言葉を添える。「よくできました」「もう一度」「もっと丁寧に」。どれも見慣れたコメントです。もちろん、こうした言葉が悪いわけではありません。しかし、子どもはそれを読んで、何がよかったのか、どこを直せばよいのか、わかるでしょうか。

赤ペンは、子どもの次の学びにつなげるために入れるものです。そのためには、気の利いた言葉を考えるよりも、赤ペンにどのような働きを持たせるのかを考えることが大切です。

赤ペンの働きは「承認・診断・方向づけ」の3つ

赤ペンの働きを「承認・診断・方向づけ」の3つに整理してみます。

① 承認――できたことや工夫を具体的に認める

例えば、自学ノートに間違えた問題を解き直している子どもがいたとします。「がんばったね」と書いてもよいのですが、「間違えた問題を自分で解き直したね」と書けば、何を認められたのかが伝わります。教師が見ているのは、ノートの量だけではありません。自分で間違いを見つけ、学習を改善しようとした行動です。

② 診断――どこまでできていて、何が課題なのかを示す

算数の文章題で、式は正しいのに計算を間違えた場合です。「計算ミス!」と書く代わりに、「式は合っているよ。最後の計算を確かめよう」と書いてみます。これなら、できている部分と見直す部分がわかります。子どもは式を立て直すのではなく、計算を確かめることに取り組めます。

③ 方向づけ――次に何をすればよいかを伝える

作文に「もっと詳しく書こう」と書いても、子どもは何を書き加えればよいのかわからないことがあります。そこで、「そのとき、どんな音が聞こえたかな?」と問いかけてみます。子どもが場面を思い出し、自分で文章を書き加えるための手がかりになります。

この3つは、一つのコメントにすべて盛り込む必要はありません。今、その子に必要なのは、できたことを認める言葉なのか、つまずきを知らせる言葉なのか、それとも次の行動を促す言葉なのか。その一つを選べばよいのです。

忙しい教師は、短いコメントの「型」を持とう

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